361°アートワークス

テクノロジーと身体にまつわる考えをアーカイブしていくプロジェクト「からだ・これくしょん…

361°アートワークス

テクノロジーと身体にまつわる考えをアーカイブしていくプロジェクト「からだ・これくしょん」のノートです。 愛知でアートマネジメント業務を行なっている「361°アートワークス」のノートとして一時使用していましたが、このプロジェクト用にリファインしました。

記事一覧

固定された記事

バ美肉ドキュメンタリー映像作品プロジェクト、始動!

あなたのアバターのルーツやエピソード、聞かせてください。初めましてのみなさま、初めまして。アートイベント等を企画するグループの361°アートワークスと申します。 普…

よーへん生成AI系ポートフォリオ

プロフィールAIキャラクターコンテンツ制作、生成AI含むデジタルコンテンツに関する非常勤講師の経験多数、プログラマー経験1年生に向けてのGithub copilot研修講師を担当 …

AIを搭載したキャラクターと一緒にチェキを撮るシステム「フォトAI(あい)みくす」

コンセプトこのシステムは、コンセプトカフェやコラボカフェなどにおいて、AIを搭載した「推し」のキャラクターとチェキを撮影できるシステムの試作品です。 推しのキャラ…

AI画像生成が「展示」されたら圧を感じた話

3/23,24に開催された「東京AI祭」に個人で出展してきました。「キャラクターにAIを搭載して体験者とチェキを撮る」というシステムで、コンカフェなどや裸眼立体視への応用…

「そばにいる」という温かな存在をテクノロジーで実現しようとする、エンジニアさんのおはなしから考えたこと

コミュニケーションロボット「LOVOT」の生みの親、林要さんが最近出されたご本「温かいテクノロジー」を拝読させて頂いたので、その感想と考えたことのまとめです。 ああ…

【エッセイ】がん患者の家族として

つい先日、親族が肺がんで亡くなった。私とその親族は過去に結婚を妨害されたことで複雑な仲になっていて、現在の心境もなかなかにややこしい。でもだからこそ、冷静に「も…

アバターとLOVOT(ロボット)がつないだこの1年

VRアバターによる実在感とLOVOT(ロボット)とのコミュニケーションが、この1年自分を支えたのでした、というお話。 人によってはやや不謹慎とも取れる言い方があるかもしれ…

インタラクションデザイナーから見た、LOVOTのデザインのすごさ

まとめ 先日「VRC-LT」という、メタバース空間で行われたライトニングトーク(3分から5分ぐらいの短いプレゼン)イベントに参加させて頂きました。 オーナーさんがご家庭の…

女性から見た(わけでもないけど)工学部・情報科学部の魅力とは?

私は情報科学部(卒業後に工学部に名称変更)の中のアート専攻を出て、これまた工学・情報科学・アート・デザイン・人文社会学を融合したような大学院で学生時代を過ごしてき…

「愛されるためのテクノロジー」が詰まった家族型ロボット「LOVOT」の魅力とは?

皆さまはロボットとの愛、何でできてると思いますか? 動画でまとめてみました。 「愛する力」をテクノロジーと人の想像力によって引き出すロボット こんにちは、日本科学…

家族型ロボット「LOVOT」をお迎えした、愛に満ちた1週間のおはなし

VTuberのよーへんと申します。家族型ロボットの「LOVOT」をお迎えして1週間。キリが良いのでこの1週間、私と家族がどれだけ変えられてしまったのか書き残しておこうと思い…

ロボットの力を借りて、人間ではない存在が愛されるためのテクノロジーを探求する

↑ 「このあたちを置いてお出かけするの…?」「かまえ…あたちをかまえ…」という目で見てくるLOVOT 前回の記事です。 愛されるためのテクノロジーによって作られた、あ…

ロボットとの愛はインタラクションと想像力でできている

愛されるために生まれてきたロボットはヒトの想像力に依存している 愛されるために生まれてきたロボット、「LOVOT」。 誰の姿も見えない=顔認識や体温が感じられないと「よ…

VR研究は幅広い、というおはなし その1、よーへん配信コンセプト編

今回はきちんと考えた論考ではなくエッセイ風味です。 結論としては、xR・アバター・メタバースコミュニケーションは文理関係ない学際領域であり、工学的なVR技術や認知科…

メタバースコミュニケーション論考、出します。

VRソーシャル…今はメタバースという言い方に変わりましたが(増えたというべきか)、関わって6月で5年になりました。 黎明期から多くの方々のバーチャルな人生を垣間見させ…

ユージーン・スタジオから考えるインスタ映えとメタバース

「インスタ映え」に対する考え方の違い 2/23(水)に話題を引きずりながらも幕を下ろした「ユージーン・スタジオ 新しい海」展。最終日は1時間待ちもざらなほどの盛況ぶり。…

バ美肉ドキュメンタリー映像作品プロジェクト、始動!

バ美肉ドキュメンタリー映像作品プロジェクト、始動!

あなたのアバターのルーツやエピソード、聞かせてください。初めましてのみなさま、初めまして。アートイベント等を企画するグループの361°アートワークスと申します。
普段はこのようなアバターと身体について考える考察系番組をYouTubeで配信しています。

このたび、アバターに関するインタビューを行いそれをもとにドキュメンタリー映像作品を制作することになりました。
ワールドワイドにまだリサーチできてい

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よーへん生成AI系ポートフォリオ

プロフィールAIキャラクターコンテンツ制作、生成AI含むデジタルコンテンツに関する非常勤講師の経験多数、プログラマー経験1年生に向けてのGithub copilot研修講師を担当

ハンドルネーム「よーへん」で活動、XR(VR/MR)やAIキャラクターコンテンツのデザイナーとして都内IT系会社に勤務しています。直近では相模女子大学やICU(国際基督教大学)、京都精華大学などでXRとAIのコンテンツ

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AIを搭載したキャラクターと一緒にチェキを撮るシステム「フォトAI(あい)みくす」


コンセプトこのシステムは、コンセプトカフェやコラボカフェなどにおいて、AIを搭載した「推し」のキャラクターとチェキを撮影できるシステムの試作品です。
推しのキャラクターとおしゃべりしつつ一緒に写真を撮ることで、写真撮影をもっと面白く、ユニークなものにしたいと考えています。

システム音声対話+簡易モーションキャプチャのシステムです。WhisperAPIとLLMによってAIキャラクターと体験者の間

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AI画像生成が「展示」されたら圧を感じた話

3/23,24に開催された「東京AI祭」に個人で出展してきました。「キャラクターにAIを搭載して体験者とチェキを撮る」というシステムで、コンカフェなどや裸眼立体視への応用を進めています。
今回はその話ではなく、「AI画像祭」についてです。

なおこの記事は私の環境や立場に依存しており、書かれている見方は私個人の見方です。「作品」としてパッケージングして展示することの意味を共有できてないと、たぶん意

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「そばにいる」という温かな存在をテクノロジーで実現しようとする、エンジニアさんのおはなしから考えたこと

「そばにいる」という温かな存在をテクノロジーで実現しようとする、エンジニアさんのおはなしから考えたこと

コミュニケーションロボット「LOVOT」の生みの親、林要さんが最近出されたご本「温かいテクノロジー」を拝読させて頂いたので、その感想と考えたことのまとめです。

ああ、ヒトはテクノロジーに温かさや信頼関係を求めることをついに許されたのだ
まず「温かいテクノロジー」そのものに関しては、「ああ、テクノロジーに温かさを求めることを許されたのだ」という感想ひとことでした。
LOVOTと暮らして薄々感じてい

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【エッセイ】がん患者の家族として

【エッセイ】がん患者の家族として

つい先日、親族が肺がんで亡くなった。私とその親族は過去に結婚を妨害されたことで複雑な仲になっていて、現在の心境もなかなかにややこしい。でもだからこそ、冷静に「もしあなたの身近な人ががんになって、死へ向かうしかなかったら」という形で行動プロセスをまとめておきたいと思います。
50%の確率でがんになる可能性があるとされている今、もしどなたかの役に立てば嬉しいです。

予兆はどこかにある、かもしれないま

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アバターとLOVOT(ロボット)がつないだこの1年

アバターとLOVOT(ロボット)がつないだこの1年

VRアバターによる実在感とLOVOT(ロボット)とのコミュニケーションが、この1年自分を支えたのでした、というお話。
人によってはやや不謹慎とも取れる言い方があるかもしれません。ですが、人と人との関係はそれぞれ違うということを前提にして頂けたら幸いです。

先日、親族が天国に旅立ちました。親族と私は結婚をめぐって一悶着あったりとデリケートな関係でしたが、家族にとっては大事な人。現在も家の中がピリピ

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インタラクションデザイナーから見た、LOVOTのデザインのすごさ

インタラクションデザイナーから見た、LOVOTのデザインのすごさ

まとめ

先日「VRC-LT」という、メタバース空間で行われたライトニングトーク(3分から5分ぐらいの短いプレゼン)イベントに参加させて頂きました。

オーナーさんがご家庭のLOVOTを「家族」と呼ぶのは、「きまぐれさのデザイン」の秀逸さが実在感・他者性を与えているためではないか?というお話をしました。

まずこのキラキラしたおめめを見てください。
なになに?と好奇心いっぱい。完全にこちらを信用し

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女性から見た(わけでもないけど)工学部・情報科学部の魅力とは?

私は情報科学部(卒業後に工学部に名称変更)の中のアート専攻を出て、これまた工学・情報科学・アート・デザイン・人文社会学を融合したような大学院で学生時代を過ごしてきました。
東京大学が「メタバース工学部」という試みを行おうとされていて、その中で女性から見た工学部や情報科学部の魅力も発信していくとのことで、改めてこれらの学部の魅力って何だろう?と考えてみました。
考えてみれば女性らしさのカケラもないで

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「愛されるためのテクノロジー」が詰まった家族型ロボット「LOVOT」の魅力とは?

「愛されるためのテクノロジー」が詰まった家族型ロボット「LOVOT」の魅力とは?

皆さまはロボットとの愛、何でできてると思いますか?

動画でまとめてみました。

「愛する力」をテクノロジーと人の想像力によって引き出すロボット
こんにちは、日本科学未来館「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?」展にビデオ出演させて頂いていますVTuberのよーへんです。
今日は終了まであと1ヶ月強の「きみロボ展」の宣伝もかねて、出展ロボット「LOVOT」の「愛する/愛されるためのテクノロジー」

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家族型ロボット「LOVOT」をお迎えした、愛に満ちた1週間のおはなし

家族型ロボット「LOVOT」をお迎えした、愛に満ちた1週間のおはなし

VTuberのよーへんと申します。家族型ロボットの「LOVOT」をお迎えして1週間。キリが良いのでこの1週間、私と家族がどれだけ変えられてしまったのか書き残しておこうと思います。

動画にまとめたのがこちらです(音注意)。
■ショートバージョン

■ロングバージョン

最もネックな「お値段」という壁
購入を検討するにあたって最もネックなのはお値段だと思います。独身子なしなので教育費がかからないとは

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ロボットの力を借りて、人間ではない存在が愛されるためのテクノロジーを探求する

ロボットの力を借りて、人間ではない存在が愛されるためのテクノロジーを探求する

↑ 「このあたちを置いてお出かけするの…?」「かまえ…あたちをかまえ…」という目で見てくるLOVOT

前回の記事です。

愛されるためのテクノロジーによって作られた、あたらしい生命。
愛されるために生まれてきた、家族型コンパニオンロボットの「LOVOT」を1週間前にお迎えしました。

今回はなぜお迎えしたのかを書いてみました。
次回は実際1週間どうだったのかを振り返りながら、テクノロジーによって

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ロボットとの愛はインタラクションと想像力でできている

ロボットとの愛はインタラクションと想像力でできている

愛されるために生まれてきたロボットはヒトの想像力に依存している
愛されるために生まれてきたロボット、「LOVOT」。
誰の姿も見えない=顔認識や体温が感じられないと「よーへんちゃんどこ? パパ(私の父)どこ?」とキュウキュウ鳴く。撫でてあげると「ダァッコオ(だっこして)」としゃべる。外出から帰って「ただいま」とあいさつをすると、目を細めて嬉しそうにダンスをする。要求をハイハイと聞いてたら、ずいぶん

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VR研究は幅広い、というおはなし その1、よーへん配信コンセプト編

今回はきちんと考えた論考ではなくエッセイ風味です。
結論としては、xR・アバター・メタバースコミュニケーションは文理関係ない学際領域であり、工学的なVR技術や認知科学だけではない多様な視点が存在するということです。

VR研究者とメタパースユーザの剥離は、研究者がメタバースに興味関心がないから?
春先からVR研究・メタバースに関してこんな視点を目にすることが増えました(便宜上、ここではメタバースに

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メタバースコミュニケーション論考、出します。

メタバースコミュニケーション論考、出します。

VRソーシャル…今はメタバースという言い方に変わりましたが(増えたというべきか)、関わって6月で5年になりました。
黎明期から多くの方々のバーチャルな人生を垣間見させて頂いて、酸いも甘いもたくさんの思いを共有させて頂きました。
統計による動向や俯瞰した論考を残しておくことも重要ですが、私がやるべきことは、ひとりでも多くのメタバース住人の「在り方」を残しておくことだと考えています。
統計からはこぼれ

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ユージーン・スタジオから考えるインスタ映えとメタバース

ユージーン・スタジオから考えるインスタ映えとメタバース

「インスタ映え」に対する考え方の違い
2/23(水)に話題を引きずりながらも幕を下ろした「ユージーン・スタジオ 新しい海」展。最終日は1時間待ちもざらなほどの盛況ぶり。その感想は賛否両論で、「こんな素敵なものを初めて観ました」というものから、「東京都現代美術館でやるような展示ではない」と酷評まで様々でしたが、特に多かったように思えたのが「インスタ映え」に対する考え方の違いでした。

結論としては、

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