母の人生を三分で私が語ってみた。母の仕事の手伝いで。 一人で育てると決めて私を産んだ時の母の想いに、私の想いが共振し、生まれて来て「よかった」と云う歓びが、鐘の音の様に身体の中で響き渡る。 とても美しい音の広がり。
スーパーにて。バラが5本で390円。素晴らしい! オールドローズを手にした母に「こっち!」と指さす。「ピンクがいいの?」ブンブンと首を横に振る。「イングリッシュローズがいいんだね」力強く肯く。 カップ咲きが好き。八重八重してる感じが、とても良いのよ。
強風の中、歩いて五分のパン屋に出かけた母、一時間後に帰宅。「二十人位、並んでた…風で飛ばされそうになった」 一方私は足取り軽く、パンに塗るレバーペーストを買いに。一緒に行く?と母に尋ねたら「もう、いいです」 芝刈りに出かけたお爺さんに「今度は洗濯もどう?」みたいな追い討ちか。