自己紹介

髙岡正和/いのちの探検ファシリテーター


 不器用で自分に自信がなく、なんのために生きているのかもわからず、生きづらさを抱えながら悶々としていた10代〜20代の頃。社会の価値観に流されるまま、大企業やマスコミへの就職を目指し東京に上京するも、目的を見失い挫折。就職も友人関係も恋愛も全てが虚しく思えた。しかし読めるだけたくさんの本を読み、自分の苦手な体験にもチャレンジし、多くの人たちの自分とは違う価値観とも出会い、そして心理療法による自己探求のプロセスを重ねることで、なれないものになろうとして必死にもがいていた執着を手放し、それまでずっと好きになれなかったありのままの自分自身を受け入れる。本当の喜びある生き方を知り、競争社会で勝ち残るような人生ではなく「いのち」に寄り添って生きていく「支え愛」の人生を送りたいと思い、医学部に入学し、30代で医師となる。

 現在は都内病院に精神科医・漢方医として勤務し、病気を治すだけではなく、病気を抱えて生きていく患者さん自身を丸ごと支えていける医療を目指している。また、曖昧さや多様性を尊重し、合理的配慮(一人ひとりの特徴や場面に応じて発生する障害・困難さを取り除くための、個別の調整や変更を行うこと)やトラウマ・インフォームド・アプローチ(トラウマに関する知識と理解に基づいた支援)、性にまつわる問題全て大切に扱うジェンダー・センシティブ・メディスン、西洋医学だけでなく漢方や食事法など補完代替医療も取り入れた統合医療、そしてどんな声も(声にならないものも含めて)大切にするオープンダイアローグの対話理念を基盤に置き、医師が治療を押し付けるのではなく、患者さん自身の生活や治療法を対話の中で一緒に決めていけるような共同意思決定を全ての基本としている。
 
 これからは、いのちの働きに目覚める生き方を共に探究し、生きる喜びを分かち合えるようなコミュニティ、そして仲間作りに向けて少しずつ取り組み始めている。

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