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おすそわけ日記 276「汚れてもいい服と云う難題」

私が目下、頭を悩ませているのは、週末に参加するワークショップの服装。画材が服に付く可能性があるので「汚れてもいい服」と云う指定がある。

汚れてもいい服って、この世の中にあるんだろうか。どう頭を悩ませても「十年着込んだ部屋着」しか、問いの解が見つからない。

然し、くったりした部屋着で電車に乗るなんて、塩っぱすぎる。出先で着替えの場所があるといいのだが、化粧室で着替えるしかないらしい。

化粧室で着替え…と云うことは、着ていく服がワンピースかスカートじゃないと、脱ぐ時に裾を床に引きずるのでは!?もう、次々と考えてしまう。


こんなに着るもので悩んだの、六年前にハワイ島でのAFPのリトリートに参加して以来だ。

私は完全なインドア派。出かけるのは小洒落た街のカフェかギャラリー止まりなのに南の島に行くことになり、周りの友人たちが「大丈夫!?」とどよめいたのを覚えている。

あの時は「まず、靴を買わねば!」と思って、浅草で下駄を誂えた。多分、この辺の思考が既にズレている気がするのだが、結果オーライ。何とでもなるもんだな。

持ち物の中にラッシュガード必須とあり「何それ?初めて聞いた名前」字面から、満員電車で着るプロテクターみたいな物を想像してしまった。

Amazonで検索して「これか!」千円台で買えるんだね、よしよし。


そして今、時は再び来れり。あのラッシュガードこそ「汚れてもいい服」では!?

お散歩に使ったりしたけれど、必要なら、新しいUVカットパーカーを買えばいいさ。ボトムは、ヨレヨレに履き込んでいる、無印良品のスエットパンツ持参で。


着るものって、本当に大事。自分の意にそぐわない格好では、自分の力が発揮できない。だからこそ、今までの枠を取り払うのは、自分に変化が迫っている時だとも思う。

ハワイ島のリトリートの前も、散々悩んで抵抗したけれど、結局、とても楽しくて、大きな転機となる体験になった。


今回もそうなるのかもしれない。し、ならないのかもしれない。

難題に取り組んだと云う時点で、既に達成感がある。

あとは、呑気に構えていよう。

新しい体験は、きっと、難題ではないはずだから。



【今日の一枚】路傍の寄せ植え、母が「可愛いね」と足を止めたので、つい撮りたくなりました。

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今日もおつきあい頂いて、ありがとうございます。

毎日、書く歓びを感じていたい、書き続ける自分を信じていたいと願っています。