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おばあちゃんが、わたしを普通の女の子にしてくれた
ずっと、未来の自分に期待をして生きてきた。数秒先の、数分先の、数時間先の、今ではない何処かを生きている自分に何かを委ねてしまっている。例え今の自分が見るに耐えないくらいダメダメでも、先を流れる時間を泳ぐわたしは、今と比べたら幾分幸せであるはずだと、なぜか信じている。どこにもそう思う気持ちの拠り所なんてないはずなのに、あと少し先を生きるわたしは、今よりももっと出来上がっている気がするのだ。
今の
その一杯とキャラメルソースに、愛を込めて
学生時代、3年間スターバックスでアルバイトをしていた。早朝4時半に起きて出勤し、6時半から15時まで働き、そのまま大学へ行くというなかなかドMな生活をしていたが、今思えばあの日々が一番の青春かもしれない。大人になって思い出を整理できるようになった今、改めて昔のことを思い出してみても、スタバに勝る熱い記憶はあまりない。
夢だった編集の仕事をし、こんなふうにつらつらと長ったらしい暗い記事を地味に書き
私にブスの呪いをかけていたのは、私だった
アンパンマンは、自分の顔をどう思っていたんだろうか。敵に顔を汚され力尽きそうになれば、新しい顔が飛んでくるあのヒーロー。
顔用の型があるから、飛んでくるのはいつも同じで完璧だ。焼きたての、まるまるとした美味しそうなアンパン。「おいしくなあれ」と心を込めてこねられ、窯で焼かれ、ピンチの時に飛んでくる、あの顔。
彼は、今と違う顔になりたいと思ったことはなかったんだろうか。
そんなことを、ふと考える。
許すのは、相手のためではなく自分のため
どうしたって、癒えてくれない傷がある。時間が経って歳をとって、過去の自分に嘆くことが少なくなったとしても、古傷ってある日たまに疼くのだ。
チクっとした痛みが目を覚ましたかと思えば、じわじわとウイルスのように広がって、いつのまにか心が侵食されていることがある。
その時は気にしないふりをできたとしても、大人になってふとした瞬間に襲いかかってくる魔物みたいなそれは、心の弱いところに入り込んでわたしを弱
横書きの世界に出会えてよかった
身も蓋も無い話だが、もはやわたしは読書よりもSNSに夢中なのだろう。
インターネットが大好きだ。
近頃、SNSに対する批判が溢れているけれど、わたしは素直にSNSが好き。あってよかったと思う。
この横書きの世界がなかったら、きっと今のわたしは生きていない。
ツイッターで投稿しすぎると「ツイ廃」とかいわれるし、インスタでお洒落を意識しすぎると「グラマーぶってるwww」といわれがちなこの感じ。
最近で
夜景をつくる、働くあのひとへ花束を
東京の夜景は、誰かの残業のおかげでやけに綺麗だ。あのビルが夜でも輝いているのは、名前も知らないどこかの誰かが今も働いているから。港のデートスポットがキラキラしているのは、デートなんて目もくれず出勤している人がいるから。
あの建物の中で何をしているかも、何を作っているのかもイマイチわからないけれど。
ただ、ビルという縦に長い物体の中に人がひて、誰かの働かない時間に働いている人がいる、それだけのこと