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映画 『閉鎖病棟』 (2019年11月公開) レビュー★★★★
https://www.heisabyoto.com/ 「中」にいながら「外」にいる医療者には、決して見えていない世界が、ここには描かれている。僕らには「病気」以外の部分は何にも見えてい…
わたしの考えていること
ストレスに満ちた現代社会。
私たちはみな「癒し」を必要としています。
でも、そもそも「癒し」の力とは、一体なんなのでしょうか。
私たちには皆、私たちをこの世に生かしてくれている「いのち」が働いています。「いのち」は本来、常に調和的であろうとし、もともとある全体性をとり戻そうとしていると言われます。その「いのち」が本来もっている癒しの力は、自然治癒力と言い換えることができます。
しかし私
映画レビュー『KOTOKO』(2011)
ストーリー
「鉄男」「六月の蛇」の塚本晋也監督がシンガーソングライターのCoccoを主演に迎え、苦しみもがきながらも愛する息子を育て、懸命に生きるひとりの女性の姿を描き出したドラマ。ひとりで幼い息子の大二郎を育てる琴子は、世界が“ふたつ”に見える現象に悩まされ、歌っているときだけ世界が“ひとつ”になる。神経が過敏になり強迫観念にかられた琴子は、大二郎に近づくものを殴り、蹴り倒して必死に息子を守っ
映画 『インサイド・ヘッド』 (2015) レビュー
ママとパパに見守られて、ミネソタで元気いっぱいに育った11才の少女ライリー。そして、いつも彼女の頭の中にいる“5つの感情たち”―ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、カナシミ。
ところが、遠い街への引っ越しで、不安とドキドキがいっぱいになったライリーの心の中ので、ヨロコビとカナシミは迷子になってしまいます。
ライリーは、このまま永遠にヨロコビやカナシミの気持ちを見失ってしまうのでしょうか?
観終わ
映画 『ツナグ』(2012公開)レビュー
直木賞作家・辻村深月による同名小説を映画化したヒューマンドラマ。大切な人を亡くした者と死者を一度だけ再会させる仲介人「ツナグ」という職業を通じて、他人の人生に深くかかわっていく青年の葛藤と成長を描く。一見するとごく普通の男子高校生・歩美は、祖母アイ子からツナグを引き継ぐ見習いとして、死者との再会を望むさまざまな人と出会っていく。しかし、死者との再会が救いになるのか、人生は変わるのか、次第に自身の行
もっとみる映画 『父親たちの星条旗』 レビュー
★★★★★★★☆☆☆
アカデミー賞受賞監督クリント・イーストウッド最新作。製作にスティーブン・スピルバーグが名を連ねる。硫黄島2部作とは、第二次世界大戦の大きな転機となった悲劇的な硫黄島の戦いを、日米双方の視点から描く前例のない2部作。アメリカ側の方面から戦争というものを捉え、一貫し、戦争の虚しさを伝えている。善と悪の区別なく、戦争をリアルに、そして物悲しく描いた秀逸の作品。(ワーナー・ブラザー
映画 『インセプション』 (2010公開) レビュー
★★★★★★★★☆☆ 物語性,作品性
(映画.comより)
鬼才クリストファー・ノーラン監督、レオナルド・ディカプリオ&渡辺謙共演のSFアクション大作!
“★★★★めくるめく迷宮。息を呑むような離れ業”
鬼才クリストファー・ノーランが国際色豊かなキャストを率いて、世界各地、さらに夢の中へと観る者を誘うSFアクション大作。ドム・コブ(レオナルド・ディカプリオ)は人の心が無防備な状態、つまり
映画 『閉鎖病棟』 (2019年11月公開) レビュー★★★★
https://www.heisabyoto.com/
「中」にいながら「外」にいる医療者には、決して見えていない世界が、ここには描かれている。僕らには「病気」以外の部分は何にも見えていないし、きっとこの映画に出てくる医者が実際にいたとしても、この映画をみても、まさか自分の患者さんのお話だなんて気づくこともないのかもしれない。
一人ひとりの人生を丁寧に描こうと思ったら、2時間の映画では到底収ま
『きみの瞳が問いかけている』 映画レビュー
<ストーリー>
視力を失くした女と、夢を失った男の、運命に翻弄される2人の、痛いほどの純愛−–−–。
目は不自由だが明るく愛くるしい明香里(吉高由里子)と、罪を犯しキックボクサーとしての未来を絶たれた塁(横浜流星)。小さな勘違いから出会った2人は惹かれあい、ささやかながらも掛け替えのない幸せを手にした──かに見えた。
ある日、明香里は、誰にも言わずにいた秘密を塁に明かす。彼女は自らが運転してい