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エッセイ的な...

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日常のちょっとした気づきを綴れば、少し明日の見る風景が変わるかもしれない。誰かの背中をそっと押せればうれしい。
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#音楽

元気がなかったのはわたしの方だった

元気がなかったのはわたしの方だった

「アレクサ、元気の出る曲を流して」



数分前。
夕食どきのこと。

息子がわたしのひざの上に乗ってきて、
バランスを崩して落っこちた。

痛い痛いと大泣きする
息子を抱きしめて。

「ごはんを食べる元気ない」
涙でぐちゃぐちゃになりながら
訴える息子。

痛かったね。
大丈夫だよ。
元気が出るように音楽でも聴こうか。

そんな思いつきで、
「アレクサ、元気が出る曲を流して」と。



流れ

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心のそばに、音楽を。

バンプオブチキンの「なないろ」という曲が最近のお気に入りだ。

音楽は、頭の中で、もやもやと考えてたことを吹っ飛ばしていく。自分がちっぽけで、どうしようもない存在だと思えていたとしても、受け入れられて、許されて、ここに存在していいんだって感じられる。

そんな希望を与えてくれる音楽が好きだ。

「なないろ」を聴いていると、小さく消えそうになっていた希望のカケラを思い出させてくれる気がする。

バン

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最近の本と漫画と音楽と。

読書ばかりの毎日。創作意欲はどこへ消えていったのだろうか。
先週借りてきたのは、中村文則の「教団X」、高木正勝「こといづ」、西加奈子「こうふく みどりの」「こうふく あかの」
「こといづ」は夜寝る前に読むのに、ちょうど良さそうなエッセイ本。

珍しく漫画も読んでいる。
小学生の子に勧められた「ハンター×ハンター」と「七つの大罪」
合計20冊借りたが、2日間で読み切ってしまった。これは、言うまでもな

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嗜好を事細かに、書いてみた。

嗜好を事細かに、書いてみた。

夜が落ち着く。
日暮れの焼けるような橙色を一目見るも、すぐに水色とオレンジが混ざり合うグラデーションに目を奪われている。ずっと見てしまう。
夜の闇が濃くなって、街の灯りがくっきりと際立ってくるのもいい。きらめきと寂しさ。
灯りの一つ一つに「ただいま」が聞こえそうな日常が想起される。そんな世界から遮断された場所にいる孤独感を味わうのも嫌いじゃない。
空の色は、黒にほんの少し、青を混ぜた色が好きだ。見

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理由なんて無責任なもの

理由なんて無責任なもの

転職する理由も、引っ越しする理由も、髪を切る理由も、相手が満足できるような、納得できるような答えを投影したもの。

わたしは退職という大きな決断をしたけれど、よく人に「なぜ辞めたの?」と聞かれる。

初めは、考えて考えて、説明していたけれど、説明する度に、自分がなぜ辞めたのか、どんどん本質とずれていく気がしていた。

決断する、というのは、瞬発的なものではない。伝える時の勇気は瞬発性を要するが。

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断片から聞こえる音色

断片から聞こえる音色

ずっと聴いていなかった音楽を聴きたくなる瞬間。

音楽はそのときの気分を代弁する。
そのときの出来事を物語ってくれる。

ふと、聴きたくなった音楽。

それは、自分にとって贈り物のようなもの。昨日から、なぜか聴きたくなった音楽は、曲名も、アーティスト名も思い出せない。だから、その日はあきらめたけれど、次の日になっても、やはり、思い出すのだ。あ、聴きたいな、と。

手がかりは、長い英語のアーティスト

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