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【日記】9月16日〜20日

9月16日(月)

3連休の最終日、自然と目が覚めたら7時過ぎだった。せっかく早く起きしたのだから、やらなきゃいけないことを片付けよう。洗濯機を回し、昨夜に使ったままシンクに置きっぱなしなった食器を洗う。一息ついて、洗濯が終わったので、コンランドリーに持って行って乾燥機にかける。乾燥時間は50分。

乾燥が終わるまでの間に、散歩に行こうと思っていたが、コインランドリーの外に出ると小雨が降り始めていた。このまま家に帰ろうかとも思ったが、なんだか諦めきれず、とりあず雨雲レーダーを見る。すると「しばらく雨は降らない予報です」とのこと。「いや、今降ってますけど」とつぶやきそうになったが、とくにかくこの小雨はすぐ止むと信じて、散歩にでかけることにした。

目的地もないから自然とランニングと同じコースをただ歩く。同じ道なのに走っている時と歩いている時とでは、見えるものがまた少し違う気がする。せっかくだからまだ通ったことのない道にも入ってみる。

こんなとこに歯医者があったのか、あっちにはループのステーションもある。そういえば、ループのステーションって設置したらいくらぐらいもらえるんだろう?そうやってダラダラ歩きながら、またランニングコースに戻る。

30分近く歩いていた。体温も少しづつ上がってきた。コンビニに寄って朝ごはんでも買って帰ろう。

【今日の一節】

自分をリセットできる場所。弱ってしまった自分をちょっとの間、逃してあげるような場所。たった数日であっても、自分らしい場所を取り戻し、自分らしい笑顔に立ち返るために。えい、と出かける。もちろん一人で。

映画『場所はいつも旅先だった』

9月17日(火)

仕事を終えて帰ろうとした時、普段より遅い時間というわけでもないのに、疲労感があった。最寄り駅に着いたのは20時過ぎ。電車に乗る前から連絡していた妻と駅前で合流して、回転寿司に行くことにした。

平日の少し遅めの時間なのに、店内は混んでいるようでテーブル席に案内されるまで5分くらい待った。着席するなり、飲む気があまりなかったのについついビールを注文してしまう。こんな時は、疲れたから今日ぐらいはいいかと心の中でつぶやいている。ビールが疲れを取ってくれるんだとどこかで信じているんだと思う。

そして好物の締めサバとエンガワからお寿司を食べ始める。ある程度食べ勧めていくと、いつもなら絶対しないはずの寿司ネタの冒険がしたくなっていた。3連休後の仕事で疲れていたんだと思う。ハンバーグを注文した。

到着したのは、思ったより大きいハンバーグが乗った寿司。回転寿司でお肉を食べたのは10年以上前のような気がする。これはこれで記念すべき1日になったかもしれないと思いながら口に入れる。

結果、あまり自分の好みではなかったが、いつもと同じからハズしてズラしてみるのは、楽しく刺激的な気がした。毎日これくらいの小さな新しさは意識して作っていきたい。

【今日の一節】

都会の繁華街を歩くときある程度警戒しながら歩くのと同じように、Xに投稿するときにいろいろと気を遣うのは、今の若い世代にとっては当たり前のことなんだろう。それはいいことでも悪いことでもない。普通のことなのだ。

pha「インターネットが現実になるまで」『文學界 2024年10月号』:P198


9月18日(水)

 朝にテレビでやっていた天気予報を聞いて、リュックに折りたたみ傘を入れて正解だった。オフィスを出た時に、弱めでも傘が欲しいくらいの雨が降っていた。駅に向かう途中の信号待ちをしていると、たまたま隣に会社の先輩がいた。先輩は傘を持っていなかった。すかさず、自分が差していた傘に先輩も入れようとするが、一度遠慮されただけですんなりと傘を引き戻す。自分も同じことされたら断るだろうなと思う。

 それからなんだかんだ話していた結果、軽く飲みにいくことになった。昔は家の最寄駅が一緒だったこともあって、よく仕事終わりに缶ビール片手に一緒に歩きながら帰ったことがあった。それからお互い状況も変わったこともあって、約束もせず自然発生的に飲み行くはかなり久しぶりだった。

 雨の中、迷った結果たどり着いたのが大阪王将だった。ひとまず餃子と生ビールを注文し、乾杯。話は、近況報告に始まって、次第に仕事の話へとシフトしていった。昔の仕事の話の方が少ない感じも心地よかったが、今夜の感じもいいかもなと思ったりもした。

 雨が降ってなかったからきっとランニングに行っていたから、こうやって久しぶりに先輩と話す時間もなかったと思う。今日だけは雨が降ってよかったということにしよう。

【今日の一節】

「おいで子供たち。世界の美を写真に撮ってここに上げなさい」 インスタグラムはそう喧伝している。ほとんどの場合インスタグラムの使用者たちは、自分がお金を費やしたものか、あるいはお金を費やしたいと思っているものの写真をそこにアップする。

ジャレット・コベック『くたばれインターネット』:P97

9月19日(木)

 もうすぐ家に着こうかという時に、友達からLINEが来た。飲みに行こうという誘いだった。平日に飲み行くのは結構減ったのに、突然の飲みの誘いが2日連続で来るなんて珍しい。。これから今週の土曜日のハーフマラソン前に最後のランニングとして10キロ走ろうと思っていたところだった。 走った後にでも飲めるのではと少しだけ思ったりもした。そうやってよくない考えが次々に浮かんできそうで、飲みに行ってしまいたいという気持ちを断ち切るために、謝罪の言葉とおもにさっさと断りの文言を送った。

 結果、10キロを走り、健康的な食事をして、こうして日記を書いている。 
友人よごめん。ただ、いい決断だったと思う。

【今日の一節】

iフォンは以下の二点の故にスマートフォンの中でも頭一つではなく抜けていた。 1 画面にタッチパネルを採用したことで、ユーザーはこの機械を操作するのに指先を動かすだけで済むようになった。自分の分泌した油脂をなすりつければ情報工学の恩恵を受けらるという訳だ。

ジャレット・コベック『くたばれインターネット』:P131

9月20日(金)

 仕事中にやたらと言葉に隠れた意図や本音のようなものを感じた1日だった。詳しくは書かずとも、日記としては濃度的に「ただ感じた」くらいで留めておくのが最適な気がする。(公開にしている日記ならなおさら)

 金曜日ということで、お酒を飲むかどうかを大いに迷った夜だった。明日のハーフマラソンは夜だから、多少多めに飲んでも大丈夫だと思ったが、昨日友人の飲みの誘いを断ったこともあるし、なにより今週は少しストレス多めな1週間だったこともり、ついつい飲みすぎてしま状態にいることがわかっていた。

 ということで夜ご飯は、お酒を飲まないメニューにし、食後はすぐにお風呂に入り、炭酸水を飲みながら日記を書く。もうここまで来れば、あとは本を読んで寝るだけ。ここからビールを飲むなんてことにはならないはずだ。


 今週はお酒を飲むか、飲まないかの日記ばかりになっているかもしれない。来週からはアルコールに関するネタを禁止にしてみるのもいいかもしれない。もう少し、その日考えたこと、感じたことを書き記していきたい。でも意外と毎日そんな余裕もないんだよな。日記を始めてからたった1ヶ月程度でマンネリ化してきてしまった。自分の声に耳を傾けてみようと思う。

【今日の一節】

生き抜くだけで大変な時代だった。蹴飛ばされ地面に伏し、地面に伏している間にまた蹴飛ばされているようなものだった。しかも繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し。蹴りが止まることはなく、しかもこの蹴りというのは比喩的なものだったから意識を失ってしまうことも叶わななかった。この蹴りでは死ぬことさえできない。生き続け、目を皿のようにながらただ蹴られるしかなかった。

ジャレット・コベック『くたばれインターネット』:P131

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