suga

読書感想文 ♪+α

suga

読書感想文 ♪+α

マガジン

  • 仕事

  • 読書感想文

  • フィリピン滞在記

記事一覧

「夢をかなえるゾウ」水野敬也
読んだ。
当たり前のことが書いてあるけど、出勤前に読むのにちょうどよかった。

suga
3日前

1週間休職体験記

3月から体に鞭打ってやってきた仕事に限界を感じ、急遽お休みをもらうことになった。 発熱して以降、なかなか体の調子が戻らなかったことと、職場に行くと顔に蕁麻疹のよ…

suga
1か月前
2

1ヶ月職業体験記

正社員として働き始めてようやく1ヶ月が経った。アルバイトとして繰り出され、新天地に引っ越してきてからは2ヶ月。どう考えても長すぎる2ヶ月だった。 最初の1ヶ月は、大…

suga
5か月前
1

見えない誰かと 瀬尾まいこ

4月から仮にも教員になる前に、読んでいた本を中断して読んだ瀬尾まいこさんのエッセイ。 本当にこのタイミングで読んで良かったと思った。自分が教育職を目指す段階で一…

suga
7か月前
1

しろいろの街の、その骨の体温の 村田沙耶香

思い出したくなかったことを全て思い出してしまった。 多感すぎたあの頃、特に話したこともないような人から急に嫌われ、負けないように自分も誰かを嫌った。 すれ違いざ…

suga
10か月前
3

中学生の娘に読ませてあげたい(いないけど)。

suga
11か月前

君は永遠にそいつらより若い 津村記久子

優しいなあと思ったホリガイさんは。 どうしようもなく弱っている人のことを放っておけない。特に思い入れもない友達の彼女のリストカットや、一度飲み会で出会っただけの…

suga
1年前
1

自転しながら公転する 山本文緒

淡々とした日常を描きつつも、常に一歩先が気になる展開で、スイスイと読み進めることができた一冊でした。 読み始める前に「あんたには多分分かんないと思うよ」と渡され…

suga
1年前
3

まにまに 西加奈子

西加奈子さんがめちゃくちゃ好きだ。 「サラバ!」を読んだ時の感動は一生忘れないし、あれを超える本は私にはもう現れないとまで思ってる。 そんな作家さんのエッセイな…

suga
1年前
8

アイネクライネナハトムジーク 伊坂幸太郎

伊坂幸太郎さんの本は初めて読みましたが、登場人物のことがとても好きになれる作品でした。 特に、織田一真さんが好きです。 伊坂幸太郎で唯一読んだのが恋愛短編小説っ…

suga
1年前
2

店長がバカすぎて 早見和真

多分、今まで読んだ小説の中で1番、声出して笑いました。そもそも小説でコメディを読んだのは初めてだったので面白かったです。 以下ネタバレ込み込みです。 この本は、…

suga
1年前
3

忘れられないバーシー@ラオス🇱🇦

ラオスに住む古い友人達に会いに行った。 古い友人といえど、一緒に過ごしたのはたったの2週間だけだったし、その2週間が私にとってはものすごく大きなものだったけど、相…

suga
1年前
1

流浪の月 凪良ゆう

はっきりとした言葉で書かれている。 筆者の価値観と、そこに込められた想いが。 表向きは、大学生の幼女誘拐事件であったが、実際当時大学生だった文は、その少女にとっ…

suga
1年前
5

むらさきのスカートの女 今村夏子

「あぁ、、こういうの、あるよなあー、、」と思わせる天才かなと思う、今村夏子さん。 今回も、気味が悪い、しかし気味が悪いと言うのは何だかいけないことな気がする、(…

suga
1年前
3

スラム街ツアーに参加した話(フィリピン🇵🇭滞在記⑦)

 フィリピン、マニラ、トンド地区のかの有名なスラムに行って来ました。ツアーで。高かったです、とても。団体ツアーで1人5000円程度。私たちが、安全に、そして自分たち…

suga
1年前
4

Grab 使うのやめてみた (フィリピン🇵🇭滞在記⑥)

 最近、ローカルのバスや電車に乗るようになりました。知らない土地でジプニーにも乗るようになりました。  フィリピンにはジェントルマンが多いですね😄✨アメリカ文化…

suga
1年前
4

「夢をかなえるゾウ」水野敬也
読んだ。
当たり前のことが書いてあるけど、出勤前に読むのにちょうどよかった。

1週間休職体験記

3月から体に鞭打ってやってきた仕事に限界を感じ、急遽お休みをもらうことになった。

発熱して以降、なかなか体の調子が戻らなかったことと、職場に行くと顔に蕁麻疹のようなものができるようになったことが原因。そして甘えかもしれないが、こんな体がピンチな状況で、さらに自分の体に鞭打ちたくないと本気で思ったので、特に強い勇気も持たず上司に「休みたい」と申告した。

喉から手が出るほど睡眠時間が欲しかったので

もっとみる

1ヶ月職業体験記

正社員として働き始めてようやく1ヶ月が経った。アルバイトとして繰り出され、新天地に引っ越してきてからは2ヶ月。どう考えても長すぎる2ヶ月だった。

最初の1ヶ月は、大した仕事もせず、教えてもらう一方で雑用をこなし、時々怒られるという達成感も何もない不快感しか残らない日々で、割としんどかった。

4月に入ってはじめの方は、急に求められることがキツくなり「仮にも入社1週間の私にここまで求めんな!!」と

もっとみる
見えない誰かと 瀬尾まいこ

見えない誰かと 瀬尾まいこ

4月から仮にも教員になる前に、読んでいた本を中断して読んだ瀬尾まいこさんのエッセイ。

本当にこのタイミングで読んで良かったと思った。自分が教育職を目指す段階で一度は思った事、これから大切にしていきたい事が書いてある。

まだ働いてもないけど、きっとどんな職場でも大変な事はあるし、自ら望んで選んだ道でも、迷いも後悔も少なからずあると思う。

でも、悩むならここがいいと思った自分の最初の直感をとりあ

もっとみる
しろいろの街の、その骨の体温の 村田沙耶香

しろいろの街の、その骨の体温の 村田沙耶香

思い出したくなかったことを全て思い出してしまった。

多感すぎたあの頃、特に話したこともないような人から急に嫌われ、負けないように自分も誰かを嫌った。

すれ違いざまに嫌なことを言われるのが怖くてもちろん学校も行きたくなかったけど、行かなくて親に心配される勇気も、少しでも教室の噂になる勇気も待ち合わせていなかった。毎晩お風呂の中で泣きそうになりながら、好きなバンドを大音量で耳の中に流し、ただ時が過

もっとみる

中学生の娘に読ませてあげたい(いないけど)。

君は永遠にそいつらより若い 津村記久子

君は永遠にそいつらより若い 津村記久子

優しいなあと思ったホリガイさんは。

どうしようもなく弱っている人のことを放っておけない。特に思い入れもない友達の彼女のリストカットや、一度飲み会で出会っただけの友達の友達、テレビの特番で見ただけの男の子、そしてまだ出会っていない幼い頃のイノギさん。

どうしようもない人生の暗闇に足掻くことすらしなかった、できなかった人たちのことを心の中にいつも留めている。

でも、そこに自惚れじみた正義感は一切

もっとみる
自転しながら公転する 山本文緒

自転しながら公転する 山本文緒

淡々とした日常を描きつつも、常に一歩先が気になる展開で、スイスイと読み進めることができた一冊でした。

読み始める前に「あんたには多分分かんないと思うよ」と渡された通り、只今モラトリアム期にいる私は、アラサーの悩みに完全に共感することはできない。これから先どうなるか分かんないし、何が起こるか予測するのも無理だし、でもまぁ結局は何とかなるだろうから大丈夫っしょ!て今何となーく感じている部分が、きっと

もっとみる
まにまに 西加奈子

まにまに 西加奈子

西加奈子さんがめちゃくちゃ好きだ。

「サラバ!」を読んだ時の感動は一生忘れないし、あれを超える本は私にはもう現れないとまで思ってる。

そんな作家さんのエッセイなんて、元気の出る源でしかない。エッセイほど人の中身を覗けて、生き方を、毎日の生活を真似できるものはない。

私はいつも映画と本から、「この世界で起こる出来事は、ここに生きる人達は、決して一つの目線からは語り尽くせなくて、もっと複雑でぐち

もっとみる
アイネクライネナハトムジーク 伊坂幸太郎

アイネクライネナハトムジーク 伊坂幸太郎

伊坂幸太郎さんの本は初めて読みましたが、登場人物のことがとても好きになれる作品でした。

特に、織田一真さんが好きです。

伊坂幸太郎で唯一読んだのが恋愛短編小説ってなんか申し訳ないですけど。最後点と点が見事に繋がっていくオシャレさに、これがそれか〜となりました。

織田一真みたいな人は、アホっぽいのに芯があって、謎理論っぽいのになんか筋が通ってる気がする、要は魅力的なヤツです。

なんでか分から

もっとみる
店長がバカすぎて 早見和真

店長がバカすぎて 早見和真

多分、今まで読んだ小説の中で1番、声出して笑いました。そもそも小説でコメディを読んだのは初めてだったので面白かったです。

以下ネタバレ込み込みです。

この本は、前半と後半でテイストが少し変わる気がします。前半は、きっと書店員あるあるの、業界への不満、救いようのない店長のアホさ、それでも止まない本への愛、など。タイトルから予想できる範囲ではありますが普通にめっちゃ面白い。funnyの意味でも i

もっとみる
忘れられないバーシー@ラオス🇱🇦

忘れられないバーシー@ラオス🇱🇦

ラオスに住む古い友人達に会いに行った。

古い友人といえど、一緒に過ごしたのはたったの2週間だけだったし、その2週間が私にとってはものすごく大きなものだったけど、相手側は覚えていてくれているか分からないし…。まぁラオスに降り立って空気を感じるだけでも良いかと思って航空券を取り、当時滞在していたホテルを予約した。

結果的に、この一泊二日がまた忘れられないものになってしまったし、たった一泊にしたこと

もっとみる
流浪の月 凪良ゆう

流浪の月 凪良ゆう

はっきりとした言葉で書かれている。
筆者の価値観と、そこに込められた想いが。

表向きは、大学生の幼女誘拐事件であったが、実際当時大学生だった文は、その少女にとって、唯一の心の拠り所であった。

この本を読んで思ったことは、出来事が真実であるかどうか見極める力を持つ必要があるというものではなくて、

物事には当人同士にしか到底分かり得ない領域がある、ということを分かっておいた方が良いということだっ

もっとみる
むらさきのスカートの女 今村夏子

むらさきのスカートの女 今村夏子

「あぁ、、こういうの、あるよなあー、、」と思わせる天才かなと思う、今村夏子さん。

今回も、気味が悪い、しかし気味が悪いと言うのは何だかいけないことな気がする、(だって誰の周りにもこういう人いるしorいたことあるし…)みたいな。気味悪がっちゃいけないよあんた、それ失礼だよ、いいの?みたいな絶妙なラインを、よくもあんなリアルに、、短い文章で、、みたいな。

読む人が持ってる「別にトラウマでも何でもな

もっとみる
スラム街ツアーに参加した話(フィリピン🇵🇭滞在記⑦)

スラム街ツアーに参加した話(フィリピン🇵🇭滞在記⑦)

 フィリピン、マニラ、トンド地区のかの有名なスラムに行って来ました。ツアーで。高かったです、とても。団体ツアーで1人5000円程度。私たちが、安全に、そして自分たちだけでは行けない場所に入るにはそれだけのお金がかかるということらしい。仕方ないけど、ボホールを一日中満喫したツアーよりひとまわり高い、、。ツアー料金には現地への寄付も含まれているらしいが、一体いくら当てられているのか、、。

 はじめに

もっとみる
Grab 使うのやめてみた (フィリピン🇵🇭滞在記⑥)

Grab 使うのやめてみた (フィリピン🇵🇭滞在記⑥)

 最近、ローカルのバスや電車に乗るようになりました。知らない土地でジプニーにも乗るようになりました。

 フィリピンにはジェントルマンが多いですね😄✨アメリカ文化に馴染みのあるレディファーストな国、なので、公共の場における女性の優先順位が高いです。日本だったら、オジサンと若い女、なら、オジサンが座っていても何もおかしくないでしょう。しかし、フィリピンでは「アテ!ここに座らんね」と座席を指差して座

もっとみる