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僕らの街は弱肉強食でいいんだろうか?

アメリカで毎年「住みたい街」ランキングの上位にくる街、ポートランドのことは知っているでしょうか?


コンパクトシティなど都市計画の文脈で、日本でも参照されることも多いアメリカのオレゴン州の都市です。シアトルのちょっと下あたり。


アメリカの都市の中では抜群にきれいな都市(ゴミが全然落ちてない!)なので、アメリカの人たちが住みたくなる気持ちもわかります。




だけど、
上手くいっているかに見られる都市の裏側には、

知られざる「」が...。





今日はポートランドの「闇」に触れつつ、
僕らの街は弱肉強食でいいのか?」というテーマで話してみようと思います。

結論がある話ではないのですが、一緒に考えていければ嬉しいです。


(ちなみに、パンデミックや白人警官の事件を経て、アメリカの都市はどこも大変なことになっているようですが、実状を把握できていないので今回の記事ではそこには触れません。)


【今日のまとめを先に】
家賃高騰、白人ホームレスの増加
日本にも起きている貧富の格差


ポートランドの闇



僕がポートランドに行ったのは3年くらい前のこと。

当時大学院の研修プログラムで「ポートランド視察」というのがあってポートランドの都市計画を学びに行ったのでした。

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コンパクトシティとして名高いポートランドですが、そのコンパクトシティを支えているひとつがUGB(Urban Growth Boundary)というユニークな都市計画。
日本語にすると「都市成長境界線

わかんなくても大丈夫、
都市計画とか、難しい話はすっとばします笑


要するに、
「これ以上、人の住むところ増やしちゃダメ!」
って行政が号令かけたおかげで無駄な都市開発せずにコンパクトなシティになってるってこと。




コンパクトな都市に、
すんばらしく整備された交通網、
ゴミの落ちてない景観。

ってな感じで、大人気になっていったポートランド。



...なんですけどね、
僕が行った時にも、どうにも違和感があるんですよ。


こんなきれいな街なのに、


ホームレス多くない!?

しかもね、よくよく見ていると、

ホームレスの多くは白人なんです。



なにが起きてるか、
分かりますか?


小さなケーキを大人数が欲しがれば欲しがるほど、
ケーキにありつけない人は増えるのと一緒です。



都市は広げられない(土地は増えない)のに、
人はたくさん移住してきます。

そしたら自ずと土地の価格は高騰していきます。

待っているのは、
The 弱肉強食の資本主義社会




元から住んでいた多くの白人は追いやられ、
あとから移住してきたお金持ちの人たち(色んな人種)が優雅に暮らす。

それが僕の見たポートランドの姿でした。



人種差別問題も絡んでカオスになったホームレス問題。

これがポートランドの「」です。




そんなこんなでポートランドは大変なんです、

が、

これ、対岸の火事か??


日本も東京大阪名古屋といった大都市では
地価の高騰が止まりません。

そして所得の格差もどんどん開いていっています。

中国の富裕層がじゃんじゃん東京やら大阪やら京都の土地を買いあさっているなんて話もよく聞きます。


僕たちの街はこのまま弱肉強食の世界でいいのか?


行政にしかできないこともある一方で、

僕たちひとりひとりにしかできないこともあるはず。


さて、大きすぎるこの問題、
どう向き合っていきましょう?


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