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11 イルージョン 「錯覚」
今生きてる世界が錯覚で、「真実」はまだ到着していない場所だとしたら。
生きると言う事が、「真実」への探求だとしたら。
今見えている全ては「真実」は全て錯覚だとしたら。
そんな事が可能なのか?
今、見ている世界こそ「真実」ではないのか?
「真実」を探求する為に、私たちが今錯覚を見ている。
「真実」への旅が生きると言うこと?
必要だから、見ているとしたら。
あまりにも切ない、悲しい今は
8 自由の羽をとりもどせ
長い冬を終えて、マウイへ戻ってきた。
その年はカナダでウィンターオリンピックがあった。長いスランプを乗り越えて、あのスーパーウーマンはメダルを2つとった。
私達は世界中の祝福を浴び、歓喜の頂点にいた。
アドレナリンが体全身を駆け抜けたのは、自分がオリンピックの舞台に立った1998年以来だろう。
若かったあの時は極度の緊張で自分の世界は米粒のようだったけれど、このバンクーバーでは、私はカナダ
5 MAUI島に抱かれて
氷河のような大きな氷の塊が少しづつ溶けるように、マウイ島での生活は私の身体にまとわりついた大きな鎧を少しづつ剥がしてくれた。
私はいたく傷ついていた。
この肉体も、心も、魂も。
疲れ果てていた。
何度も、何度も立ち上がり、何度も何度もチャレンジしてきた私はこれを最後にしたかったのだろう。
ただ、私はその方法を知ることはなかった。
「一心不乱」
その一つの方法しか私は知らなかったから。
4 突然、ハワイのマウイ島へ
15年前、マウイ島へ知人を尋ねた。
勤めていた会社も辞め、今まで繋がっていた糸を挟みでパッチと切られたように、なんの計画も持たず、突然。
「30歳」
ちょうど良い区切りのような気もした。
日本の深い歴史と文化を愛していながら、独特な縦割り社会に窮屈さを感じていた若い頃。
そこで一生を過ごすことに微かな不安と、興味のない私にも気がついていた。
でも、その途切れた糸の先はマウイの風の中で揺
3 歌って、踊るレインボーチルドレン
ハイハイから立ち出し、歩き出した1歳の彼女は周りのお友達と混じってピンクのレオタードを纏いクルクル踊っていた。
ロシアのバレリーナ、Polina Semionovaにビデオに見入り、部屋の端から端までをステージにして踊った。
小さな足でトウシューズを履いた時のように、指を折ってポインテッドトウを見せてくれた。
「そんな風に指を折って痛くない?」と私が聞くと。
彼女は不思議そうな顔そして、「
2 美しい世界の記憶の持ち主
マウイ生まれ、マウイ育ちのレインボーチルドレン。
美しい海を眺めながら、「この美しい場所に生まれてきて幸せね。」と彼女に聞くと。
「ママ、本当に幸せ。」と。
「この美しい場所にどうやって来たの?」と聞くと、「ママ、私はイルカと一緒にやって来たのよ。」と
予定日から11日遅れの特別な日に彼女は誕生した。
夜から始まった陣痛は翌日の午後を迎え、私はすっかり疲れ果てていた。
自宅出産でのお