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loves Tomáš Rosický. 中井英夫、竹本健治愛読者 アイコンは、行き…

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loves Tomáš Rosický. 中井英夫、竹本健治愛読者 アイコンは、行きつけのカフェのマスターがカプチーノに描いてくれた似顔絵☕️

記事一覧

恵奈津の言葉〜佐原ひかり『ペーパー・リリイ』からQUEEN50周年展への意外な飛躍

説明動画が嫌いだ。 トレイラー、ドラマや映画、ライブの配信など、それ自体が作品となっている動画のことではない。 従来なら文字で書かれていたような説明ごとを、あえて…

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1年前
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ポメラとお出かけ・3

カフェでマフィンとチャイをいただきながら、書きものを試みる。 イチゴは、いつ食べる? タルトやチーズケーキも好きだけど、イチゴとクリームが乗ってるとなんとなく「ケ…

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1年前
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好きだけど、好きじゃなかったThe Smiths

WOWOWで録画しておいた「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」を見た。 公開当時から気にはなっていて、ザ・スミスの楽曲をふんだんに使っているそうだから、作業し…

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1年前
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役者としての大久保佳代子と竹原ピストルーー「浜の朝日の嘘つきどもと」「直ちゃんは小学三年生」

「浜の朝日の嘘つきどもと」の劇場版を見た。続きがあるというので、ドラマ版も見た。 いやぁ…大久保佳代子さんって、こんなにいい役者さんでもあったのか。そういえば、…

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1年前

ポメラとおでかけ・2

もう今日じゃなくて昨日、なんだけど、10/1は「コーヒーの日」なんだそう。 で、ポメラを連れてカフェへ。 窓際のカウンター席でマフィン&コーヒーをいただきつつ、書き物…

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1年前
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購入以来、やってみたかったポメラとお出かけ。
行きつけのカフェで、お初☕️
このガラス戸は気候がいいとオープンカフェになるので、風に吹かれながら書くのも楽しそうだな。

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1年前
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二本立てで読む、ひと夏の旅――佐原ひかり『ペーパー・リリイ』『人間みたいに生きている』

単行本刊行が決まった頃、Twitterで著者自身が、この2作は全然テイストが違うので読者は混乱するかも、というようなことを書かれていたのだが、読了後、私には「え?同じ…

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2年前
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杏・京・キヨエ(3)-2~名前から中井英夫へとつながる暗合――佐原ひかり『ペーパー・リリイ』

『ペーパー・リリイ』ヒロインの「杏」という名前には、金沢から中井英夫まで続く意外なつながりがある。 私は金沢出身なので、「あんず」といえば→「室生犀星」、と刷り…

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2年前
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杏・京・キヨエ(3)-1~野中のユリとアン〜名前をめぐる冒険――佐原ひかり『ペーパー・リリイ』

※『ペーパー・リリイ』の結末に言及していますので、未読の方はご注意ください。 『ペーパー・リリイ』 野中杏、17歳、詐欺師のこども。…… 佐原ひかりの新刊と聞いて…

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2年前

杏・京・キヨエ(2)~不在の聖母——佐原ひかり『ペーパー・リリイ』

ペーパー・リリイ、幻の百合を探す旅とはつまり、聖杯探求と同じく、この世に存在しない (と思われる)至宝を追い求めることである。 百合の花といえば、西洋文化では様…

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2年前
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杏・京・キヨエ(1)〜Any Where out of the World——佐原ひかり『ペーパー・リリイ』

電子書籍化されるのを待っていた、佐原ひかりの長編2作目『ペーパー・リリイ』。 8/8から一週間の話だというので、できれば8月中に読みたかったのがギリ間に合って、一気読…

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2年前
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サマー・アポカリプスと匣の中の失楽

パリの酷暑、といえば真っ先に思い出すのが笠井潔『サマー・アポカリプス』だ。 これは実際に著者がパリに滞在していた夏の猛暑に基づいて書いたそうなので、1975年頃か。 …

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2年前
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ポメラでフランス語は書けない⁈

ポメラを使い始めて、次のステップ。 ポメラでフランス語は書けるのか? 公式のQ&Aでウムラウトの質問があったのを思い出して調べてみると、àèéîïçœöù(※これは…

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2年前
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「デート」から「恋せぬふたり」へ

噂には聞いていたドラマ「デート~恋とはどんなものかしら~」を再放送で見た。 あの杏&長谷川博己が美を封印して、見事にダサいコンビになりおおせていたのもさることな…

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2年前

これで終いの金比羅さんや

京極夏彦『巷説百物語』シリーズ「靄船の林蔵」の決め台詞でおなじみ、金比羅さんに登ってきたよ。 四国へ行ったので、一生に一度は、と… ちなみに、2020のFA杯優勝記念ガ…

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2年前

友人のnoteをゆっくり読みたいのだけど、まず一つひとつの記事が(いつものように)長文で、数も多いのでなかなか捗らない。
そして「目を通して終わり」な文章ではない、ことがさらに追い討ちをかける。
言及されている作品が既読なら再読、引用されているものについても調べたり、考えたり…

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2年前
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恵奈津の言葉〜佐原ひかり『ペーパー・リリイ』からQUEEN50周年展への意外な飛躍

恵奈津の言葉〜佐原ひかり『ペーパー・リリイ』からQUEEN50周年展への意外な飛躍

説明動画が嫌いだ。
トレイラー、ドラマや映画、ライブの配信など、それ自体が作品となっている動画のことではない。
従来なら文字で書かれていたような説明ごとを、あえて動画でやっているので見てください、というのがとても苦手なのだ。
もちろん、文字だけでは説明できない手順を視覚的に公開できる、というメリットはあるわけで、すべてを否定するものではないが、苦手意識が先だって興味のあることでもついパスしてしまう

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ポメラとお出かけ・3

ポメラとお出かけ・3

カフェでマフィンとチャイをいただきながら、書きものを試みる。
イチゴは、いつ食べる?
タルトやチーズケーキも好きだけど、イチゴとクリームが乗ってるとなんとなく「ケーキ」らしく感じられるのは、昭和の感性だなぁ。

3年ぶりに風邪をひいて、なかなかお出かけもできなかった。
ポメラに触るのも、実は久しぶり~。
長いこと放っといたけど、ちゃんと充電もそのままに待っててくれたマイポメラ、ありがとう。

好きだけど、好きじゃなかったThe Smiths

好きだけど、好きじゃなかったThe Smiths

WOWOWで録画しておいた「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」を見た。

公開当時から気にはなっていて、ザ・スミスの楽曲をふんだんに使っているそうだから、作業しながらかけ流しておけばいいか…と気軽に再生し始めたら、これが思いのほか刺さってしまった。

そもそも、私は世代的にザ・スミスど真ん中でありながら、意識的に彼らの音楽を避けてきたのだった。
洋楽はよく聴いていたから、自然と耳には入ってい

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役者としての大久保佳代子と竹原ピストルーー「浜の朝日の嘘つきどもと」「直ちゃんは小学三年生」

役者としての大久保佳代子と竹原ピストルーー「浜の朝日の嘘つきどもと」「直ちゃんは小学三年生」

「浜の朝日の嘘つきどもと」の劇場版を見た。続きがあるというので、ドラマ版も見た。

いやぁ…大久保佳代子さんって、こんなにいい役者さんでもあったのか。そういえば、「あまちゃん」でも横顔のたったワンシーンだけで、セリフもなしに見事に「マンションの女」を演じきっていたんだった。

竹原ピストルさんも、「バイプレイヤーズ」のED曲から始まって、「直ちゃんは小学三年生」の山ちょに感動して以来のファンだ。

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ポメラとおでかけ・2

ポメラとおでかけ・2

もう今日じゃなくて昨日、なんだけど、10/1は「コーヒーの日」なんだそう。
で、ポメラを連れてカフェへ。
窓際のカウンター席でマフィン&コーヒーをいただきつつ、書き物をしていました。

そろそろ書き上げて記事アップしたいところ
#今日やったこと

購入以来、やってみたかったポメラとお出かけ。
行きつけのカフェで、お初☕️
このガラス戸は気候がいいとオープンカフェになるので、風に吹かれながら書くのも楽しそうだな。

二本立てで読む、ひと夏の旅――佐原ひかり『ペーパー・リリイ』『人間みたいに生きている』

二本立てで読む、ひと夏の旅――佐原ひかり『ペーパー・リリイ』『人間みたいに生きている』

単行本刊行が決まった頃、Twitterで著者自身が、この2作は全然テイストが違うので読者は混乱するかも、というようなことを書かれていたのだが、読了後、私には「え?同じじゃない?」と感じられた。

『ペーパー・リリイ』(以下、「ペパリリ」)では、実際に遠くの土地へと旅に出かける。
『人間みたいに生きている』(以下、「人みた」)では現実の移動距離こそ小さいものの、唯は深い心の旅に出ている。
横と縦のベ

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杏・京・キヨエ(3)-2~名前から中井英夫へとつながる暗合――佐原ひかり『ペーパー・リリイ』

杏・京・キヨエ(3)-2~名前から中井英夫へとつながる暗合――佐原ひかり『ペーパー・リリイ』

『ペーパー・リリイ』ヒロインの「杏」という名前には、金沢から中井英夫まで続く意外なつながりがある。

私は金沢出身なので、「あんず」といえば→「室生犀星」、と刷り込まれている。
金沢市内にある犀星の文学碑にはあんずの詩が刻まれており、小説『杏っ子』は未読だが、父と娘・杏子をめぐる物語のようだ。
犀星が暮らした当時の金沢には、あんずの木が多く植えられていたらしい。
室生犀星は母への思慕を生涯抱き続け

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杏・京・キヨエ(3)-1~野中のユリとアン〜名前をめぐる冒険――佐原ひかり『ペーパー・リリイ』

杏・京・キヨエ(3)-1~野中のユリとアン〜名前をめぐる冒険――佐原ひかり『ペーパー・リリイ』

※『ペーパー・リリイ』の結末に言及していますので、未読の方はご注意ください。

『ペーパー・リリイ』
野中杏、17歳、詐欺師のこども。……

佐原ひかりの新刊と聞いて、河出書房の公式サイトを開いた時の第一印象が

あ、「野中ユリ」!

だった。
著者の意図はわからないので大ハズレかもしれないが、銅版画集『Metamorphoses』の「アドーニス」「ヒュアキントス」「海のナルキッソス」あたりが最

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杏・京・キヨエ(2)~不在の聖母——佐原ひかり『ペーパー・リリイ』

杏・京・キヨエ(2)~不在の聖母——佐原ひかり『ペーパー・リリイ』

ペーパー・リリイ、幻の百合を探す旅とはつまり、聖杯探求と同じく、この世に存在しない
(と思われる)至宝を追い求めることである。

百合の花といえば、西洋文化では様々な象徴としてあちこちによく見られる。
フランス王家やフィレンツェ市の紋章にも「フルール・ド・リス(fleur-de-lis)」と呼ばれる百合の花がデザインされているが、なんといっても「受胎告知」をはじめとする「聖母マリア」のイメージが筆

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杏・京・キヨエ(1)〜Any Where out of the World——佐原ひかり『ペーパー・リリイ』

杏・京・キヨエ(1)〜Any Where out of the World——佐原ひかり『ペーパー・リリイ』

電子書籍化されるのを待っていた、佐原ひかりの長編2作目『ペーパー・リリイ』。
8/8から一週間の話だというので、できれば8月中に読みたかったのがギリ間に合って、一気読みした!
うん、夏の話だった。

「野中杏、17歳、詐欺師のこども。38歳被害者キヨエと、幻の百合を探す旅に出る。『ブラザーズ・ブラジャー』の新鋭が贈る新世代ロードノベル! 愛、罪、恩から、私たちは自由になる。『ブラザーズ・ブラジャー

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サマー・アポカリプスと匣の中の失楽

サマー・アポカリプスと匣の中の失楽

パリの酷暑、といえば真っ先に思い出すのが笠井潔『サマー・アポカリプス』だ。
これは実際に著者がパリに滞在していた夏の猛暑に基づいて書いたそうなので、1975年頃か。

「ルイ十四世の時代以来といわれる猛暑の夏だった。こんな狂気じみた気候に初めから抵抗力を持ち合わせていないパリジャンには、耐えることのできないような日々だった。それがもう三週間以上続いていたが、凶暴な炎熱の日々はなおも果て知れなかった

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ポメラでフランス語は書けない⁈

ポメラでフランス語は書けない⁈

ポメラを使い始めて、次のステップ。
ポメラでフランス語は書けるのか?
公式のQ&Aでウムラウトの質問があったのを思い出して調べてみると、àèéîïçœöù(※これはスマホで入力)といったフランス語特有の文字は、文字コードで入力できるらしい。
独西他、特有の文字を使う他の言語も同様。
よく使うものを辞書登録しておけばいいかな?

それにしても、DM200の発表が2016年であることを考えると、この質

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「デート」から「恋せぬふたり」へ

「デート」から「恋せぬふたり」へ

噂には聞いていたドラマ「デート~恋とはどんなものかしら~」を再放送で見た。
あの杏&長谷川博己が美を封印して、見事にダサいコンビになりおおせていたのもさることながら、二人のそれぞれの両親がいい。
和久井映見(※故人)&松重豊に、風吹ジュン&平田満のなんともそれらしくお似合いなカップル。
他に脇を固める役者たちも演技達者で、全10話を楽しませてもらった。

これが2015年の作品で、様々な生き方や考

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これで終いの金比羅さんや

これで終いの金比羅さんや

京極夏彦『巷説百物語』シリーズ「靄船の林蔵」の決め台詞でおなじみ、金比羅さんに登ってきたよ。
四国へ行ったので、一生に一度は、と…
ちなみに、2020のFA杯優勝記念ガナジャージを着ていたのだが、石段登りは90分フルに走ったぞ!というくらい汗をかくので、参詣には最適な服装だった。時々、通りすがりのお兄さんの視線と交錯したので、もしかしたらグーナーだったのかもしれない。

石段785段を登った、御本

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友人のnoteをゆっくり読みたいのだけど、まず一つひとつの記事が(いつものように)長文で、数も多いのでなかなか捗らない。
そして「目を通して終わり」な文章ではない、ことがさらに追い討ちをかける。
言及されている作品が既読なら再読、引用されているものについても調べたり、考えたり…