歌うたいの猫と、不思議な万年筆。【おしゃべりな万年筆】
【おしゃべりな万年筆】
万年筆はお話がすきなようで、ひとりで自分の事ばかり話していました。猫は不思議に想いながらも、嫌な気持ちにはなりませんでした。
万年筆の声は、どこかで聴いたことがあるような、懐かしいような。深い森の中の暖かな陽だまりのような。そんなやさしい声だったからです。
ひとしきり、自分のお話をして万年筆は満足したようです。虹色の光も少し輝きが落ち着いたように見えました。
すると万年筆は、猫にこんな質問をしてきました。
「さて、ところであなたは、なぜお話しないのでしょう?」
猫はまた、少しポカンとしましたが、すぐにお返事をしました。
「にゃにゃにゃ、にゃにゃーにゃ、にゃにゃっにゃーに。」
もちろん「にゃにゃにゃ」という言葉で。
すると、万年筆がまたキラリと光りました。
「これはこれは、ワタクシとしたことが…!あなたは猫さん。『にゃにゃにゃ』としか、お話できないのですね?」
「そうか、そうか…。」そう言いながら、万年筆は猫の周りをくるくると飛び回ります。
猫は、どこかで見たような光景が、少し可笑しくて「にゃにゃっ」と笑いました。
ピカーン!
虹色の万年筆が、今までで一番、強い光を放ちました。
「分かりました!では、こうしましょう!ワタクシのお話をたーくさん!聴いてくださったあなたに、お礼をして差し上げましょう!」
猫が、またポカンとしている間に、万年筆はスーッと空高く飛び上がりました。太陽はもうすっかりかくれんぼして、空は、宙になっています。
万年筆は宇宙の一番星のように、大きく、そして、やさしく輝いています。
「では、参ります!」
万年筆が星と星の隙間に、スラスラと言葉を並べました。
その瞬間、猫が目を開けていられないほどの光で、辺りが包まれました。
つづく…。
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☆彡 ( ..)φ…不思議な万年筆…の持ち主…?
☆彡 素敵な星空のイラストはねこ鞠さん ☆彡
この初音ミクさん可愛いー!
他にも「シャララン✨」したイラストが素敵だった!線が綺麗だった!
ねこ鞠さん、イラストお借りしました!ありがとうございます♪