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「描けない期間」を通して知る共感覚ー共感覚アートー

週末から引き続き晴天だったので、今日は絵を描いている。先程3枚描けたから栄養チャージのつもりで文章を書き始めた。

なかなか描けないと嘆いていた共感覚アートを、やっと進められそうだったため土曜日から取り掛かっていたのだが、デジタルにある下書きと呼吸が上手く合わさらず、本当にこの色なのか?という疑いが晴れず、土曜日は描くことが出来なかった。

それでも描こうとしたら久しぶりで絵の具のストックが足らず物理的にも進められなかったため、下書きの見直しをした。

違和感のあった下書きを見てみると、なんだか薄曇りのようなものがかかっているのかハッキリとした色使いになっていない。どれもそうだったので1から下書きを描き直すことにした。

この下書きは、体調がまだ全快でなかった時に描いたものだったはずだ。だから見えている色の中に「具合の悪さ」の色が混在してしまっていた。

心身が落ち着いた今見ると、少しのズレが起きるため呼吸が合わないように感じる。

昨日それでも描き進めた絵は納得が行かずゴミ箱に放り投げた。納得がいかないものを人に渡すわけにいかない。

描き直してみると、鮮やかな色が見え始めた。暖色を主とする人から寒色、鮮やかなブルーからレッド、3色の方。色々と飛び出した色の世界は、随分と見ていなかったように思う。

共感覚で見える色は、そういうことなのか。

色が見えるのは自分の感情、体調が最優先でそこが安定していないと人の印象に集中することができない。この色は私の脳内で起こるものなので、当たり前と言えば当たり前だ。

脳内がごちゃごちゃと別のものに蝕まれていては、新たなものを取り込めない。

共感覚アーティストとして、具合が悪くても毎日絵を描き続けて自分の心理、体調などを確かめてみよう。「今人について描ける状態かどうか」を、自分が理解しなければ今回のようないつまでもわけのわからぬままに絵を描けない日々が続くのだ。

記録とする共感覚アートはいつでも気軽にできるようにデジタル画、気分が乗れば販売用に描き起こしてみるのもいいかもしれない。

「描けない」を通して、共感覚の色の変化について少し体験と理解が深まった。個人差があるが、自分の共感覚を深く知ることはとても大切だ。

山口葵

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