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イタリア便り

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イタリア→日本 美術品が税関でストップした話

イタリア→日本 美術品が税関でストップした話

イタリアで絵を描いたりしています

どこをどう辿ってこられたのか
先日見知らぬお方から
メールをいただきました

珍しいことです

メールの送り主を仮にYさんとお呼びします
(この記事はYさんから承諾を得て書いております)

Yさんご夫妻はイタリア旅行中に絵画を購入
イタリアから日本へ発送したが
税関でストップしてしまったので
相談に乗ってほしい

という内容

文面や言葉遣いに不審なところはない

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初めての壁画修復の話

初めての壁画修復の話

チャオです!
イタリア在住で壁画修復やってます

最近お仕事がないので
過去形にした方がいいのかも
って思ってます 苦笑

壁画修復の仕事についたきっかけは
イタリアで色々な技法を
学んでいる時に通った
フレスコ画(壁画の一種)の学校です

コース終了後しばらくしてから
学校の事務方のセルジョから
「壁画修復の手伝いを探している人がいるよ 
興味ある?」
と連絡がありました

留学生活も3〜4年た

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マグカップを見せます

マグカップを見せます

チャオです!

イタリアで見つけた
白っぽくて丸っこい
シンプルなマグ

マグカップというと
ずんどうな形のものが一般的だけど

ミスドのマグ的なのが好き
という
さるお方の趣味を聞きつけ
先日買ってきました

はてさて
気に入っていただけるかな?

イタリアで絵を描いたり
壁画修復したり主婦したり
年に一回帰国展を開催します
活動のお知らせを受け取ってもいいよ
という方は下記オフィシャルサイト

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表現する=エネルギーの放出

表現する=エネルギーの放出

アートについての
Threads の投稿を眺めていて

今は作品作れる体力がないので
待っていてください

というものを目にして
つらつら愚考した

体力もだし、気力も必要だな

体が丈夫でも
心にエネルギーが満ちていないと
出せないものがある

心が何かに満たされ
それがポジティブなものでも
怒りや悲しみでも
抑えきれずに溢れ出る

そういう表現に
きっと魂が宿るんだ

そういう表現だから
共感

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サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局本店はこんなところ(途中から有料記事)

サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局本店はこんなところ(途中から有料記事)

フィレンツェからです
(途中まで無料でお読みいただけます)

知人からの頼まれものがあり
サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局に行った

正式名称
Officina Profumo Farmaceutica Santa Maria Novella
長い!

元は教会付属の修道院が
病気や怪我の人を癒すために
1612年に創設した製薬・施薬施設

かつて十字軍として遠くエルサレムに赴いた
僧侶や修道士らが

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フィレンツェのコインランドリーにて

フィレンツェのコインランドリーにて

フィレンツェでいつもお世話になる
お宿の洗濯機が壊れた

今回は5日以上滞在の上
この暑さ!
洗濯ものを溜めておきたくないので
久々にコインランドリーを利用した

まずトークンを買う

9kgの洗濯は
冷水2ユーロ、ぬるめ3ユーロ、熱め4ユーロ

乾燥(18kg)は
どの温度でも1ユーロで7分間回してくれる

今回の洗濯は
ぬるめで洗濯 3ユーロ
乾燥14分 2ユーロ
洗剤は自前のを使用したので 

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イタリアの本屋・漫画コーナー

イタリアの本屋・漫画コーナー

真夏の日差しにめげて
手近な本屋で涼んだ時のこと

いつもは行かないコーナーも
くまなく巡っていたら
地下の奥にマンガコーナーがあった

日本の漫画
たくさん翻訳されているんだなあ

だけど、右閉じだし
吹き出しの中も横書きで
読みずらいのよ

だいぶ前に
イタリア人から質問されたな
ラムちゃんのダーリンがよく
「お椀で食べてる白いもの」
あれは何?

うどんか?

今でこそフィレンツェでも
和食

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もう一つの定宿

もう一つの定宿

いつもは長期滞在のお客さんしか
受けていないフィレンツェのB&B

たまたま入れ替わりだったのか
2日後からの数日空いてるよ、と
オーナーホストから連絡が来た

喧騒から少し離れた静かな場所
しかし中心部まで散歩気分で行ける

スーパーマーケット
ジェラートショップ
バルやトラットリアがあり
色々充実したゾーン

何よりも
気持ち良いホスピタリティで
迎えてくれることが魅力

夫は視覚障害が悪化し

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イタリアで壁画修復のお仕事してます

イタリアで壁画修復のお仕事してます

イタリア在住で壁画修復士と画家をしておりますAkiyoです。

イタリア留学中にデッサンや他の技法をいろいろ習っている際、
壁画の技法・フレスコ画テクニックに出会い、
イタリア・プラート市(フィレンツェの隣町)の専門学校へ。

2コース終了して数ヵ月後、
すでに壁画の制作・修復をしていた その学校の先輩のアシスタントとして
初めて修復の現場を体験したのは、すでに20年以上前・・・

それ以来 数々

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イタリア・ローマ空港から駅まで、シャトルバスの車窓から

なかなか収まらないコロナ、思うに任せぬ旅行計画・・・真夏のある日、ローマのフィウミチーノ空港からテルミニ駅まで、シャトルバスの最前列の席からひたすら前方を撮影してみました。ローマの松に夕日がさし、古代の城壁などもみえるころには、イタリア旅気分に浸れるかも・・・睡眠用やシミュレーション用にもどうぞ!

ダンテ祭りで感じるイタリア人の郷土愛

ダンテ祭りで感じるイタリア人の郷土愛

こんにちは、note読者のみなさん。

今回は イタリアで目にした
「自国文化と郷土への愛」の表現方法
についてお伝えしたいと思います。

1 イタリアの歴史とダンテの関係、簡単におさらい

イタリアが現在の統一国家となったのは1861年(日本は幕末)

それ以前は
ブルボン家が統治する両シチリア王国・
オーストリアの息がかかったロンバルディア=ベネト王国・
教皇領・
トスカーナ大公国・
サルデー

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シチリア島へ12時間の列車旅・イタリアの車窓から

シチリア島へ12時間の列車旅・イタリアの車窓から

チャオでーす!

ローマ近郊からインターシティでシチリアまで旅しました。

イタリア半島はよく形がブーツにたとえられますが、すねに当たるあたり、つまり南西部・ティレニア海の海岸沿いに線路が通っています。

車や長距離バスでは内陸部の高速道路に乗ってしまうので、こんなに長い間海と併走することはありません。

ローマ=パレルモ、インターシティなら乗り換えせずに約12時間、アルタヴェロチタ(高速鉄道)な

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イタリアから美術品を持ち出す方法

イタリアから美術品を持ち出す方法

イタリア在住 画家・壁画修復士の高野暁世です。

Note 読者の皆様、お久しぶりです。

さぼってましたごめんなさい・・・

。。。。。さて、

表題から犯罪的な匂いが漂っていないか心配ですが、

いたってまじめな、イタリア国外へ美術作品を発送するときに必要な
書類制作レポートです。

イタリア国内から自作品を持ち出したり、輸出する予定がおありの方は参考になさってください。

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