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「ハイキュー!!」で学ぶ「Noを伝える技術」

 前回最後は、「ネガティブワードは言わない方がいい、でも、思ってもいないポジティブワードを、無理やり言うのもやめた方がいい」…なら、どうしたらいいの~?!という所で終わりました。

✔ポジティブの使いどころは「トーン」

 たとえば、ウザいお誘い、本当は行きたくないお誘い、嫌いな人からのお誘いを受けてしまった場合、真っ当な社会人なら、断り方に苦心しますよね。オトナの対応としては、「うれしいんですけど(ありがたいんですけど)また今度誘ってください」というのが一般的です。

 ですが、本当に、次誘ってほしいならともなく「イヤ!行きたくない!」が本音なら、嫌だと言うことが大事なんです。それも、「はぁ?ふざけんな、キモい」「え~無理~」というイヤ~な言い方をすると、相手に対して、無駄な憎しみの感情を植え付けてしまいますので、そういう感情のぶつけ方はアウト!ですよ。

 「本音を伝えること」と、「感情をぶつけること」は違います。ここを間違えると、人間関係は、修復不可能に悪化しますので気を付けましょう!(真顔)。どうするかというと、ネガティブな本音は明るく楽しく伝えるが答えです♪嫌なら嫌だと、それを笑顔で明るく元気に「嫌ぇで~~~~す♡」と言いましょうwネガティブな本音をポジティブに伝える…この伝え方、言い方のトーンこそが、ポジティブの使いどころなのです♪

✔不要な敵は作らず、かつ誰からも好かれようとしない

 「嫌でぇ~す」というのは、ごく一般的な日本人にはなかなかハードルが高いのですが、まずは、誰からも好かれようとすることをやめる事が大事だと知ってほしいのです。みんなに好かれようとする人は、誰からも好かれないという大前提があります。

 なかなか酷な現実ですが、これは真実です。製品やタレント、アニメ作品、ドラマ、映画などでもそうですが、万人受けするものを作ろうとすると、没個性で恐ろしくつまらない人、モノ、作品になって、誰からも批判まではされないものの、支持もされない、中身の薄いつまらないものになりますよね。

 昨今、「嫌われる勇気」という本も出てるように、人に好かれよう、嫌われないようにしようと生きることに、疑問を持った人は少なくないでしょう。ですが、そう簡単には、人から嫌われることが平気にはなれませんよね?…ということで、ここで、嫌われることを一切恐れない、良いお手本となるアニメキャラをご紹介します!

✔「嫌われることを恐れないこと」を「ハイキュー!のツッキー」に学ぶ

 こういうキャラはアニメには結構いますが、ファンタジーものや、バトル漫画のキャラだと、ちょっと非現実的すぎてしまうので、ごく普通の人間(言い方w)たちが登場人物である「ハイキュー!」のツッキーこと月島蛍(CV:内山昂輝)先生です~。

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 すっご~く性格悪いのにw、ハイキューの中でも屈指の人気キャラです。しかも、彼はとってもクレバーなので、汚い言葉や下品な言葉は一切使いませんし、ダイレクトに人を侮辱する表現も使わずに、さらりと相手をやり込める様子に「自分もこんな風に言えるようになりたい!」と思う人は、少なくないんじゃないかと思います。

 自分の正直さを守る天才ですね、彼は。人に嫌われても別にいいと思っている、めちゃめちゃ心が強く、自分に正直な人…だからこそ、さらっと言い返せるんですよね。

 日向(CV:村瀬歩)&影山(CV:石川界人)が、ツッキーに、勉強を教えてと頼んだ時も「え~?嫌なんだけど~?」(明るいトーンで)とバッサリw

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 白鳥沢戦では、ゲス・モンスターこと天童覚(CV:木村)に「あ、烏野の普通の方~w」(スゴイ方は日向、同じミドルブロッカーの月島は普通の方って意味)と言われた時に、その時はカチン☆と来ただけでやり過ごしますが、そのあと、白鳥沢の攻撃をばっちり止めて見せてから、「あ、どうも~。烏野の普通の方です~w」と笑顔でさらっと返しますw

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 …こういう絶妙なタイミングで、絶妙な返しができる人は、そうそういないと思いますけどもね。(ちなみに、ツッキーは、相手を出し抜いた時に、一番イキイキしますw)

 一般的に多くの人は、「普通の人」と言われてカチンとくるとこまでは同じでも、たいていは「自分だってすごいってとこを見せてやる!」と焦るか、「どうせ普通の方ですよ」とイジけるかの2択になると思うのです。

 ですが、ツッキーは、一旦はカチン☆と来るものの、自分は日向と比べると確かに「普通」だと理解して受け入れているので、冷静に白鳥沢をやり込める事ができた上に、かつ「普通の方です~」ってサラっと言えるんですね。

 ただまぁ、ツッキーのは非常に高度なので、一朝一夕で出来るようになることではないのですが、こういう風に返せたら理想だよね、っていうあくまでも、お手本ofお手本。

 実際、ツッキーは人間関係で悩むことは皆無でしょうし、ストレスは極めて軽い人だと思いますね。(ストレスの原因なんて、全ては、お金か人間関係のどちらかに起因してるので)

✔人に好かれなくても、別にイイと思ってみる

 人から嫌われることを気にしない人は、強いです。いつも悩んで苦しむのは、相手の気持ちとかを汲みすぎてしまうのは「イイ人」自分よりも相手を大事にしてしまうからなんですよね。

 人から嫌われることを恐れないと言っても、非常識なことするとか、相手の人格を踏みにじる、尊厳を奪うのは問題外ですから、相手を落とさずに、あくまで自分を守るスタンスを貫く勇気は大事です。

✔「嫌いな人には最大の敬意と明るい拒絶」を「ハイキュー!の及川」に学ぶ

 もう一つ自分を守るために大事な事は、「嫌いな人は嫌いでいい」と知ることです。その事例として、またまたハイキュー!から及川徹(CV:浪川大輔)を上げますね。

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 及川の、影山に対する態度は、ものすごく明るいいじわるですw…大事なのは、及川は影山に対して本気でバカにしているのではなく、むしろ逆で、「飛雄、急速に進化するお前に、俺は負けるのかもしれないね。でもそれは今日じゃない!」というセリフからも分かるように、及川は根本的には、ちゃんと影山の能力を認め敬意を持っていることが分かります。

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 相手の人間性や存在を否定することは一切なく、陰湿で卑怯な真似も一切しないことは、本当に重要です。及川は、自分が影山を嫌いだということを、自分できちんと認めた上で、でも相手への敬意は忘れないこと。

 それができれば、ただ単に自分が相手を嫌いというだけなので、カラッとした明るい拒絶ができるわけです。逆に、相手を嫌いな事を認めずにいると、感情が陰に籠ってしまい、相手に敬意を払うこともむろん難しくなります。ですが、相手を嫌いだとか、嫉妬しているといったネガティブな本音は、そこにちゃんと向き合うことは、自分を成長させてくれます。

 また、嫌いな人を無理に好きなろうとせずに、嫌いなんだと認めるだけでラクになれることも多いので、悪い人じゃない、とか、いいところもある、などと言って目を背けずに、嫌いだと認めてあげてください。

 「嫌いな人がいる」「人に嫌悪感を持つ」ことは決して悪いことではありません。人間として自然な事なので、嫌いな人は嫌いでいいし、要はその人との距離感やコミュニケーションの取り方が重要なのです。

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 また、嫌いな人からは、無理にコミュニケーションをとらずに、そっと縁を切る方法もありますので、無理しない方法を選んでくださいね~。万人に好かれなくていいし、そう決めるだけで楽になれますよ♪実践的なコミュニケーション方法については、いづれまた、詳しく書きますね。


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