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おすそわけ日記 280「ファスナーが上がらない人、モリソン小林展に行く」

先日の日記で、スカートのファスナーが上がらないけど、どうしても欲しかったので買い、着るために痩せる!と宣言した私。

母に「今日、着て行ったら?」と言われ、ファスナー上がらないまま、スカートを履いて出かけることに。思っていた以上に、上がらない。昨日、グルテンフリーに喜んでパン食べたけど、考えたら、米粉もカロリーあるんだった!


緊張感を持ちながら、恵比寿の『Galerie LIBRAIRIE 6』へ。シュルレアリスムの美術作家の作品と書籍を主に扱っていて、ずっと気になっていたギャラリー。

今日から、モリソン小林さんの個展『鉄の花 鉄の草』が開催されると聞き、楽しみに駆けつけた次第。

金属で作られた植物の作品たち、長く見させて頂いているので、変化と進化の過程を伴走しているような気になる。前よりももっと繊細になっていて、限界はないのだろうか。色の変化も、初期のくすんだ感じから、緑が明るく濃くなった時があって、今また、絶妙に枯れた感じが入り込んで来ている。モリソンさんが、点描のように描いていると話されていて、だから、筆のタッチを感じて絵画みたいに感じたのかぁと納得。

久しぶりにお会いした、special souceのお二人、モリソン小林さんと中村大介さん。変わらず、温かく迎えて頂き、ひたすらに感謝。special souceの皆さんに会うと、作品に作家の真摯な在り方が滲み出ることを信じていていいのだと、改めて希望を感じる。


そして、まさかのジョジョ話。「大橋さんって、ジョジョ好きなの?」モリソンさんに聞かれ、一も二もなく頷く。「今、私の頭の中、九割ジョジョだから!」友達とジョジョの話をしたの、初めて。もう、興奮が止まらない。

ジョジョネタから、モリソンさんが「スタンドが(作品)作ってるんだよ」と言うのを聞いて「嗚呼!」全てがそれで繋がる。こんなに手の込んだ作品、人間業じゃないもんね。スタンドの超常パワーで作ってたんだ。なるほど。膨大なエネルギーが具現化されて、作品を作っている姿がはっきりと目に浮かぶ。

今まで作品を見て感じてきたことが、今日の話で、すうっと腑に落ちて、とても気持ちがいい。


このままずっと話していたいなぁと思ったところで、スカートがどんどん食い込んでくる。

ファスナー、限界まで上げて来ちゃったからね、時間が経つとこんなに苦しくなるんだね。

「話も食べ物も腹八分で」

そんな天啓が聞こえてきて、笑顔でギャラリーを去る、ファスナーの上がらない私。



【今日の一枚】モリソン小林さんの作品、影の陰影も美しいです。本物の植物かと間違われる方が多いみたいですが、金属で出来ています。

【#つづく日々に】のタグをつけて、日常で心ときめいたことを投稿中。日常のよろこびをみんなでシェアしあって、笑顔が増えたら嬉しいです。

今日もおつきあい頂いて、ありがとうございます。

毎日、書く歓びを感じていたい、書き続ける自分を信じていたいと願っています。