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#散文詩
透かして見つけた19つ目の星
忘れたくない夜の数がぼくにとっての光で星で、それらを繋げる指先の透明な動きは紛れもなく祈りそのものだった。空書きをしてきみに伝える内緒のダブルミーニング。流星みたいに指を滑らせかけた呪い。この呪いの読み方を知っているのはこの世界にぼくときみだけ。深夜2時にふたりでなぞったあの歌詞がその夜の深さを本当にする。そのせいできっとぼくはこれからもあの夜のことを忘れられない。きみはこれもただのこじつけだって
もっとみる呪うように祈りながら歌ってそうだし、月光のことを月影って歌ってそうだよな、あのバンド。
しらねーうるせーの光芒が私を攫って消えてゆく。視界が潤んで膨らんだ光が私を包んでかがやく時、こうして呪いを解かずにいることさえ赦されたような気がした。スマートフォンから漏れる光でも、有線イヤホンから伝う熱量でもない、それは紛れもなく本当の呪いであり祈りでした。呪いを解いたらぜんぶ忘れてしまう気がして解けずにいる、それも含めて私が私にかけた呪い。そんな私たちのこころを掬い救ってくれるのは、月の影みた
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