見出し画像

今日買った本(2021/10/30)

手帳に「知恩寺」の文字を入れ忘れ、知恩寺初日にバイトが入るかと思いきや30日は文劇4の当落で「それどころじゃねえ!」という気持ちでシフト入れなかった私に感謝ですね。文劇4、チケットご用意されました!待ってろ森ノ宮ピロティホール!

画像1

京都百万遍、知恩寺で秋の古本まつりが始まりました。
初日ということもあり、人も多め。
ご近所に京大があることも由来してか、知恩寺まわりにぽつぽつと古本屋はあります。が、そこまでは回らず知恩寺内で済ませます。皆考える事一緒だから人多いし。

知恩寺では四冊。

画像2


①葛巻義敏編『芥川龍之介未定稿集』岩波書店
②『現代文学大系 25 芥川龍之介集』筑摩書房
③『日本国民文学全集 大正名作集』河出書房
④『中央公論』昭和7年 新年特集号

①『芥川龍之介未定稿集』
未定稿集の存在と中身自体は以前から知っていて、中身もまあまあ頭にあったので、この本についての話題にはついていけましたがなんと手元には無い。買うまではいかなかったけども、見つけてしまったし、今まで見た未定稿集より高くなかったし、状態も中々きれいだし……って開けたら新聞記事が挟まっていた。新聞なんて挟むと色が移るから栞にするのは……有難う、元の持ち主の方。この記事を切り抜いて関係する未定稿集に挟んでくれてありがとう。そしてやめろ、その話題は私に効く。

画像3

②『現代文学大系 25 芥川龍之介集』
今回は芥川関係が多め。
元々買うつもりは無かったけど3冊まで500円って言ったら名作集と合わせて二冊買った方が……
しかし、帰り道で肩がえらいことになったのは大体この本を増やしてしまったからなのである!

③『日本国民文学全集 大正名作集』

画像4


本の山から「菊池寛」の文字を見つけだすのはもはや特技なんじゃないかって思いながら発見。これでもかというぐらい文豪が詰められて、よくあの本が密集している中から小さい文字を見つけたものです。
作家買いは中学の時からやっているので鍛えられていますね!
ちなみに「無名作家の日記」「忠直卿行状記」が収録されています。
芥川の作品が12作品、それ以外の作家の作品が合わせて10作品。芥川の解説も長め。大正期において芥川の存在がどれほど大きいものだったかが分かりますね。(たまたまか意図されたものか知りませんが)
この『日本国民文学全集』のラインナップはなかなかのものなので見かけたらちょっと開いてみてください。

画像5

④『中央公論』
昭和7年 新年特集号。なかなかの目次。

画像6

画像7

そういえば谷崎潤一郎『盲目物語』って昭和7年だったんですね。

画像8

もうちょい後かと思ってた。広告もばっちり。

知恩寺ではカフェもあります。正直こっちの方が楽しみではある。
注文してから目の前で豆を挽くところから始まるコーヒーです。めっちゃ美味い。
美味いけど、インスタのストーリで「挽く」を「粉砕」って言うの辞めな?

画像9


帰り道の紀伊国屋書店では文庫本二冊。

画像10

①菊池寛『父帰る・藤十郎の恋 菊池寛戯曲集』岩波文庫
②菊池寛『恩讐の彼方に・忠直卿行状記 他八篇』岩波文庫

意外に持ってなかった文庫。
文庫本にあんまり興味が無くて、作品自体は単行本と全集あるから困らないし古本まつりではよっぽどのことが無い限りスルーしていたんですが、この度「菊池寛コレクターになれるとこまでなってみたい」とよく分からないことを口走り、目標にしてしまったので著作目録を参考にしながら、古本イベントで作家集を見つけては買っています。あまりにも高いものは待てで。

でも、「これが私の好きな作家です読んでください」って発信しようと思うなら、手に取りやすいものを知っとくという点で新刊書店や古本屋で手に入る文庫本や図書館にある作家集を手元に置いておくことは発信への第一歩だと思うんですね。

例えば私は「死者を嗤ふ」という短編が好きなんですが、これを私が全集で読んで「皆これめっちゃおもろいから読んでくれ!」って言っても、現段階で青空文庫に入っていないし、現在手に入りやすい文庫本ではなく岩波文庫の『無名作家の日記 他九篇』に入っているわけです。もう全集の短編小説入ってる巻をあたるしかないですよね。図書館に行かなければならないため、ハードルが上がります。だからと言って発信を辞めるわけじゃないんですが、「どこで読める?」は把握しておくべきだな……と。

知恩寺だけで終わるつもりは無く……
戦利品を抱えたまま茨木市立川端康成文学館に行くという暴挙。
そちらは次のnoteに書きます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?