2000年生まれ。 ここでは文章作品中心に。拙いながら続けていけたらと、

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To my brother

月燈を頼れば君の住む街まで辿り着けるかな 赤い顔も知らん顔で淋しさ汲む 君は何故だか嬉しそうに 揺らしてた尾も今は引いてる 書き溜めて汚れた手紙の嘘じゃ 大人になれ…

湧
13日前
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ゴキブリ達のデモクラシー

黒く輝く不穏な会議 どうやら我らは殲滅の危機 赤い屋根から甘い匂い あれはけっこう危ないらしい のろま不気味な巨大生物 大きな声で叫んでいれば 決死の覚悟か人差し指 …

湧
2か月前
1

ダリ

湧
1年前

忘れ得ぬモラトリアム

最近になって、行きつけのカラオケ店が休業した。再開の目処も立っていないようで、もしかしたらこのまま潰れてしまうかもしれない。中学生の頃サッカーの試合で訪れた有名…

湧
1年前
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いろぬりはじめのいっぽ

湧
1年前
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風立ちぬ

湧
2年前
2

地元仲間と今年初花火🎆

湧
2年前
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あの夏、

中学最後の夏は思っていたよりもずっと静かだった。 もちろん、蝉は時間など考慮せず四六時中唄っているし、 心臓に直接届くような花火の乾いた音を感じる日もあるのだけ…

湧
2年前
6
To my brother

To my brother

月燈を頼れば君の住む街まで辿り着けるかな
赤い顔も知らん顔で淋しさ汲む
君は何故だか嬉しそうに
揺らしてた尾も今は引いてる
書き溜めて汚れた手紙の嘘じゃ
大人になれずに
丸み帯びた軽い頭蓋まで可愛くて
どうしようもないな どうしようもない

ゴキブリ達のデモクラシー

黒く輝く不穏な会議
どうやら我らは殲滅の危機
赤い屋根から甘い匂い
あれはけっこう危ないらしい

のろま不気味な巨大生物
大きな声で叫んでいれば
決死の覚悟か人差し指
何やら冷たい飛沫を浴びる
身体は次第に動かなくなる

無慈悲心無い巨大生物
私の父は亡くなった
あの子の妹亡くなった
せんせの奥さん亡くなった

隣の君とその隣の君
想っているのは私も同じ
残酷だからと言い捨て立ち去る

黒く輝く不

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忘れ得ぬモラトリアム

忘れ得ぬモラトリアム

最近になって、行きつけのカラオケ店が休業した。再開の目処も立っていないようで、もしかしたらこのまま潰れてしまうかもしれない。中学生の頃サッカーの試合で訪れた有名企業のグランドは今では住宅地となり、高校の時付き合っていた彼女のアパートは既に取り壊されて綺麗な一戸建ての物件が建てられていた。僕が通っていた保育園や小学校も建て直されており、当時の記憶が実存していたものなのかを図ることが難しくなっていた。

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あの夏、

あの夏、

中学最後の夏は思っていたよりもずっと静かだった。

もちろん、蝉は時間など考慮せず四六時中唄っているし、
心臓に直接届くような花火の乾いた音を感じる日もあるのだけれど、
その全てが僕にとっては懐かしく感じられ、
今の自分と同一進行しているものだとはまるで思えなかった。

野球部として臨んだ最後の大会に敗退すると、長い夏季休暇が始まった。
あんなにも忙しく情緒的だった僕の日常は、あまりにも呆気なく過

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