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#山岡先生
ボクちゃん 13 バレーボールの試合
ボクちゃん13
バレーボールの試合の日が来た。
六チームほどの対戦である。
九人制のバレーボールである。
本来ならば、六人制である。
ところが、何故か九人制が普及していた。
おそらく、身長の低い子ども達も参加させるように、配慮しているのだろう、と思えた。
(二、三年後に六人制に移行することになるが、、、、、)
とにかく、九人制のバレーボールである。
一試合目が始まった。あっという
ボクちゃん 35 卒業式
ボクちゃん 35
二月も過ぎ三月には入った。
この頃になると、一年の総まとめとして、教師達は次学年へとか、中学校へとかへの児童に対しての配慮を高める。
特に六年生は中学校へ行ってもやっていけるように、総まとめの段階を考えて児童の心情に気を配る。
そして次の行事は卒業式である。
またまた職員会議を持つ。
役割分担、各係を決めて話し合う。
ピアノの係、バック音楽の係、それぞれ話し合いなが
ボクちゃん 30 思案
ボクちゃん 30
ある日の午後、山岡先生がポツリとつぶやいた。
「先生というのは因果な職業だ」
僕は山岡先生の、この言葉の真意がよくわからなかった。
昔のことを考えれば、教職とは聖職と言われて、まわりの人からは尊敬の念で見られていた。
地域の人々、父兄、全員が先生に対して従っていた。協力体制も整っていたと思える。
ところが現在ではそうはいかない。
ボクちゃん 19 山岡先生の言
ボクちゃん19
「現在は複雑多岐な社会である。混乱、喪失、多様化、価値観の相違、困窮、社会通念の希薄、常識、善悪の判断の欠如、溢れんばかりの情報網、不信、不条理、理不尽、享楽主義、刹那主義、方向性の皆無、低迷、混迷等々様々な様相を呈している。すべてのものが覆されている呈相である。全く不透明な現況で、一寸先さえ見えない誠に難しい時代である。交通事故、自殺、いじめ、死を間近に迎えているその日暮らしの