色々な働き方と休み方
世間でいうGWというものが明日で終わる。仕事や勉強をしながら家でゆっくりと過ごしたり、時々美味しいものを食べに行ったり、ちょっとした運動も兼ねて散歩をしてみたりと日常生活とさほど変わらないが私なりに楽しく過ごしている。
接客業の人ならわかるだろうが、大型連休のあとにある休みというものは格別だ。皆が楽しんでいる間「楽しませる側」として汗水たらしていた人たちは、日常がゆっくりと戻り始めた時と共に休暇を取る。その静かな休息時間が何よりも心地いいことを私はよーく、よーーく知っている。
私の家系は自営一族で、会社員というのは父が昔していたが、途中から自分の店を持ち、その後は私の身内で会社員をしている人はあまり見かけない。親戚が大きな飲食グループなため、そこの会社員という人は多くいるが。
正月も、お盆も、GWも、客商売の職業にとっては「稼ぎ時」だ。年始に親戚の家に挨拶に行っても、美味しい料理でもてなされはするが奇跡的に全員が集まれるのはほんの数時間で、あとは店に向かう人がぽつりぽつり、夜遅くに帰ってくる人がぽつりと、そういった環境で育ってきた。
当然のごとく私も接客が好きで、接客業を長らくしていた。時間がもったいないと感じるほど働きづめだったこともあったが、つらくはなかった。私はショートスリーパーなのだが、それはこの時期に身についたものかもしれない。
連休も平日にあれど、たいしてとったことがないが、それなりに楽しく充実した日々を送れることも確かだ。
今はさらにフリーランスで、自宅での仕事をメインにしているためより自由に動きながら働いている。だからこそGWが休みの人と過ごしながら仕事をしたり勉強をしたりと、好き勝手過ごしている。
前にGWが休みではなく可哀想と言われたことがあるが、私からしたらゆっくりと過ごす休みがあとであるのだから、何を同情されているのかよくわからなかった。自分の尺度で話すのは、ちょっと待ったほうがいい、と感じる出来事だ。
色々な働き方があり、色々な休み方がある。
今はどんどんと自由度のある働き方を選べる社会になってきているのだから、自分の休みたい、働きたいように仕事を選べばいい。私もその中から好きな働き方と休み方を選んでいるひとりだ。
今年のGWは、たくさん学ぶことに時間を取れたことがとても充実していた。引き続き勉学に励もうと思う。
学ぶことで自分の活動にも根拠が出る。とても楽しい。
山口葵
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