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東京在住の読書好き社会人の日常。 読書中心のVlogをYouTubeに投稿してます。(…

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東京在住の読書好き社会人の日常。 読書中心のVlogをYouTubeに投稿してます。(毎週日曜日18:00更新)

マガジン

  • エッセイ

    考えたことを気ままに書き残していきます。

  • 【読書感想・書評】

    読んだ本の感想をまとめたものです。

記事一覧

【日記】9月23日〜9月27日

9月23日(月)やってしまった。朝、ベットからシーツ剥がそうとした時、腰がピキッとなった。そのまま洗濯して、コインランドリーで乾燥機に入れ、スーパーで買い物して帰…

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3日前
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【日記】9月16日〜20日

9月16日(月)3連休の最終日、自然と目が覚めたら7時過ぎだった。せっかく早く起きしたのだから、やらなきゃいけないことを片付けよう。洗濯機を回し、昨夜に使ったままシ…

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10日前
7

【日記】9月9日〜9月13日

9月9日(月)「えっ」。スタバで今日から読もうと楽しみにしていた『文學界』の目次を見ている時に思わず声が漏れてしまった。予想していなかった自分の声に少し恥ずかしく…

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2週間前
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【エッセイ】春に刺さった棘の追憶

まだ桜が咲く前のころだった。 仕事中に来たLINEの送り主は中学校時代からの友人で、仕事で東京に来ているから今夜飲もうという誘いだった。 こうして数年振りに連絡をくれ…

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2週間前
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【日記】9月2日〜9月6日

9月2日(月)「おつかれー。今日よかったらお昼どう?」。12時少し前に先輩からチャットがきた。昼休みにユニクロに行こうと思っていたが、仕事帰りに寄ることにして、ラン…

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3週間前
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【日記】8月26日〜08月30日

8月26日(月) お昼ご飯のおにぎりを買ってコンビニを出て10秒くらい歩いたところで、お婆さんと呼んでも良さそうな年齢の女性が、横を早歩きで通り過ぎて行った。その瞬…

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1か月前
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【日記】8月19日〜08月24日

08月19日(月)キッチンで朝ごはんに用意した豆乳青汁を飲みながら、テレビの音を聞いていると「夏の終わりの始まり」といった声が聞こえた。たぶん天気のコーナーだったと…

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1か月前
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【読書感想】『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』ファン・ボルム

https://amzn.to/3Xj8iqt 「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」は、悩みながらも行動することで人生を少しでも良い方向へと動かしていくことを優しく語りかけてくれる。 主人…

aki
1か月前
12

【読書感想】ただ自分でいられる存在になるために『列』中村文則 

「その列は長く、いつまでも動かなかった。」で始まる物語の第一部は、ただ行列が存在するだけの設定で描かれている。その他に具体的な要素は少なく輪郭を掴みきれないよう…

aki
5か月前
11

【エッセイ】突然思い立って書いたエッセイ

エッセイを書きたくなった。 これまでそんなにエッセイを読んできたわけではないのに、突然そんな気になったのは、間違いなく松浦弥太郎さんの「エッセイストのように生き…

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6か月前
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こんな週末でいいのだろうかと思ったから休日のVlogを作った話

土日って難しい。 最近、そんなことを思うようになった。 土日は毎週決まった予定があるわけでもないが、予定が入る日もあるため朝の9時から10時は読書、その後の1時間は…

aki
10か月前
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【読書感想】自分を縛り付ける自分:『無敵の犬の夜』小泉綾子

4歳の頃に小指と薬指の半分を事故で失った主人公の界は、北九州に住むどこにでもいそうな男子中学生だった。担任の半田の車に落書したことで、界は授業中に半田から指がな…

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10か月前
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【エッセイ】なんだか上手くいかない日々を超えて

「最近、何もかもうまくいってないような気がする」 そんなことをぼんやりと考えていたのは10月の連休の最終日。この日は雨で特に予定もなく、目覚めてもなかなかベッドか…

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11か月前
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【エッセイ】ビールとの別れ話

お酒を辞めようと決めてから約2週間が経過した9月17日(日)の夜、なんとなくビールを飲んだ。このビールは、9月も中旬に入ったのにまだまだ暑く、夕方に散歩に出掛けて近…

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1年前
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【読書感想】『いい子のあくび』:世の不合理から少しだけ救われる

「ぶつかったる」。そう思いながら直子はスーパーに向かう途中で、スマホを見ながら自転車に乗る男子中学生とぶつかる。中学生は転び、後ろから中年の女性が運転する車と接…

aki
1年前
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『エレクトリック』千葉雅也 揺れを感じる

舞台は、1995年の宇都宮。時代はインターネット黎明期、主人公は進学校に通う高校2年生の達也。自宅には、印刷会社を辞めてフリーランスのカメラマンになった父が撮影のた…

aki
1年前
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【日記】9月23日〜9月27日

【日記】9月23日〜9月27日

9月23日(月)やってしまった。朝、ベットからシーツ剥がそうとした時、腰がピキッとなった。そのまま洗濯して、コインランドリーで乾燥機に入れ、スーパーで買い物して帰ってきた。

家に帰ってきて何も考えずに床に座り、立ち上がる時がダメだった。これが所謂ギックリ腰なのか。もう下手に動かない方がいいと思い、ソファの上で横になりながら、映画を観て休日を過ごすことにする。

映画が終わり立ち上がる。いや、悪化

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【日記】9月16日〜20日

【日記】9月16日〜20日

9月16日(月)3連休の最終日、自然と目が覚めたら7時過ぎだった。せっかく早く起きしたのだから、やらなきゃいけないことを片付けよう。洗濯機を回し、昨夜に使ったままシンクに置きっぱなしなった食器を洗う。一息ついて、洗濯が終わったので、コンランドリーに持って行って乾燥機にかける。乾燥時間は50分。

乾燥が終わるまでの間に、散歩に行こうと思っていたが、コインランドリーの外に出ると小雨が降り始めていた。

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【日記】9月9日〜9月13日

【日記】9月9日〜9月13日

9月9日(月)「えっ」。スタバで今日から読もうと楽しみにしていた『文學界』の目次を見ている時に思わず声が漏れてしまった。予想していなかった自分の声に少し恥ずかしくなったが、幸いなことにカウンター席の隣りの席には人がおらず助かった。

 驚きのあまり思わず声が出てしまったのは、毎号楽しみにしていた藤原麻里菜さんの連載『余計なことで忙しい』が今月号で最終回だったからだ。調べてみると、今月号の最終回は3

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【エッセイ】春に刺さった棘の追憶

【エッセイ】春に刺さった棘の追憶

まだ桜が咲く前のころだった。
仕事中に来たLINEの送り主は中学校時代からの友人で、仕事で東京に来ているから今夜飲もうという誘いだった。
こうして数年振りに連絡をくれた友人と、仕事終わりに恵比寿で飲むことになった。

1軒目の店を出たのは、家に帰るには早過ぎて、もう2軒目に行くには少し遅いような時間。軽く飲むのに最適な店をすぐに見つけることもできなかった結果、コンビニでビールを買って公園で飲むこと

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【日記】9月2日〜9月6日

【日記】9月2日〜9月6日

9月2日(月)「おつかれー。今日よかったらお昼どう?」。12時少し前に先輩からチャットがきた。昼休みにユニクロに行こうと思っていたが、仕事帰りに寄ることにして、ランチに行くことにした。
 13時30分ごろ、少し寒いくらいのオフィスを出ると、9月に入ってもまだ強い日差しで冷えた身体がじんわりと温まっていくのを感じた。目的のお店を決めていないにも関わらず、どちらが決めるでもなく二人でよく行く定食屋の方

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【日記】8月26日〜08月30日

【日記】8月26日〜08月30日

8月26日(月) お昼ご飯のおにぎりを買ってコンビニを出て10秒くらい歩いたところで、お婆さんと呼んでも良さそうな年齢の女性が、横を早歩きで通り過ぎて行った。その瞬間に、どうゆう理由か分からないがそのお婆さんの存在が気になってしまった。もしかしたら、お婆さんの動くスピードが思ったより早かったからなのかもしれない。

 まあとにく自分の歩くスピードは一定のまま、お婆さんの姿を目で追っていた。すると、

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【日記】8月19日〜08月24日

【日記】8月19日〜08月24日

08月19日(月)キッチンで朝ごはんに用意した豆乳青汁を飲みながら、テレビの音を聞いていると「夏の終わりの始まり」といった声が聞こえた。たぶん天気のコーナーだったと思う。どうやらこれから暑さが落ち着いていくらしい。家を出るともう「暑い」と声が漏れるような暑さはなく、やっぱり夏が終わっていくのだなということを思いながら1日を始めた。

仕事を終えてそろそろ帰ろうかと思ったタイミングで、激しい雨が降っ

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【読書感想】『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』ファン・ボルム

【読書感想】『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』ファン・ボルム

https://amzn.to/3Xj8iqt

「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」は、悩みながらも行動することで人生を少しでも良い方向へと動かしていくことを優しく語りかけてくれる。

主人公のヨンジュは、会社員として働き、結婚して体調の問題で退職そして離婚。そして夢だった書店を始める。そんな彼女の夢だった「ヒュナム洞書店」に集まる人たちを描いている。ヨンジュをはじめとする登場人物は、それぞれの人生で

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【読書感想】ただ自分でいられる存在になるために『列』中村文則 

【読書感想】ただ自分でいられる存在になるために『列』中村文則 

「その列は長く、いつまでも動かなかった。」で始まる物語の第一部は、ただ行列が存在するだけの設定で描かれている。その他に具体的な要素は少なく輪郭を掴みきれないような空気感が漂うシーンが続く。先頭に何があるのか分からないまま列に並ぶ語り手、前後に並ぶ人々との間に自然発生的に生まれるやりとりから人生における教訓めいたものを読み解こうとし、物語に向かう姿勢は自然と少し前のめりなりいつもより丁寧に読み始めて

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【エッセイ】突然思い立って書いたエッセイ

【エッセイ】突然思い立って書いたエッセイ

エッセイを書きたくなった。

これまでそんなにエッセイを読んできたわけではないのに、突然そんな気になったのは、間違いなく松浦弥太郎さんの「エッセイストのように生きる」を読んだからだ。

読み進めていくうちに付箋だらけになるくらい素敵な本で、次の一文と出会った時にふと「自分はどうだろうか」と考えてしまった。

少しの間、実現したいと思えるコンセプトが自分にはあるのだろうかと考えてみても、明言できるよ

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こんな週末でいいのだろうかと思ったから休日のVlogを作った話

こんな週末でいいのだろうかと思ったから休日のVlogを作った話

土日って難しい。
最近、そんなことを思うようになった。

土日は毎週決まった予定があるわけでもないが、予定が入る日もあるため朝の9時から10時は読書、その後の1時間は動画編集なんてスケジュールの組み方もできない。金曜と土曜の夜についつい飲み過ぎてしまい、そもそも土日にきちんと活動できる朝なんてないこともある。あと単純に休日だからゆっくりしたいという欲求が強すぎる。

というわけで予定が無い週末は、

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【読書感想】自分を縛り付ける自分:『無敵の犬の夜』小泉綾子

【読書感想】自分を縛り付ける自分:『無敵の犬の夜』小泉綾子

4歳の頃に小指と薬指の半分を事故で失った主人公の界は、北九州に住むどこにでもいそうな男子中学生だった。担任の半田の車に落書したことで、界は授業中に半田から指がない人のことを「かわいそうな人」「社会のお荷物」と言われ不登校になる。学校に行かず地元の先輩とただ時間を潰しながらゆっくりと悪い方向へと向かう日々を過ごしている時に、高校生の橘と出会う。担任の半田に仕返しをした二人は、自然と同じ時間を過ごすよ

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【エッセイ】なんだか上手くいかない日々を超えて

【エッセイ】なんだか上手くいかない日々を超えて

「最近、何もかもうまくいってないような気がする」

そんなことをぼんやりと考えていたのは10月の連休の最終日。この日は雨で特に予定もなく、目覚めてもなかなかベッドから出られずにいる時間だった。

一つの大きな失敗があったわけでなく、自分に関係すること全てに対して薄いネガティブな膜が1枚かかっているような状態が続いている。一歩一歩確実に悪い方向へと進んでいくような感覚が体の端に引っかかっているみたい

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【エッセイ】ビールとの別れ話

【エッセイ】ビールとの別れ話

お酒を辞めようと決めてから約2週間が経過した9月17日(日)の夜、なんとなくビールを飲んだ。このビールは、9月も中旬に入ったのにまだまだ暑く、夕方に散歩に出掛けて近所の出店が立ち並ぶお祭りを見物して帰宅した後、シャワーで汗を流した後の1杯だった。禁酒にも見事に失敗したので、9月に入ってお酒について考えたことを文章にしてみようと思う。

久しぶりに飲んだビールは美味しいことは美味しいんだが、「本当に

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【読書感想】『いい子のあくび』:世の不合理から少しだけ救われる

【読書感想】『いい子のあくび』:世の不合理から少しだけ救われる

「ぶつかったる」。そう思いながら直子はスーパーに向かう途中で、スマホを見ながら自転車に乗る男子中学生とぶつかる。中学生は転び、後ろから中年の女性が運転する車と接触。直子は、自分が避けることも自転車に自分の存在を気づかせることがあったのを理解しながらも、あえてぶつかることを選択していた。それは、これまで駅や街中で自分が「こいつならいいや」と思われてぶかられ、いつも避ける側の人間だったことに気づき、自

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『エレクトリック』千葉雅也 揺れを感じる

『エレクトリック』千葉雅也 揺れを感じる

舞台は、1995年の宇都宮。時代はインターネット黎明期、主人公は進学校に通う高校2年生の達也。自宅には、印刷会社を辞めてフリーランスのカメラマンになった父が撮影のために作ったスタジオと呼ばれる離れがある。そこでオーディオが趣味の父は、取引先の社長のためにアンプを入手して補修する。

達也は、そんな父の仕事に巻き込まれる形で、自分の部屋のマックがインターネットと繋がり、掲示板やチャットで同性愛の世界

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