マガジンのカバー画像

姫崎ゆーの心に響いたnote

220
noteの本棚の姉妹マガジン心の琴線にふれたnoteを追加していきます。
運営しているクリエイター

#小牧幸助さん

生きている実感がほしくて

生きている実感がほしくて

雨を聴く、雨を耳で、生きている実感がほしくて

2年前の夏
コロナウイルスに感染したわたしは、友達から聞いていた話とまるで違って無症状だった
毎朝保健所から健康観察の電話があっても
特にこれといった症状がない

ただ、ひたすら自室に隔離され
ウイルス感染した弟とそれぞれが2階にこもり
実家にはお風呂が1つしかないので
母に感染させないよう気遣いした

ウイルス感染より、ヒマ死にするかと思った

もっとみる
エッセイ | noteで個人企画に参加するということ。企画への愛を語りたい。

エッセイ | noteで個人企画に参加するということ。企画への愛を語りたい。

 なぜ今なのかは自分でも不明ですが、偏見たっぷりに語ってみたいと思います。



はじまり

 わたしが自分で書いた文章を、恐れ多くも〝作品〟などと呼び始めたきっかけは、超ショートショートを書いたことでした。

 初めは自分で考えた〝お題〟で書きました。それに飽きてきた頃、知人から〝お題〟をもらうようになりました。
 それが楽しくなって、5作くらい出来上がったところでnoteにやって来ました。そ

もっとみる
わたしのお気持ち表明

わたしのお気持ち表明

金魚鉢 捨て鉢 やけっぱち
ヤケのヤンパチ日焼けのナスビ
色は黒くて食いつきたいが
あたしゃ入れ歯で歯が立たないよときた

金魚鉢のお題で、映画「男はつらいよ」
寅次郎のセリフが出てくるほど
わたしは自分の『お気持ち表明』を抑えているつもりになっている

お気持ち表明をしたら
「あら、アタシへの名指ししない揶揄?」となり
『お気持ち奴隷』を作りそうで
他人へ気遣いさせるのもメンドクセー

現在、創

もっとみる
ハチワレと一緒に変わる時

ハチワレと一緒に変わる時

変わる時、そう。人の機嫌が変わるとき
気分が変わる、想いが変わる
目を見ていると場の空気まで読めてくる

物理的に目の色が確認できないとき
人の声色や口調の遅速、沈黙で読む
読めないときは自分が黙る
耳を澄まし、的確な間で相槌を打つ

文やコメントだと感情が測りにくい
わたし自身
文章や文脈だけで感情を伝えるのは本当に難しい

不特定多数の感受性を配慮するのも難関で
どこかで「分かりません」
開き

もっとみる
世界中がまろやかな桜色に包まれる日

世界中がまろやかな桜色に包まれる日

桜色は桜の花びらだけではなく
開花を待つ桜の木がほんのり桜色に見える

「もう少しで咲きますよ」
どの木が桜か分からなくても
樹皮が浮かび上がり、ここだと教えてくれる

生きているものの健気さは心を打つ

「日本人は桜が好き」
これは固定観念で、桜が苦手な人も一定数いて
春になると桜を忌み嫌う投稿が目に留まり
自分と異なる意見を読みながら参考にする
異論や反論はない、人は人

冬の晴れた日
散歩道

もっとみる
ガラスの仮面・魂のかたわれ

ガラスの仮面・魂のかたわれ

梅の花を見ると、梅の谷を想起し
『ガラスの仮面』50巻はどうなったに着地する
梅の花といえば、『ガラスの仮面』のテーマ
演劇「紅天女」に行き着くからで

『ガラスの仮面』50巻への想い

約10年前
『ガラスの仮面』50巻が出ますよ→中止
ずっとファンは新刊を待ち続けている

このまま50巻以降は幻に終わり
49巻までを各自が妄想を膨らませ
ファン同士が語り合うコースを辿るかもしれない

正直、わ

もっとみる
一瞬の煌めきと縁

一瞬の煌めきと縁

「チョコレート」
ジャンケンぽい!

「パイナップル」
ジャンケンぽい!

「グリコ」
たったの3歩 

ジャンケンでグーを出すと
チョキに勝ったにも関わらず、ペナルティ付き
大きな遅れを取った気分になった

グリコにするなら
グリーン豆やグリンピースがある
グリコは多分、キャラメルで
子ども心に釈然としない思いをここで晴らす

今の子ども達はどんな下校をしているか
2024年の中年は知らない

もっとみる
優しさに正解がないとしても

優しさに正解がないとしても

十二月、一月、介護する人には無関係な祝い事

思い出すことがなくなった日々で
備忘録として振り返る

父は救急搬送されて、1時間半後に
臨終を告げられた
救急病棟では、医師が3人交代でAEDを使い
心臓マッサージが施された

「助けてください」
望みは叶うことなく、母や弟の到着を待たず
父は逝ってしまった

わたしは震えが止まらず泣いていた
それをもう1人の私が眺めていた
「ごめんなさい」を連呼す

もっとみる
若いって、バカだ

若いって、バカだ

「誕生日か」昨日11日は、元彼の誕生日
2人しか居ない部屋で、ポッキーゲームをやり
若いって、バカだ

元彼・圭ちゃんから電話があったのは
別れて2年が経過した後だったと思う

出会い系で知り合った遠距離の子が
すぐに妊娠して、入籍
圭ちゃんは、奥様の実家で義父の手伝いをしていた

奥様の実家近くに友達が居ないし
趣味のサークルは、その県ではかなり遠方で
奥様の代わりに家事と育児
毎日が淋しいと連

もっとみる
エッセイ・ 珈琲と異性の相性

エッセイ・ 珈琲と異性の相性

珈琲と異性の相性は比例して
味覚が似ている人とは感性がシンクロする
付き合う前から、なんとなく分かる
分かりながら、付き合ってみる

味覚、手を繋いだ時にしっくりくるか
相手の体臭
たった3つしかないポイントで、先が読める

珈琲にどれくらいのミルクと砂糖を入れるか
素知らぬ顔で観察し
「この人とはないな」
自分の心に入れない準備をして、付き合う
彼氏がいるだけで体裁は整い、それで充分

なんとな

もっとみる