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読書と平凡な日常

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本の紹介と感想、そこから選出したテーマによるエッセイをほぼ毎日書きます!!!!
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記事一覧

0122 カイザー・ソゼ!! 

0122 カイザー・ソゼ!! 

・明日の日記を書いている。どうせいつ書いても一緒のことを書くから問題はない。

・ツイートは一日足らずで消すようにしている。必要なのは自分用に記録を付けている。見返してみると大体恥ずかしい内容が多い。机の上を定期的に綺麗にするのと同じことだと思って欲しい。

・さっき書いた日記を見返してみると、オタクが早口でまくし立てている感じがあって引いた。事実だからどうしようもないけど。箇条書きにしているから

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0121 心の本棚

0121 心の本棚

・驚くほど日記を更新しない自分に驚かない。面倒だから。気が向いたら書く。それが私の日記の書き方だ。そしてそれが、今日。
・書かない間に書くべきことが色々あった。でも、それは書かない。文字にするとそれが真実に思えてしまうから。あやふやにしておきたいこともある。今日書くのはあやふやだけど、言葉にしておきたい話だ。

・ミック・ジャクソン著、田内志文訳 『こうしてイギリスから熊がいなくなりました』(創元

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読書と平凡な日常43 運命という罠

読書と平凡な日常43 運命という罠

 どうも、紅りんごです。読書の秋……グダグダしている内に冬に差し掛かりつつあるので、急いでしたためる次第です。それでは、43冊目となる作品はこちら。

 43冊目は有名ミステリ作家によるアンソロジー『神様の罠』。運命に翻弄される人間、彼らの特異な人生が描かれる作品です。今回は、各話を順を追って紹介していきたいと思います。

 1話目は、乾くるみ「夫の余命」。病院の屋上から飛び降りた女。その脳裏に浮

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読書と平凡な日常42 ご用意できませんでした。

読書と平凡な日常42 ご用意できませんでした。

 お久しぶりです。ここ数週間忙しくしていたのもあり、更新できていませんでした。色々書きたいものもありましたので。

 42冊目は辻村深月『水底フェスタ』。田舎の青年は都会から来た少女に出会い、自分の置かれている環境の奇妙さに気付かされていく。ラストシーンが鮮やかな光景で脳裏に浮かぶ作品です。

 田舎の山で開催される音楽フェスタ。少し前まではそういうライブに行く人の良さがよくわかりませんでした。し

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読書と平凡な日常41 良薬は口に苦し

 どうも、紅りんごです。昨日からロミオとジュリエットを読んでいて、今日読み終えました。憎しみを歌い、悲しみを歌い、そして愛を歌う。きっと原本をスラスラと読めたら楽しいだろうな……と思いました。ジュリエットを仮死状態にさせた薬、そしてロミオを死へと導いた毒薬。薬も過ぎれば毒となる。今日はそんな作品を紹介します。

 41冊目は中山七里『ヒートアップ』。特殊体質の捜査官と頭脳派ヤクザの異色のタッグが違

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読書と平凡な日常40 曖昧三センチ

読書と平凡な日常40 曖昧三センチ

 どうも、紅りんごです。今日一日しゃっくりが全く止まらなくて、と書いている内にしゃくりが止まってました。助かりました、息を止めてても止められないですからね。びっくりすると止まる、とも言うので今日は驚愕の結末が待つ作品を紹介します。

 40冊目は辻村深月『盲目的な恋と友情』。吹奏楽部に所属する女子二人、固い友情で結ばれている二人だったが、美しい方の一人が指揮者と恋に落ちたことによって、二人の友情は

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読書と平凡な日常39 SUN

読書と平凡な日常39 SUN

 どうも、紅りんごです。最近は、太陽の光もだんだんと弱弱しくなってきて少し悲しいです。まぁ、それでも夕陽は綺麗なままですね。今日はそんな日が落ちる頃に関わる作品です。

 39冊目は湊かなえ『落日』。有名映画監督は、過去の思い出を映画にするために、五流脚本家真尋に調査を依頼する。とある事情を抱える真尋と監督、何の接点もない二人の人生は、調査を進める内に交わり、驚きの真相が明らかとなる。過去を乗り越

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読書と平凡な日常38 七つの大罪

読書と平凡な日常38 七つの大罪

 どうも、紅りんごです。昨日は大わらわで更新できていませんでした。質を保つために、更新頻度をもう少し下げようかな、とも思います。それでは、どうぞ。

 38冊目は中山七里『カインの傲慢』。十代の少年の相次ぐ不審死、彼らに共通しているのは、肝臓が一部切除されていたということ。事件を追う犬養は留学生問題、そして臓器移植問題へと足を踏み入れていくことになる。

 カイン、確か前に紹介した芦沢央さんの作品

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読書と平凡な日常37 星と球

読書と平凡な日常37 星と球

 どうも、紅りんごです。冬に近づくと、空気が澄んできて星が綺麗に見える、と聞きますが、私の住んでいる所は夜でもかなり明るいので、残念ながら星は見えないんですよね。悲しいです。なので今日は星を探す作品を紹介したいと思います。

 37冊目は河野裕『昨日星を探した言い訳』。とある学校を舞台に展開される青春群像劇。恋愛小説でありながらも、お互いに自立しているヒロインとヒーローの在り方、対話で展開される哲

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読書と平凡な日常36 黄泉がえりと冥界くだり

読書と平凡な日常36 黄泉がえりと冥界くだり

 どうも、紅りんごです。ギチギチに詰まった時間割、ようやく始まった授業にへとへとの毎日。眠気眼をこすりながら更新していきます。

 36冊目は綾辻行人『Another2001』。Anotherシリーズ三作目である本作は、全二作の集大成となっている作品。(更に次回作の構想もあるみたいです。)本作では、更に呪いの本質について切り込まれており、世界観がより分かりやすくなりました。これからどんな展開してい

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読書と平凡な日常35 山猫軒

読書と平凡な日常35 山猫軒

 どうも、紅りんごです。これまでよりもさらに本を読み、語彙力等を高めようと続けてきた読書と読書報告。6月末日から今日でようやく100冊読むことができました。あまり無理しなくても意外に本は読めるものだと感心しました。賢くなった、なんてことは無いですが、様々なジャンルや題材の小説に触れることで思考の幅は広がったように感じます。まぁ、とはいえまだ100冊。大学生になるまでにもそれなりには読んできましたが

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読書と平凡な日常34 汚れた手で洗うのは足

 どうも、紅りんごです。気温が下がっていく中、冷たい水に触れるのがだんだん厳しくなってきていますが、皆さんはいかがでしょうか? 季節が冬に差し掛かっても手洗いうがいを忘れないことが重要だと思います。でも、洗っても洗っても落ちない汚れってありますよね。今日はそんな作品を紹介します。

 34冊目は芦沢央『汚れた手をそこで拭かない』。イヤミス5編からなる本作は、罪を犯した人間が堕落していく様を上手く描

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読書と平凡な日常33 読者が求める安心

読書と平凡な日常33 読者が求める安心

 どうも、紅りんごです。最近楽しみにしていることは、本屋に立ち寄ることです。立ち並ぶ色鮮やかな本の表紙、閉じられた作品の中に広がっているであろう世界。その本に囲まれて、本に込められた可能性を肌で感じる一時は何物にも代えがたいものがあります。今日はそんな本屋でよく見る「あれ」に関する作品です。

 33冊目は水生大海『最後のページをめくるまで』。最後のページでどんでん返しが待っているショートショート

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読書と平凡な日常32

読書と平凡な日常32

 どうも、紅りんごです。そろそろ髪を切りたいと思いつつ、まだ早いかと思って取りやめる日々。今日は特に紹介する作品と関係することは無いので、早速紹介の方に移りたいと思います。

 32冊目は芦沢央『いつかの人質』。12年前に誘拐された少女が再び誘拐され、捜査線上には12年前の誘拐犯の娘が浮かび上がった。事件を追う刑事たちは次第に事件の異常性、12年前の事件との関りを知ることとなる。

 犯人の思想に

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