発想力のトレーニング★『おにあいリスペクト祭り』2nd!|「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」
ラノベのタイトルは秀逸である!
※「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」:鈴木大輔氏による作品。2012年にアニメ化された。略称は「おにあい」。
本記事は、「おにあい」に敬意を表しつつ……「○○は□□だから関係ないよねっ」式のタイトルを考えていく『おにあいリスペクト祭り』の第2回である!
※注:過去記事はこちら。本記事の前にご覧になることをオススメします。
話題性のあるタイトルをひねり出したり、タイトルからストーリーを妄想したり。今日も発想力のトレーニング★
まだまだ続く!『おにあいリスペクト祭り』!
三葉「続けてまいりましょう!」
清水「さて、ここからは少し視点を変えてみましょう」
三葉「ほぉ、どのように?」
清水「過去の有名作のタイトルを『○○だけど□□さえあれば関係ないよねっ』式に変換してみようと思うんですよ」
三葉「面白い!」
清水「例えば……」
案12
清水「元ネタが何だかわかります?」
三葉「コレはアレだ!『ロミオとジュリエット』!」
清水「正解!」
三葉「ふーむ……一気にポップになりましたね。うん、このタイトルなら書店のラノベコーナーに並んでいても違和感ないかも」
案13
三葉「次は私。コレはいかがです?」
清水「公卿ですか……んー……」
三葉「ちょっとわかりづらいですかね。『源氏物語』、特に『若紫』です」
清水「あー!18歳の光源氏が10歳の幼女(後の紫の上)にバブみを感じるヤツ!」
※光源氏と「バブみ」:詳細は以下の記事にまとめています。ご参照ください。
三葉「そうそう。『オレ、帝の息子だもんね!逮捕するならしてみろや!オヤジが黙ってねぇぞ、コラ!』なんて」
清水「光源氏ってそんなキャラでしたっけ……?」
案14
三葉「続いてはコチラ!いかがでしょう?」
清水「これは……『桃太郎』?」
三葉「そうそう!」
清水「『両親いないけど』って言われると、何だか急に重い話に思えてきますね……」
三葉「ふむ」
清水「あと、『桃さえあれば』って……」
三葉「彼は桃の中に転生する能力者なんですよ。桃系能力者ってヤツです」
清水「何ですか、そのイマイチすぎる能力は……」
案15
清水「コレはどうです?」
三葉「おっ!『走れメロス』!」
清水「そうそう!」
三葉「『<すぐに戻ってくる>って……お前、遅れてんじゃねぇか!』とツッコミたくなるタイトルですねぇ。上手い!」
清水「親友を人質にしているのに『関係ないよねっ』なんて言ってしまうメロス……すごくサイコパスっぽいですよね……」
案16
清水「これは『ドラえもん』ですね」
三葉「まさに!」
清水「するとこの黄色い服を着た男性は……」
三葉「大人になった彼ですよ」
清水「うーむ……このタイトル、『働いたら負けかなと思ってる』に通じる『クズ野郎』感がありますね」
※「働いたら負けかなと思ってる」:テレビ番組『とくダネ!』内の「ニート特集」(2004年に放送)に登場した男性ニート(24歳)の発言。強烈なインパクトを持つ言葉であり、いまもネットスラングとして語り継がれている。
三葉「さすがのしずかちゃんも呆れ果てているでしょうね」
案17
三葉「最後に、有名作から離れて、改めて自由に発想してみましょうか」
清水「承知しました。そうですね。それでは……コレはいかがです?」
三葉「ほぉ!」
清水「『異世界転生もの』のパロディです」
三葉「面白い!」
清水「昨今の『異世界転生もの』では、『主人公がやたらめったら多芸多才!能力抜群!』というパターンが多く見られます。今風 = RPG風の言い方をすれば、『レベルが高い』というヤツです」
三葉「なるほど」
清水「それに対して本案は……『レベル0』!そして筋肉モリモリ!」
三葉「筋肉で押して押して押し切るわけですね!」
清水「そう!『とある魔術の禁書目録』の主人公・上条当麻は『幻想殺し』という特殊能力で数々の強敵と渡り合っていますが……言わばその筋肉版!」
三葉「ただひたすらに筋肉を鍛え続けるんでしょうね」
清水「おのれの筋肉と会話したりね。『今朝もご機嫌だな、上腕二頭筋!』なんて」
三葉「うーん……じつに気持ちが悪い!」
清水「敵がどれほど強大な特殊能力を持っていようとも、防御だの魔術だのといった猪口才なものはすべて放棄して、彼は筋肉のみで応戦するのです。そんな彼の座右の銘は『飽和攻撃』」
※飽和攻撃:軍事用語。『相手の防御力を上回る攻撃を加えれば、必ず打撃を与えることができる』という意味。本記事に即せば、「相手がいかにチートな能力を発動しようとも、それを上回る筋力があれば問題ない」という意味。脳筋というヤツである。
三葉「ふーむ……『力こそパワー』を体現したような主人公ですね」
※「力こそパワー」:「新ビックリマン」に登場するブラックゼウスの口癖。ナンセンスギャグの類。やや無理矢理に深読みしてみると、「力」を「武力・軍事力」、「パワー(Power)」を「権力」と解釈し……「経済力やら文化力やらアレコレあるけれど、最後にモノを言うのは武力・軍事力!」となる。本記事に即せば、「防御力だの魔力だのアレコレあるが、それらを凌駕する圧倒的な筋力こそが正義!」。身も蓋もない話である。
清水「ギャグにせず、真面目に描けば結構面白くなると思うんですよね、コレ」
案18
三葉「最後に私から。上述の『レベル0だけど筋肉さえあれば関係ないよねっ』にインスパイアされた案ですが……」
三葉「舞台を現実にして、主人公をヒキニートにしてみました」
※ヒキニート:「引きこもり」+「ニート」。
清水「ほぉ!」
三葉「薄暗い部屋の奥の方から『ハァ……ハァ……』と荒い息遣いが聞こえてくるんですよ」
清水「ホラー映画のようですね……」
三葉「目をこらすと、何かが上下している……あれは!腕立て伏せだ!」
清水「ふーむ……」
三葉「ねっ!」
清水「いや、『ねっ』って言われても……筋トレはよいですが、しかしヒキニートだからなぁ……一体どういうストーリーになるのでしょう?」
三葉「んー……わかった!トレーニングビデオにしましょう!」
清水「……えっ?」
三葉「そう!『ヒキニートの彼と一緒にトレーニング!』ですよ!『いっしょにとれーにんぐ』や『あにトレ!EX』のヒキニート版!」
※『いっしょにとれーにんぐ』、『あにトレ!EX』:言わば「ビリーズブートキャンプ」の「萌えアニメ」版。この2作(のいろんな意味でのヤバさ)については、近日中に詳細記事を公開します。ご期待ください!
三葉「ユニークでしょ!」
清水「いや、確かに目新しいですが……一体全体誰が見るっていうんです?」
三葉「それはやっぱりヒキニートじゃないですか?」
清水「ヒキニートがトレーニングする動画を見て、ヒキニートがトレーニングする……うーむ……」
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「おにあいリスペクト祭り」(全2回)は以上で終了です。ご覧いただきありがとうございました★
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(分析:清水、三葉 / 文、イラスト:三葉)
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