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5 MAUI島に抱かれて

氷河のような大きな氷の塊が少しづつ溶けるように、マウイ島での生活は私の身体にまとわりついた大きな鎧を少しづつ剥がしてくれた。

私はいたく傷ついていた。

この肉体も、心も、魂も。

疲れ果てていた。

何度も、何度も立ち上がり、何度も何度もチャレンジしてきた私はこれを最後にしたかったのだろう。

ただ、私はその方法を知ることはなかった。

「一心不乱」

その一つの方法しか私は知らなかったから。。。。。


そんな私をマウイは丁寧に、優しく抱きしめてくれた。

「お疲れさま。」

冷たい吹雪の中へ足を踏み入れる代わりに、優しい海水が私の体を優しく包んだ。

頬を流れる涙はそのまま海の水となった。

柔らかい光の夕焼けが私のハートを溶かした。

イアオ渓谷の水は、子供の頃を思い出させてくれた。

夜空に輝くは月は、昔話を語ってくれるおばあちゃんのようだった。


リハビリがはじまったのだ。

長い長い旅を終えて、私はやっとここへ戻ってきたのだ。

全てを思い出す為に、私はハワイへ戻って来なくては行けなかった。

2020年9月に間に合う為に。


この物語は2020年5月の新月から描き始めました。9月までには終わることになります。もしかすると、もっと早く書き上げるかもしれません。もし、この物語の途中でこの物語に出会ったら、そこから読み続けてくれることもいいかもしれません。もしかすると、1、から読んでもらうのも良いかもしれません。

「貴方に平和の国からのメッセージが届くことを祈って。」わこ


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