映画 『インセプション』 (2010公開) レビュー

★★★★★★★★☆☆   物語性,作品性

(映画.comより)

鬼才クリストファー・ノーラン監督、レオナルド・ディカプリオ&渡辺謙共演のSFアクション大作!
“★★★★めくるめく迷宮。息を呑むような離れ業”

鬼才クリストファー・ノーランが国際色豊かなキャストを率いて、世界各地、さらに夢の中へと観る者を誘うSFアクション大作。ドム・コブ(レオナルド・ディカプリオ)は人の心が無防備な状態、つまり夢を見ている間に潜在意識から貴重な秘密を盗み出すスペシャリスト。その特異な才能は産業スパイが暗躍する世界で重宝される一方、そのために彼は最愛のものを奪われ、国際指名手配されてしまう。そんな彼に失った人生を取り戻すチャンスが。そのためには「インセプション」と呼ばれる、アイデアを盗むのとは逆に相手の心に“植え付ける”、およそ不可能とされる任務を成功させる必要があった。もしコブと仲間たちが成し遂げたなら、それは完全犯罪を意味する。だがいかに綿密に計画し、様々な特殊能力があったとしても、行動がすべて相手に読まれていては太刀打ちできない。そんな強敵が現れる予感を、コブだけが感じ取っていた。(インセプション ワーナー・ブラザーズ公式サイトより)


___________________________________________

インセプション。それは情報を植え付けるということ。
そして夢の中なのか現実にいるのかを教えてくれる道具、トーテム。

僕たちも、知らないうちに、
何者かにインセプションされているのかもしれない。
その相手は、知らない誰かかもしれないし、この社会かもしれないし、
愛する人かもしれない。
何よりも自分自身なのかもしれない。

より深い階層へ降りて行けると言われれば、
おそらく僕自身も降りていくだろう。
それは人間のエゴ、天地創造の誘惑なのだろうか。
理由はなんであれ、人は、人を救うために降りていく。

でも、現実を否定する言葉は「呪い」となる。
自分には、どんな呪いが植え付けられているのだろうか。
自分で、どんな呪いを植え付けているだろうか。
完璧なものを求めるよりも、現実を受け入れ、いまある目の前の小さな幸せに気づくためにはどうしたらいいんだろうか。
自分にとってのトーテムとはなんだろうか。
相手を信頼し、同じ夢を見れるだろうか。
復讐や罪悪感ではなく、和解や赦しこそが
人の意志を動かし人生を創っていく力になるのかもしれない。


#現実を見たくないあなたへ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?