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シン・短歌レッスン

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2023年1月の記事一覧

シン・短歌レッスン14

シン・短歌レッスン14

ヘリコプターを撮ったつもりだが、スマホではゴミ写真にしか見えない。

北原白秋短歌

大野道夫『短歌・俳句の社会学』を読んでいて歌人たちが選んだ短歌の第一位が北原白秋だった。全然、ノーマークだった。むしろ白秋というと詩人のイメージの方が強い。まあ短歌から詩に移行していった詩人なのかな。

調査した歌人の約二割が選んでいたというから相当な数だ。次が与謝野晶子「やは肌」で牧水「白鳥」が続く。そっちのほ

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短歌界には金井美恵子はいないのか?

短歌界には金井美恵子はいないのか?

『短歌・俳句の社会学』大野道夫

「社会学」がイデオロギーなので、短歌のような文化の領域とは相反するという保守的な指摘もあろうが、この本ではその歩み寄りを目指している。それは、イデオロギーは「人間・社会・自然についての一貫性と論理性を持った表象と主張の体系」を言うことは、短歌の文化と相反することでもない。ただそこに個人的な趣味(好き嫌いの感情)があり、例えば河野裕子がフェミニズムからなされる批評に

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シン・短歌レッスン13

シン・短歌レッスン13

コブシかな。俳句をやっていて良かったことと言えば植物に興味がわく。

西行短歌

西行は月の歌を数多く残しているが、「新古今集」で5首連続で西行の月の歌が並ぶのは西行の存在感を示している。その中でも上歌は、「われ見ば曇れ」の命令形の荒々しさ、出家僧としての厳しさが伺われると塚本邦雄一押しの西行の月歌。それなのに「望月の頃」とか歌ってしまう西行もいたんだよな。

人麿の名歌「さざなみの志賀の辛崎辛(

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シン・短歌レッスン12

シン・短歌レッスン12

川柳レッスン

今日は白熊杯の締切日一日前だった。一日余裕を持って川柳作りだ(全然余裕もないのだけど)。一番川柳が合っている気もするのだが、作りなれてないのでまだよく川柳がわかっていなかった。過去記事から川柳について学んだものを。最初に読んだ川柳本で良かった。

短歌と川柳の感性の違いみたいなもの。むしろ俳句より短歌の方が川柳に近いかもと思った記事。「短歌レッスン99」から「模範十首」は川柳と短歌

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勝手に、やどかり賞

勝手に、やどかり賞

俳句部門

予選通過

376.お葬式のCM増えて寒の雨

今の社会を捉えていると思います。

338.重ね履き タイツ足し算 どこまでも

「タイツ足し算」の音韻の良さがいい。口づさみたくなる。

300.和解して日向ぼっこのへそピアス

へそ出しで寝ているのかなあ、そんな冬日にほっこりした暖かさ。現代的なのもいい。

114.深深しんしんと雪雪せつせつと唯六花

音韻がいいので予選通過です。雪

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白熊杯短歌3首(映画短歌)

白熊杯短歌3首(映画短歌)

考えてみれば短歌を作るきっかけを作ってくれたのが十六夜杯でした。そこから毎日短歌詠みになっていたのでした。最近は普通の短歌にあきたらず、三行詩で映画短歌としてやっています。それまで発表の場はnoteぐらいしかなかったのですけど陽の目を見るようです。去年観た映画から冬ぽいものを選んで、予告編付きで公開となります。

『NOVEMBER/ノベンバー』

『夜明けまでバス停で』

『カモン カモン』

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シン・短歌レッスン11

シン・短歌レッスン11

西行短歌

今日から古典強化月間として、西行を。たまたま塚本邦雄『西行百首』が面白そうだったので手に取ったのだが。

塚本邦雄が西行を褒め称えるのかと思ったら批判していた。歌合で藤原俊成は、自我が出すぎで麗しくないとしたのだが、西行が歌通りに亡くなったので伝説が西行神話となって語り継がれてしまった。死を露骨に予言的に詠むのはあざといと言われればそうかもしれない。この桜の歌のせいで特攻と桜が結びつい

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シン・短歌レッスン10

シン・短歌レッスン10

今日のメニュー

白熊杯への投稿。連作小説の続き。シン・短歌レッスン10
。このぐらいにしておこう。やることの目標を上げとかなければそのまま一日を終えてしまいそうだから。それに今日は引き籠もり日だった。映画も一本観たいし、本も一冊読んでおきたい。あれもこれもで結局手につかにタイプか?

塚本邦雄短歌

塚本邦雄の著書に『西行百首』というのがあったが、そういう過去の短歌と対決していたのだろうな。塚本

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シン・短歌レッスン9

シン・短歌レッスン9

なんかやる気が出ない。そういう季節なんかね。正月疲れとか。ないけど。怠惰なだけであった。

塚本邦雄短歌

塚本邦雄の短歌も釈迢空と同じように、「うた」の理想世界はすでに滅びてしまったというのがあるのだ。神なき無神論の世界。それでもどこか否定神学的に神=歌を求める気持ちがある。

「神」は旧字の「神」だったところがミソ。パソコンの変換では出ないので単語登録する必要があるのだった。そこまでする必要が

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シン・短歌レッスン8

シン・短歌レッスン8

コセンダングサとGoogleフォトで出てきたのだが、棘の数が二本なのでコシロノセンダングサのようである。ただの雑草というか引っ付き虫とか言われているあれです。

棘が二本なのは、アメリカセンダングサもあった。そっちかな?ひっつき虫図鑑とかあるので、そちらを参照。

塚本邦雄短歌

「ほととぎす」は植物もあるんだ。ああ写真撮ったことあった。柄がほととぎすに似ているからそう名付けたと出ていた。

古今

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シン・短歌レッスン7

シン・短歌レッスン7

日記にどんど焼きのことを書いたのだが、どんど焼きではなく焚火だった。ジャズ・トゥナイトの聴き逃しを聞いていたら「成人式特集」だった。

そうだ。最近は18歳で成人となるのだが、酒も煙草も駄目なんで選挙権だけなんだな。それでも二十歳が成人式だし。まあ、あまり関係なく、思い出しかないのだけれど。

それで二十歳ぐらいの時はよく焚火をしていたと思い出したのだ。それは植木屋とか外仕事が多かったから朝は焚火

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シン・短歌レッスン6

シン・短歌レッスン6

今咲いている花と言えば水仙。よく目につくがあまり顧みられないのは地味な花なのかもしれない。ナルキッソスの神話は他の者に顧みられないから自分自身で見るしかないナルシストということかもしれない。今日の一句。

塚本短歌

「蟻とキリギリス」の寓話から「冬キリギリス」を「綺語」を詠う歌人に模しているのか?カ行の音韻が散りばめれているのが特徴だという。

模範十首

今日は穂村弘X堀本裕樹『短歌と俳句の五

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シン・短歌レッスン5

シン・短歌レッスン5

何でボケているのかな。ちゃんと撮ったつもりなのに。寒桜。なんでこんな長い間咲き続けているのだ。桜は一瞬で散るものだと思っていたのに。

正式には、寒緋桜というみたいだ。冬の季語だから俳句は詠めるわけだ。

塚本邦雄短歌

当時失踪中だった岡井隆に宛てた一首だという。『雨月物語』「菊花の契」に由来する男同士の友情なのだそうだ。

模範十首

昼間の『春の草』は強がるふみ子が伺えるが『夜の埃』になると

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シン・短歌レッスン4

シン・短歌レッスン4

町田の飲み屋の看板だと思うのだがちょうどサイズ的に使えそうだったから撮ってきた。いろいろいるな。でもなんとなくわかるから凄いよな。吉田沙保里もいた!だよね。違うか?

塚本邦雄短歌

すでに10時近くになって今日は出遅れた。一日部屋にいるからという余裕を持っていることもあるな。
塚本の歌もこのぐらいだと理解し易い。詩歌の世界も黄昏くれないというのは釈迢空と似た考えで滅びの最中で歌を詠んでいる。それ

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