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飽きるまで古本紹介

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家にある本を紹介していくマガジン。 高校3年生から集めた古い本を紹介していきます。 なお、紹介する本を全て読んでいる訳ではないので悪しからず。 一日一冊を紹介していましたが、最近…
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記事一覧

最近買った本など(菊池寛「啓吉物語」)

最近買った本など(菊池寛「啓吉物語」)

卒論を終わらせました。Happy!
と言っても、発表後に修正!何もなければ提出!で終わると思います。
受け取れ!好きな男へ宛てた恋文を!
「正直言って先生の発表管理とかザルだし、きちんと読んでるかどうか分からないし、随筆みたいなものもあるし、そもそも先行研究について何も言われないし、『これええんか!?』って書き方とかも突っ込まないし、発表して何か言われんのも怖いけど、絶対言わせない」
呪術廻戦0始

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今日買った本(2021/10/30)

今日買った本(2021/10/30)

手帳に「知恩寺」の文字を入れ忘れ、知恩寺初日にバイトが入るかと思いきや30日は文劇4の当落で「それどころじゃねえ!」という気持ちでシフト入れなかった私に感謝ですね。文劇4、チケットご用意されました!待ってろ森ノ宮ピロティホール!

京都百万遍、知恩寺で秋の古本まつりが始まりました。
初日ということもあり、人も多め。
ご近所に京大があることも由来してか、知恩寺まわりにぽつぽつと古本屋はあります。が、

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横光利一『祕色』(2021/10/27)

横光利一『祕色』(2021/10/27)

「奨学金の書類取りに来てね!」のメールが来たので一年半ぶりぐらいに平日の大学へ行きました。用事自体は5分で終わります。5分のために片道2時間です。学生部へ書類を受け取りに行き、一年半ぶりの学食で腹を満たし、バスに乗って銀閣寺道。

本日の第二の目的、古書善行堂さんへ。
岡崎武志『古本道入門』で紹介されていて、即大学の帰りに寄った記憶。
店主さんと話すのが楽しいですよね。話していると自分の中での初版

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芥川龍之介『點心』(2021/10/23)

芥川龍之介『點心』(2021/10/23)

秋だ!読書の秋だ!古本まつりだ!
ということで、私の住む関西でもほぼ毎週と言っていいんじゃないかってぐらい古本まつりが開催されています。
疲労からの体調不良で秒離脱した四天王寺から始まり、天神さん、そして阪神百貨店での古書フェア。

とりあえず二日目に参戦。改装が入っているのは知っているんですが、食品売り場とか大きく変わっていてびっくりした。

「西條八十ピックアップすげえな!あぶねえな!」
と思

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『明治大正文學全集』46 菊池寛(2021/10/19)

『明治大正文學全集』46 菊池寛(2021/10/19)

某日、友人の「内定式緊張する~」っていうツイートにざっくりと背中を斬られながら大阪天満宮へ。「天神さんの古本まつり」に行ってきました。百円均一やイベントが色々あります。

そこで春陽堂の『明治大正文学全集』がいっぱい並んでました。函欠だけど見つけました。46巻菊池寛。昭和4年発行、第23回配本。

ちなみに一冊300円二冊500円だったので同文学全集の25巻徳田秋聲・葛西 善蔵を購入。こちらは函付

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徳田秋聲『縮図』(2021/9/12)

徳田秋聲『縮図』(2021/9/12)

就活も上手くいかないし、バイトも最近暇だし、将来やりたいことも分からなくなってきたし、求人見ても興味持てないから諦めてフリーターになるかならないか考える。
とりあえずは博物館行ったり美術館行ったり、古書店行ったり本読んだり、まあそういう教養をバリバリと吸収していこう。

というわけで、四年目の特務司書はやっとチュートリアル文豪である徳田秋聲と向き合いました。生誕150年だって。
スタンプラリー巡っ

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『文藝講座』(2021/7/25)

『文藝講座』(2021/7/25)

好きになってからたくさんの資料を買っては読んだ。
「本当にすごい人だったんだ」と思う。
面接で尊敬する人物聞かれたら間違いなく答えてる。

色々な理由から『文藝春秋』を集めているわけですが、広告を見ているとめちゃくちゃ出てくる『文藝講座』の広告。ちなみにこれは大正14年の『文藝春秋』の広告。責任講師が菊池寛と芥川龍之介、山本有三。

全巻十四冊の「講義録」と書かれている『文藝講座』ですが……
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菊池寛『真珠夫人』(2021/7/18)

菊池寛『真珠夫人』(2021/7/18)

就活はともかくゼミも不調。単位落とさない程度に頑張ろう……

今日紹介するのは菊池寛『真珠夫人』です。
菊池寛記念館の公式グッズで『真珠夫人』のノートが出て、めちゃくちゃ嬉し過ぎて通販で買って、さらに現地行って買ったぐらい好きです。
装幀も物語も。
結構長いのに一瞬で読み終わりましたね。面白すぎて。
「キリが良いから〇章で終わろう」っていうのが出来ないぐらい続きが気になる。

『真珠夫人』のミステ

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最近買った本など(2021/7/12)

最近買った本など(2021/7/12)

忙しくはないけど暑さにやられたり、年々体力が落ちていったり、無い体力を無理やり栄養ドリンクで補ったり、生活リズムが壊滅的でエナジードリンク(私はこれらを合法的なヒロ〇ンと呼んでいる)を常飲したりで何もかもが間に合ってない。
しかし、卒論は動かさないといけない。やっと小麦粉がダマになり始めたんだよ。うどんになるまであとどれくらい掛かる?

今日は最近買った本を紹介しようと思います。
もはや一日一冊じ

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武者小路実篤『友情』(2021/6/26)

武者小路実篤『友情』(2021/6/26)

「【友情】を思い出せ!!!」
懐かしいですねえ。2019年の年末。あの頃は流行病なんてどこか対岸の話で、舞台も何の縛りなく上演されていた。検温も座席一つ置きも役者さんのマウスガードもない。物販に並んで目の前で欲しいものが売り切れたくやしさも、同じ空間にたくさんの特務司書が居るっていう喜びも経験していた。文劇2の大阪公演行って、次の日には友人の家で忘年会。ホールケーキを四人で分けて、くだらない話をぐ

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『文藝』+α(2021/6/19)

『文藝』+α(2021/6/19)

桜桃忌ですね。
文豪一文学忌がややこしい日。
それはそうと、なんか色々追い込まれています。精神を保っていられないですね。

今日紹介するのは『文藝』です。
昭和28年12月。太宰治特集号。
『文藝』の作家特集号は私も好きで見つけたら買っているのですが、なかなか楽しいですね。一冊読めば作家と作品をあらゆる面から知ることができます。

中身はこんな感じ。
これ一冊で志賀直哉「太宰治の死」も釈迢空「水中

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志賀直哉『秋風』(2021/6/13)

志賀直哉『秋風』(2021/6/13)

なんだこの忙しさ!とか言いつつ実習受けて文アルキャラをアイロンビーズで生産している。そろそろ卒論も動かさなければまずい。でもアルバイトで働かないとアカンし、何故か実習毎週あるし、説明会や選考会がある。
実習受けながらモンエナのコーラを飲み、新作のZONeのカフェイン量と比べてモンスター最高だわとか言いながら、高校と何も変わってないなあ。
そして無性に本が読みたい。読みたいから一冊買った。無性に本が

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多忙のためしばらく不定期更新になります。

高浜虚子『霜蟹』(2021/6/8)

高浜虚子『霜蟹』(2021/6/8)

もう今更なんですけど、パソコンで説明会やら面談やらゼミを受けると私の書斎というか本棚が全力で晒されます。

今日紹介するのは高浜虚子『霜蟹』です。
高浜虚子と言えば俳句!ですが、こちらは小品集。

紙が良いですね。こういう紙……ウズラの卵みたいな紙とかが好きです。
蟹。
黄色いな!?

一時期この蟹をZoomのアイコンにしていたら実習の担当の先生に「蟹……?(なんで蟹?)」って反応されました。

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