わたしの考えていること

 
ストレスに満ちた現代社会。
私たちはみな「癒し」を必要としています。
でも、そもそも「癒し」の力とは、一体なんなのでしょうか。


私たちには皆、私たちをこの世に生かしてくれている「いのち」が働いています。「いのち」は本来、常に調和的であろうとし、もともとある全体性をとり戻そうとしていると言われます。その「いのち」が本来もっている癒しの力は、自然治癒力と言い換えることができます。
 

しかし私たちは、これまでの人生で受けてきた心の傷や、病気や事故、日々の生活習慣、さまざまなストレスの蓄積、あるいは現代社会のあり方などによっても、本来のいのちの働きである自然治癒力が妨げられてしまっています。
 

自然治癒力が妨げられた状態が長く続くと、病気になりやすくなったり、病気を治す力が弱まってしまうだけではなく、原因のわからない身体症状が生じたり、対人関係でうまくいかなくなったり、なぜかやめたくてもやめられない行動を続けることになってしまったり。気持ちも気分が落ち込んだり、不安や恐怖の発作が出たり、嫌な記憶が忘れられなくなったり。そういったさまざまな「問題」や「苦しみ」が新たに生じ、悩まされることになるかもしれません。あるいは、そういった状態でいることに慣れてしまってそれが当たり前だと思い込み、自分が困っていることにさえ気づかないかもしれません。
 

もし、過去から抱え続けている心の傷を癒したり、はまりこんでいた悪循環から抜け出したり、回復をじゃまするような考え方を手放すことができたとしたら。


そのとき、これまでの人生の中で切り捨ててきた自分の一部をもう一度取り戻したり、あるいはまだ生きられていない未知の人生を生きることが可能になり、全体性が取り戻されることで結果としてさらなる自然治癒力が発揮され、「いのち」の働きが再び目覚め、苦痛はやわらぎ、「問題」が問題ではなくなっていき、価値のある人生へと導かれていくということが起こり得るのです。

 

もちろん、何が自分にとって癒しになるのか、価値ある人生とはなんなのか、それはひとりひとり違います。自然治癒力を妨げているものを取り除き、本来もっている力を最大限に引き出すことで、あなた自身の力で少しずつ回復し、成長していけるようなお手伝いをしながら、自分にとっての「癒し」を見つけていくプロセスを、ともに探求していきたいと思っています。どうか皆さま方が、気づきを深めることで自分自身と再びつながり直し、そして心を開いて他者や世界とつながり、「いのち」の本来の働きが目覚めることができますように。

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