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8月に観た映画の振り返り(上半期)

下半期もあるが、まずは上半期に観た映画の振り返りということで纏めることにした。

8月はお盆の時期でもあり、また納涼目的のためのホラー映画が数多く上映されるために、気になる話題作が非常に多く財布事情が悩ましいm(_ _;)m

だからこそ、賢く次回鑑賞クーポンを使う、コツコツと鑑賞ポイントを貯め込み無料鑑賞券に交換したり、或いは会員料金で見るとか、出来る限り出費がないように実は節約しながら映画を観ている。

まずは、こちらの作品から紹介していく。

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①ロイヤルホテル
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ロイヤルホテルのパンフレット

旅行先のオーストラリアで金欠になり、住み込みで働かざるを得なくなったハンナとリブは紹介してもらったロイヤルホテルという名のパブで働くことになるが、そこで彼女達を待ち受けていたのは地獄。

唯一の公共交通機関であるバスは殆ど走らず、車がなければ生活できないような砂漠の僻地だ。

ロイヤルホテルのオーナーも、常連の客も、自分達の地域では当たり前や常識だと思っていることや、話しても問題にはならないだろうという、世間一般の常識が通用しないガラパゴスと化しているために、ハンナやリブがこのセリフはセクハラだ、パワハラだ、モラハラ、カスハラなどハラスメントであるという意識がないから言えるのだろう。

都会と田舎とでは、こんなにも価値観や考え方の違いがあるということを描いているなあというのも、今の世の中が一人一人の発言に対して過敏に反応し過ぎるのだろうか。

今迄の社会では黙殺していたが、ストレスのない社会を築いていく上で許さないとなった社会の変化についていけてないだけなのかもしれない。

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②怨泊
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怨泊のパンフレット

大統領が来日しているためにホテルの予約がとれず、やむを得ずラブホテルで宿泊するしかないというときに、ラブホテルは嫌だ〜と嫌がり民泊で宿泊することになったサラ。

民泊よりラブホテルのほうが綺麗だし良かったのでは?と思ってしまったが(笑)

香港が制作だから、舞台が日本ってだけで香港ホラーっていうより寧ろJホラー。但しお化けはいっさい出て来ずヒューマンホラーがメインである。

確かにあの民泊には、知られては困る闇歴史があるというのはエンドが近づくにつれ、次第に和室から醸し出す厭な雰囲気も、民泊の女将さんが何かを知りながら決して曝そうとしない気味悪さ。

伏線は回収したとは思うがどこか腑に落ちない。

謎の儀式のようなことが行われていたのも、畳の下をめくれば表沙汰にしてもらいたくないことも明らかにしていくのは良いが、如何せん鑑賞する側からしたらストーリーにおける何故何故が膨らむだけで観終えたあともしっくりこなかった。

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③ナイトサイレン/呪縛
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ナイトサイレン/呪縛のパンフレット

あまりにも静かな展開が続いたので気付かないうちに寝てしまっていた(゚A゚;)ゴクリ

他のお客さんはイビキかいて寝ていた。

仲間がいて良かった~という安堵感でいっぱいだった(笑)

ところどころしか見ていないので何だか申し訳ないのだが、魔女狩りホラーというキャッチコピーが気になって鑑賞したものの、観た感想としては現代文化についていけない田舎のあるあるを感じさせるというような内容だった。

現代グリムと解釈したら分かり易かったのかもしれない。魔女狩りとイメージするものは、中世期ならば火炙りやギロチンといった拷問を彷彿させるが、今作品では誰がどう見ても閉鎖された町社会における軽蔑や偏見でしかないように思える。

ラストは姉妹力を合わせ逞しく生き抜くエンドロールだったが、せっかくの魔女狩りだと謳う内容にしてはヒトコワなのか、魔女狩りに現代の要素をプラスしただけに過ぎない内容の印象だった。

あれでは、幻想的だと思う綺麗な場所で撮影しているのにストーリーや設定が台無しにしている。

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④コンセント/同意
フライヤーを紹介
コンセント/同意のパンフレット
鑑賞者限定のプレゼントがシール
ワラシにピッタリだね

13歳の初々しいあどけなさを見せつつも作家で小児性愛者としても知られるガブリエル・マツネフとの出会いを機に愛を知り、少女から女性へと成長していくヴァネッサが印象的だった。

マツネフは無垢なものほど、人としてではなく何も知らぬからこそ愛でることができたのだとしたら、いくら母親からその愛は利用されているに過ぎないと諭されても、関わるにつれマツネフの男としての魅力を知ってしまった以上、後戻りができず、ヴァネッサは大人になった。

ヴァネッサの母親は母親として厳格とは言わないがマツネフが小児性愛者であることを分かり易くヴァネッサに説明をしていたら違っていたのだろうか。

仮にもしヴァネッサが母親の訴えを理解したとしても、マツネフへの思いは消えるのか?

結局は失敗をしなければ、ヴァネッサも若さのまま突き進んでしまったがゆえに過ちを冒したことを後になって気づき、自らと同じ間違った方向へと進んでほしくないから"コンセント"(同意)の上で行ったという告発本を出版したのではないだろうか。

そう考えてみたら自ずと、単なるマツネフに対する恨み節を告発したかったことが目論見ではなく、若いからこそ周りのことが見えずに盲目になりすぎていないかを啓発しているようにも思えた。

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⑤墓泥棒と失われた女神
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墓泥棒と失われた女神のパンフレット

墓泥棒っていうよりかは考古学者的な立場なのかなあと思いつつ観ていた。

ただ泥棒って言う割には、枝ダウンジングの知識を活かし、地中の何処に金属が眠っているか等をしっかり見極め行動に移している。考古学の知識を活かした泥棒を生業としているならばアーサーは泥棒を職業にしていることになる。

そんなアーサーが、キメラの首を切断するシーンでは断固反対。金になることはわかっていながらも、アーサーはキメラに虜になったのだろう。

仲間割れを起こしながらも、キメラの首を取り戻そうとするアーサーの姿には泥棒ではなく考古学者としての姿に見えてきた。

貧しいバラック小屋に住み、生計を立てていくには宝を盗み売るしかない。

知識を増やしていくうちに宝に魅入られ、ついには泥棒であることすら忘れて保存すべき遺産だということに気付いたとき、改めて女神の価値がわかったアーサーが宝に一切の拘り等を捨てたようにも思えたラストが非常に印象的だった。 

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⑥ツイスターズ
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ツイスターズのパンフレット

映画を観た率直な感想を綴ろうかと思う。

よく個人的にはネットニュース等でアメリカの竜巻に纏わる未曾有の災害を映像や写真を通し被害の大きさを見て絶句してしまう。

映画を見てふと気になった。

アメリカではどうなんだろう。

これから先地球温暖化でさらに竜巻が起きるリスクも高くなると同時に頻繁に発生する可能性も当然ながらあり得る未来が待ち受けている。

我が身を捨ててでも、竜巻とどう向き合い、被害を最小限に食い止めるには何をすべきか。今当に研究されている事案だろうだけに、強い気持ちを持ち竜巻に立ち向かった姿は見ていて思わずかっこいいなあと思った。

竜巻を手懐けることができるのもそう遠くない。

きっと天国で亡き仲間たちも、竜巻と戦っていたんだよ~ってのがあればなおグッとくるところだが、あくまでも科学的根拠に基づき竜巻と対峙するストーリーには不要だったね。

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⑦このろくでもない世界で
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スラム街の貧困層で育った18歳のヨンギュは学校で起こした問題で大金が必要になり、資金を得るためにも犯罪組織に足を踏み入れ闇落ちしてしまう。

ヨンギュは借金を肩代わりしてもらった恩返しのために仕事という名の盗みを行うようになって徐々に頭角を現すようになるが、それがやがてグループ内での掟を守れないということになり、グループからの脱退を勧告される。

一番ゾッとするのがペンチのシーン。

お前にも俺の痛みが分かるだろと言わんばかりにペンチを用いて自らの爪を剥ぐシーン。剥いだ瞬間に血がたらーっと出るのだが、剥いだ爪が血で真っ赤に染まった状態で地面に落ちる瞬間はグロじゃなくても痛々しすぎて見てられない。

チゴンの真似しとばかりにヨンギュもするのだが、自ら置かれている立場がわかっているから何としてでもという思いがあったのかもしれない。世の中を余りにも自分本位に考えすぎて周りのことが盲目になっていたのだろう、現実はそんなに甘くない。

追い込まれたヨンギュが最終的にチゴンを殺してしまうのだが、一度反社の世界へ踏み外してしまった以上更生するのは難しく貧困が生んだ格差や暴力だけが何とも言えないもどかしさを痛感した。

※有料パンフレットの販売はなし※

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⑧流麻溝十五号
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流麻溝十五号のパンフレット

映画を鑑賞する上において理解したほうがいい豆知識として、蒋介石率いる民主主義を主導する中華民国の政府が共産主義を主導する毛沢東に負け追われる形となり行き着いた先が台湾だった。

蒋介石は台湾が戦時中に日本の植民地下において非常に強い影響を受けていた背景から、民主主義を基本とした国ができるのではないかと目論み中華民国を建国するに至るのだが、当然ながら台湾にいる全ての住民が民主主義の考えではない。

中には共産主義の思考を持つ者もいる。

中国民国としては、許すべき政治思考ではあるが民主主義を統一させたい思惑から火焼島=現緑島に政治犯を収容させるための教育施設から監獄を設置し、自らの考えを決して曲げず最後まで思考を貫いた者は連れて行かれ、拷問の末殺された。

映画では、女性3人を中心に火焼島に連行されるまでの経緯が描写されているが、実際は女性ではなく男性(エンドロールに写真が出てくる)。

映画を通して、政治犯として収容された人間に対する人権無視は勿論だが、虐殺があったことを決して忘れてはいけないと思う。

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⑨ノリャン 死の海
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ノリャン 死の海のパンフレット

ポスターのデザインが気になり鑑賞。

内容?よくわからないが大失敗(汗)

帰ってきてパンフレットを熟読しそれでも足りない知識はウィキペディアやらネットサーフィンしたりして急いで情報を掻き集めた。

要は、豊臣秀吉による朝鮮侵略から、死の床にある秀吉公が旅立つ前に後継の秀頼公を気にかけ一刻も早く朝鮮に出征している小西行長達を帰国させろという内湯の遺言を遺し旅立ってしまう。

一方、秀吉公の死を知った小西行長は日本へ帰ることを画策するが、逆に秀吉公が亡くなった今の日本にはリーダーがいないことを明や朝鮮に対し悟られたくない思惑から休戦協定を持ち掛ける。

そして小西行長から代償として差し出されたものが奴隷として連れてこられた朝鮮の民だと知り、イ・スンシンの怒りが爆発する。

一方、休戦協定を持ち掛け乍も、今此処で秀吉公のために帰国の途につくことは朝鮮や明に対し敗北を認め白旗をあげるようなことだけは認めたくない小西行長は、島津藩と協力しあう形で再び明と朝鮮の連合軍と海上で激しい戦を繰り広げる。

圧倒的な日本側の船の多さに苦戦を強いられるも海上の難所に誘き寄せることに成功すると一気に形勢逆転し、後から追撃するつもりだった小西行長が事態を理解し戦線離脱すると明と朝鮮の連合軍が勝利を掴んだ。しかし、イ・スンシンが流れ弾(諸説ある)を受け戦死してしまう。

流れ弾を受けるまでのバチを持ち力強く太鼓を叩き鼓舞したシーンが印象的だった。

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⑩#スージー・サーチ
開場中のポスターが遅刻で撮影出来ず(汗)
劇場限定の#スージーの未解決ミントソーダで誤魔化す
#スージー・サーチのパンフレット

開場中のポスター撮影が出来なかったのが唯一の心残りになってしまった。上映時間をすっかり忘れて呑気にしていたのが一番悪いけど。

見ていて大体の筋書きとして読めたのが、主人公のスージーが突如行方不明になったインフルエンサーのジェシーを発見するに至るまでが何故何故が多過ぎる。どういう観点からジェシーの伯父さんが怪しいと考え保安事務所にまで駆けつけ所有する不動産の情報を取得し怪しいと思ったところに狙いを定めたところで踏み入り地下で拘束されているジェシーを救出するに至るのだが、全てが上手く出来すぎてはいないか?

ジェシーの友人としてスージーに付き纏い行為をしてでも近付いたレイも、何か知っていて判明しないだろうと目論んでいたが分かってしまったがためにどうしてだ?というスージーを追及するようになり、最終的には突き落とされてしまう。

不法侵入したレイに対し家で口論の末に窓まで追い詰めると自己防衛で突き落としてしまったと言えば済むものをなぜ自殺と偽装・隠蔽した?

ますます自らの罪を増大させることに繋がりかねないことをわざわざすることに理解は悪いけど出来ない。最終的には真犯人がバイト先の上司だと判明するのだが、動機が何なのかがわからない。

そう考えてみたら、最初から実は仕組まれていたのではないかと思った。劇中のジェシーが瞑想動画を配信することに実は…をカミングアウトしていたあたりから察すると、ジェシー、ジェシーの伯父さん、レイ、バイト先の店長はグルで行方不明事件を意図的に起こしたということ。スージーは気付かず仕掛けた罠に反応したのならば、本能だとしても裏側に気づかなかったのが残念だ。

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⑪チャイム
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フランス料理教室の講師を勤める一方で憧れのレストランのシェフとして働くことを夢見てレストランとの面接を受けたりしていた主人公の松岡。

ある日、フランス料理教室の講習中に田代という生徒が異常な行動に出るようになる。

玉ねぎの粗切りするシーンで田代は玉ねぎを小刻みに切り刻むことをやめないで続けると、さすがの松岡もこれ以上切ると玉ねぎの水分が失われてしまうと指摘した際に忠告した。

先生、チャイムの音が聞こえてこないか?

チャイムからうめき声が聞こえてくる。

田代の話に松岡は何かの間違いだろうと聞き流し料理を続けるように促したあとも田代の不可解な行為は続く。今度は玉ねぎを焦がしてまで焼き続ける姿に松岡は田代に呆れながらも対処する。

後日、パイを作る講座を行った際に田代は松岡に対し抵抗を示すと自ら包丁を首に刺し亡くなってしまう。

田代が亡くなり、受講していた生徒がたった一人だけになってしまうと、鶏を捌くことを教えるシーンで生徒がなぜ捌かねばならない?理由を教えて!気持ち悪い!と咎められると、自らの考えを否定され逆上した結果殺してしまう。

ついに殺人を犯した松岡には、夢のためにも遺体を遺棄し隠蔽するしか道がなかった。しかし、料理教室が開けないほど生徒が来ないために家にいる毎日。そんな中、レストランの面接で必死になるがあまりに、レストランの良さすら答えられないほど自我をアピールし過ぎたがために面接は破談で終わってしまった。

もう後が無い松岡に待っているのは自滅するしかなかったのだろう。ラストの家に帰り、最初に目についた扉があいているのを見て松岡の最期だと思った瞬間だった。

※有料パンフレットの販売はなし※

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⑫マミー
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マミーのパンフレット

この映画を語るうえで、まず有罪か無罪かは別問題にしよう。公平な目線で語りたいと思う。

同じ劇物を使った無差別殺傷事件としてニュースにも取り上げられた名張毒ぶどう酒事件が、和歌山の毒物カレー事件に発生していて、これは女性が飲むぶどう酒に農薬として使われるニッカリンが含まれていたことで、犯人はぶどう酒を飲まない男性だと特定され、比較的被害が少なかった会に当時愛人がいたo氏に疑いの目が向けられると犯人として逮捕されてしまう。

同じ事が言えると思う。

保険金詐欺ばかりを繰り返し夫の犯罪の片棒を担ぐ形で悪徳に金を巻き上げていたことを当然ながら警察は知っているし、犯罪のやり方が同様だと気づけば怪しまれるのは致し方ない。

しかし、海外の女性のシリアルキラーに目を向けてみたら、女性のシリアルキラーの特徴としてあげられるのが、犯行を犯した理由の殆どが金銭目的だ。また同時にカップルキラーというように、女性が夫またパートナーの犯罪の片棒を担ぎ犯罪の道に手を染めてしまう。

林被告は典型的なカップルキラーの事例の一つであろう。夫と結婚するまでは何不自由なく生活をしていたのだろうけど、無知すぎるがゆえに悪の道に染まるのはあっという間だったのだろう。

だからこそ、金銭目的ならば無差別的に鍋にヒ素を盛ったとは考えられない。そのうえ、動機が見えてこない。事件の内容は、地域における狭いコミューンにおいての怨恨とみるのが妥当だが、林被告に果たして恨み節などあったのか?

映画を通し確かに動機が見えてこないのは不審に思った。しかし、疑問に思ったのがその当時はどこでもヒ素購入の規制がゆるいために買えた、どこの家庭にも白アリ駆除のためのヒ素を持っていたという証言があるが、誰の証言?

犯人は逮捕され、事件は解決した。
疑わしきは罰せよ。

それが地元の考えならば、事件のことはもう思い出したくないということであって、部外者が了解得ずズカズカと強硬的な取材は通報される原因に繋がるのは分かるはずでは?熱意は伝わるが余りにも取材対応が大人じゃない印象を受けた。

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⑬プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち
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プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたちの
パンフレット

前作に引き続き、2作目となる今作も鑑賞。

前作は制作費の問題だろうか、恐怖演出があまりにもチープで、B級であることは否定できない内容ではあったもののそこそこ楽しませてくれた。特にプーさんは子供に見せてはいけないね。

夢を叩き潰すことになるからね。

前作を振り返ったとこで、今作へ。

前回の騒動でクリストファー・ロビンも、プーさんもお互い立場が苦しいことに変わりなく、クリストファーは医療機関でやっと働けるようになったのも束の間、保身を守りたい病院サイドから出ていくようにと云われ辞めざるをえなくなる。

そんな最中に、プーさんがもう一度自らの威信をかけたいという強い思いに仲間のピグレットやオウル、そしてティガーが協力しあい再び100エーカーの森でハンティングを再開することにした。

新しく加わったオウルやらティガーが、原作と違いすぎて笑い泣けてくる( ;∀;)

チャイニーズのキャラクターの偽物とどっちがいい勝負しているのだろうか?そんなことはさておき、クリストファーにはかつて行方不明のまま消息を絶ってしまった同級生の存在がいた。その同級生がふとした瞬間に脳裏をよぎった際に、100エーカーの森に埋められたプーさん、オウル、イーヨー、ピグレット、ティガーという怪物に生まれ変わっていたのだった。

つまり、クリストファーが遊んでいたのは秘密の動物ではなく、元は同級生で人間だった。

だから、動物にしては知性が高く、致命傷を負わせることに対して効果的に攻めることをよくよく考えて攻撃していたのかと。しかし、しっくりこないのは、社会に対する恨みを持ち復讐する流れは理解できたが誰が何の目的で罪なき子供を攫い動物化したのかということだ。

続編もありそうだ。

少なくともこのまま完結では、消化不良と云われても否めないと思うな。

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⑭ひどくくすんだ赤
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ひどくくすんだ赤のパンフレット

グリーンのお墓参りから始まると、現在の元レッドにおける状態へと場面が変わる。

かつては戦隊ヒーローのレッドとして、そして史上最強の戦隊とも呼ばれていたが、自ら犯した愚行により全てを台無しにしてしまう。

考え方が単細胞的で、自らの感情の赴くままに行動し、自制を制御できずに暴れ回る姿は、格闘技が強いだけでリーダーのレッドに選ばれたようなもの。だが、しかし自己陶酔に陥ると周りが見えなくなり、一度手が出ると止め処なく暴走して周りが入っても、制御ボタンのオンオフがないために暴れ続けてしまう。

そりゃ、半年で終わるのも納得。

しかしもっと呆れるのが60を前にしてまだ何も自らの悪い部分と向き合わず、改善の兆しがいっさい見受けられないことだろう。

そんな元レッドが、仕事先でふらつき事故を起こしてしまったことにより立場が危うくなり、自宅での療養を余儀なくされた際にふと脳裏に浮かんだのが、かつての共に青春時代に苦労を分かち合った戦隊ヒーローの仲間だった。

ふと思い立ち、会いに行くも、会いに行く理由がまさかの自らの人生が奈落の底に落ちたも同然の凋落ぶりを人のせいにしている。

反省のはの字もなければ、レイプしたピンクに対して図々しくも近付き殺そうと企んだ時点で良識を疑う。襲えないとわかると今度はその際に身籠った息子にまで手を出し殺そうとする。

何もかも人のせい、俺は悪くない、だって才能あるもん。失敗から学習することすら学ばず、自己の精神をコントロールすることも、感情のまま、思うがまま行動することだけをモットーにした最期はマットレスの上で只管顔面を真っ赤に染まるまで殴り続けることだった。

まさしくひどくくすんだ赤らしい内容だった。

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⑮夜の外側 イタリアを震撼させた55日間
ワラシ「これは前編だよ!」
夜の外側 イタリアを震撼させた55日間のパンフレット
⑮夜の外側 イタリアを震撼させた55日間
ワラシレモン「これは後編だよ!」

映画の本編の内容に触れる前に説明。

まずこの作品は前編・後編とあり、前編が1〜3部作で成り立ち、後編は4〜6部作という構成だが、モーロの目線、妻エレオノーラの目線、アンドレオッティの目線、ローマ教皇の目線、犯人である極左テロリストの赤い旅団の目線など、ベロッキオ監督が考える事件当時はきっとこうだったに違いないという展開からストーリーがはじまる。

実際の事件の内容とは異なる。

映画ではモーロ元首相には死刑を宣告し、自ら命を絶ち泥沼に遺体を遺棄したという声明文が届いたのをきっかけに必死で氷が張った沼を捜索するシーンがあるのだが、そのシーンはベロッキオ監督が犯人である赤い旅団との交渉を進めたいがために諜報局が独自に動いたニセモノだったとか、実際の事件ではアンドレオッティ率いる政権に対し、赤い旅団は要求していた。

逮捕され拘留されている赤い旅団のメンバーの一員の解放を求めていた。

ところが、マフィアとの闇の付き合いがあるアンドレオッティには、要求を鵜呑みにしては困る内情があった。そのために、テロリストの要求に強気で対応したのが裏目となり、モーロ元首相の死刑宣告が出た日の朝には車の荷台で射殺された。死刑宣告が出てすぐ殺されたが実際の話。

アンドレオッティは政治家生命をかけて自らの保身に走り助けようとしなかったのが正解である。映画では、アンドレオッティをモーロ元首相を助け出そうと邁進したが赤い旅団との交渉決裂の末に救えずと美談化している。

そのあたり、一部フィクションがあり、100%ノンフィクションではない。そこがベロッキオ監督が考えたこうだったら良かったのに〜というストーリー展開で構成されている。だから尺が長い。

55日間に渡る赤い旅団との交渉の日々をベロッキオ監督らしい見解で描き、ラストのモーロ元首相の遺体発見に、現実はこうあってほしかったというベロッキオ監督の思いが340分に凝縮されている。超大作といっても過言ではない。

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⑯時々、私は考える
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時々、私は考えるのパンフレット

原題はSometimes I Think About Dying
訳すと"時々私は死ぬことを考える"
自殺を仄めかす内容のためNGが出たと推察できる。

人付き合いが苦手で、デスクワークの小窓から眺めるクレーン作業をみてはあのフックに首を吊ってみたらどうなるのかと妄想にふけたり、或いは死の世界を連想させる緑いっぱいの木々に囲まれた世界でただぼんやりと空を眺めている。

或いは、浜辺のビーチで流木を拾い集めテントにすると中に入り寛いでいる。

それらは全て死後の世界だったのだろう。

唯一死後じゃないとしたら単独事故を起こしたと連想して急ブレーキを踏んだシーンではないかと思っている。

大好きだと話したカッテージチーズはチーズが好きではなく菌が好きだと否定するなど主人公のフランが人付き合いにおいて周りとあわせるのも、気を遣いたくないから今迄避けてきたのでは?

そんな楽しみが見いだせないフランに新入りのロバートが入社すると、明るくてフレンドリーで優しいロバートに対し次第に心を開くようになり、やがて二人で逢瀬を重ねるようになっていく。

仕事以外の楽しみを見つけたが、ロバートがバツ2であることを知り、過去を許容できないフランは思わずロバートに言ってはいけないことを話してしまいロバートを怒らせてしまう。

その結果、2人の関係に溝がうまれるわけだが、ロバートの前任だったキャロルとフランが偶然にも再開を果たすとクルーズで旅行に出かけていたはずが実は夫の介護をしている事実を知る。

キャロルはフランが何を抱えているのか悟ったのかフランに対し適切なアドバイスを送り、今までしてこなかった差し入れ用にドーナツを買ってきたりと、今までしてこなかったことをして周囲を驚かせると、その中にロバートの姿があった。

フランはロバートに別室にくるように促すとロバートは嫌がる様子もなく別室へ入る。

フランはロバートにきついことを話して申し訳ないと話し、ロバートも冷たい対応に出て悪かったとお互い謝罪して仲直りしたあと、フランはロバートに今まで悩んでいた自殺願望を打ち明ける。

フランの悩みを知ったロバートはフランを優しく抱き締めた。大丈夫だ、俺がいる。力強く背中が物語るラストが非常に印象的だった。

①から⑯までは劇場でみた作品とパンフレットの案内だったが、ここから先はAmazonプライムで視聴した映画を紹介しよう。

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⑰哭声 コクソン
画像はFilmarks様より拝借

この映画を見て率直に思ったことは、物事を決めつけないで冷静に見極めようということだろうか。

・毒キノコを活用した健康療法による被害
・日本人が来るようになり不可解な出来事頻発
・高額な祈祷代金

外部からの情報があまり入らない隔離された限界集落ならば、事件が連続して起きても応援を呼ぶにしても辿り着くのが難しいような場所ならば、自分達の知恵や憶測で解決していくしかないというのが根底にあるのでは?

悪霊を殺すための、高額な祈祷代金も普通に考えたら対象となる人物が死んでいるということなら殺すじゃなく除霊になる。何でそんなに高い?という話だし、村で唯一の祈祷師だから信用していいということなのか。案の定、霊視に間違いがあったという洒落にならないオチ。

隔離された限界集落ほど、新しい技術であったり、外国人に対し、強い警戒心を抱き、何かトラブルが起きた際にはきちんとした原因追求もなくキメツケにより解決しようとする。

エンドでは、日本人の正体が実は祈祷師で、村に現れた悪霊と対峙していたというが、違う見方もできる。

あの女性の正体は、祈祷師だったのでは?

目が届き難い限界集落を少しでも無くしたいのか、或いは宗教の信仰人数を増やしたいのか、何かしらの目論見があって現れ村に禍を齎すようになったのならば、あの女性の背後にはとてつもなく巨大な組織がついていることになる。

日本人の祈祷師も、助けに行った祈祷師も、ウラを探れば3人はグルかもしれない。

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⑱哭悲 THE SADNESS
画像はFilmarks様より拝借

ウィルスによる未曾有の危機と概要欄にあったので気になり見てみたら目を瞑りたくなるシーンの連続だった。グロテスクが苦手な方は閲覧しないほうが良いかもしれない。

ウィルスによる脅威を受け続ける台湾。主人公カイティンとパートナーのジョンジュー。

序盤のジョンジューがベランダから覗くと白髪のお婆さんが屋上に立っているがよくよく見たら腹部には大きな返り血を浴びたであろう血痕があり、何事かと思いながらもカイティンを会社に送るまでの道程でお婆さんが亡くなり警察による捜査が行われている現場を目撃する。

ウィルスが突然変異により、人間の脳にある知性や理性がはたらく機能がやられたにしても、感染して発症するスピードがはやくないかが疑問ではあるが、前述したように台湾はウィルスによる脅威に晒されている。

ジョンジューはそのために仕事が激減してカイティンを支える主夫となっている。

したくてもできないことの苛立ちや鬱憤は捌け口や発散方法がないと溜め込むしかない。社会のせい、ウィルスのせい、皆が思っていても中々口に出せないやるせなさやイライラがやがてウィルスのせいによって違う形で発散されたのではなかろうか。

電車の中のおじさんも、ビルを管理しているオーナーも心の裏側で思っていたこと、或いは隠していたことが、避難指示が出たと同時に露わになったのならば、ウィルスのせいというより、社会に対する苛立ちがウィルスが拡散され今まで溜め込んでいたストレスが溢れた結果。

ラストのカイティンを迎えに来たジョンジューは既に発症の傾向があり、一緒に避難したかったであろうカイティンも、問いかけにジョンジューが、君の肉を食べたい等と普段とは違う様子にカイティンが見切りをつけ、ひとりヘリコプターが待つヘリポートへ向うシーンが、二人の別れを意味していたのだろう。

ウィルスを発症して、自らの意思ではもう何も出来ない無力さから、ジョンジューがカイティンを見送るラストが切なかった。

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⑲ヤジと民主主義 劇場拡大版
画像はFilmarks様より拝借

映画館でフライヤーを見たときにふと気になりつつはあったが、時間の都合上映画館で観ることができなかったのでAmazonプライムビデオでレンタル料金を払い鑑賞。

ここで一つポイントが、ヤジを正当化するか否かという点だろうか。

私は左派でも右派でもなく、傍観的に見ることを主体としているので、街で選挙活動をしているのを見ても、あ〜◯◯さん(政治家)だと思うことはあっても、訴えには基本聞き流すだけ。政治に対し悪いけど非常に無関心だと思う。

でも大勢いる観衆の中に混ざってヤジを飛ばすことも勇気がなければ出来ないこと。取り抑えられてもヤジを飛ばしたことは凄いと思う。

ただ、そんな私でさえ問題だなあと思うのが警察官に纏わる法にも、今回の映画にも取り上げられているように、何処までが危険行為=テロ行為かという認識。

今作の北海道警が行ったヤジ排除は裁判における内容としてはヤジ当事者が危険行為とみなす行為が認められたからと話すが、実際にカメラで捉えている音声では演説を聞いている方々に迷惑だからと言って拘束する。

あまりにも矛盾している。

言論の自由が認められているならば、何も発さず暴力行為に踏み切り要人警護の在り方を問われた奈良や和歌山での事件は果たしてどうかと思う。あまりにも過剰に反応しすぎて妄想を膨らませたが故の結果が問題視され、警備の仕方を緩和しすぎた結果が後の事件が起きる引き金になったとも考えたら、警察組織の在り方についても改め直すべきだと思う。

どっかの漫画みたいに警察組織を民営化するとか、或いは警察官を人間ではなくAIのロボットに職務を託すのもアリかと(笑)

まあ色々な方に見て、色々考えて貰うには良い作品だと思った。映像を編集したTBSの成せる業だったのかもしれない。

長文になってしまったが、実はAmazonプライムで視聴した紹介したい作品と私が視聴し忘れぬためにも投稿した映画感想文は7月末に観ているのも含まれている。長いお盆休みを過ごす上においての時間潰しの参考になれば幸いだ。

最後にこれから上映されるオススメ映画を紹介。

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《8月16日(金)公開》

アナウンサーたちの戦争
画像はFilmarks様より拝借

【あらすじ】

太平洋戦争では、日本軍の戦いをもう一つの戦いが支えていた。ラジオ放送による「電波戦」。ナチスのプロパガンダ戦に倣い「声の力」で戦意高揚・国威発揚を図り、偽情報で敵を混乱させた。そしてそれを行ったのは日本放送協会とそのアナウンサーたち。本作は、戦時中の彼らの活動を、事実を基に映像化し、放送と戦争の知られざる関わりを描く。

出典先 Filmarks様のあらすじ文を引用

《8月30日(金)公開》

エルダリー 覚醒
画像はFilmarks様より拝借

【あらすじ】

記録的猛暑のスペイン、マドリード。気温は上昇を続けている。ある日、ナイアの祖父・マヌエルの目の前で祖母のロサはバルコニーから飛び降りた。その日を境にマヌエルの様子はおかしくなる。事故のショックだと悟った息子のマリオは妻の反対を押し切ってマヌエルとの同居を試みるが容体は日々悪化し、ついには家族に殺意を向けるのであった。 一方その頃、ついに最高気温を記録した街は奇行を繰り返す老人たちで溢れかえっており……。

出典先 Filmarks様のあらすじ文を引用

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まとめ

明日は終戦の日ということもあり、太平洋戦争を題材にしたアナウンサーたちの戦争はあえてその時期にあわせての公開にしたのだと思われる。

新たに8月に公開されることが決まったスペイン発のホラー映画、エルダリー/覚醒は地球温暖化のために起こりうるのでは?という問題を予兆させるリアリティの高い内容だ。

END

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