さきちゃんたちの日々の乗り越えかた

吉本ばななさんの「さきちゃんたちの夜」で、

母との関係に悩む姪に、
「とりあえず、一回気持ちをそらして楽しいこと考えよう。」
とさきは提案する。

「お菓子やジュースでも買って帰って、好きなDVDでも観て、楽しく過ごそう。」

それに対して、中学生の姪は、
「大人になったら、そういう小さな楽しみが大きな悩みを消してくれるの?」

「これはねえ、逃げじゃなくて、魔法なんだよ。私の場合。」

「時間を稼いで、チャンスをつかむのさ。その稼いでいる時間のあいだは、楽しくしなくちゃ魔法は起きない。」

「楽しくしてるうちに、本来の目的を忘れてしまったら?」
と姪がきくと、

「う〜ん、忘れられるくらいのことだったら、別に忘れてもいいんじゃないかな。」

これくらいの気持ちで、日々を乗り越えていきたい。

一個でも楽しいことを増やしておけば、逃げ場を増やしておけば、たいていのことが、かわせると思うから。

楽しいことを増やしておく。
自分の好きなことを増やしておく。
それが、生き抜いていくためのパワーになるから。

また、主人公は、姪といつか一緒にカフェを開こう、と一緒に空想を広げる。

(いつか開こうと約束したカフェ)「ルフィ《仮》」がまるで現実の一部のように生まれてしまっている。その空間は今はないし将来もできないのかもしれないにもかかわらず、三人の中にきっと同じような感じで存在しているんだろう。それぞれがいろんなタイミングで想像のあの店にふと立ってみたりしそうだった。
頭の中ってなんでこんなに自由なんだろう、いいものだなあ、と私は寝ながら笑顔になった。

いつか叶えられたらな、と想像する夢。
叶わなくてもいいし、絶対叶えたいわけじゃない。
でもなんとなく頭に思い描いておく。
ちょっと思い出すことで、
頭で空想を広げることで、
現実からちょっと離れられたりするから。

なんとなく理想を頭で空想するワクワクがあるから、生きていけることもある。

＃生きるヒント
＃こつ
＃小さな幸せ
＃楽しく生きる
＃朝活
＃眠れない夜に
＃マインドフルネス
＃マインドセット
＃考え方
＃アイデア
＃工夫
＃仕事
＃仕事術
＃日記
＃エッセイ
＃１日１エッセイ
＃つぶやき
＃今日のつぶやき
＃気付き
＃最近の学び
＃ふと思ったこと
＃日常
＃生活
#ポエム
#ショートストーリー
#ショートショート