育て直し 1986年7月2日(水) 9ヶ月 指差しは、言葉と同じ。見逃さない(聞き逃さない)ように!
【日記】
指差しが、出始めている。気に入ったものや新しく見つけたものは、すぐ指を差して教えてくれる。同時に、声を出しているときもある。会話を交わしているような気分になる。
大人のやったことで、気に入ったことがあればすぐに真似をする。真似し上手だ。これは、何かを学ぶときの重要な武器なりそうだ。だだし、こっちが気をつけていないと、真似しない方がいいことまで真似をする。
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【解説】
この「指差し」という行動は、発達上大事なものです。「言葉を使わないコミュニケーション方法」とか「言葉の始まり」とか言われています。
指を差して、周りの大人に「良いものを見つけたから、あなたも一緒に見て欲しい」と言っているのです。小さな動作です。見逃さない(いや、聞き逃さない)ように。
子どもが指差ししたら、何を伝えたいと思っているのかをできるだけ正確に「想像」して、指差ししたものに必ず「共感」し、それらを言語化してあげましょう。
家蜘蛛を見つけて、指差ししてときの例で書きます(本当に、あったことです)
【セリフ】
父「いいもの見つけたね。小さくて動いているのに、見つけるなんてす
ごいね(「共感」)。」
子「ぶぶぶ(これなに?)。」
父「それは、家蜘蛛と言うんだよ。(「覚えて」)。」
子「ああぱぱ(あっ、どっかにいった)。」
父「そうだね。あらあら、どっかに行ってしまったね。早いね。(「共
感」)」
子「はうふ(はやい)。」
父「蜘蛛を捕まえようなんて思っていない(「想像」)?」
子「・・・(思ってないけど)。」
父「家蜘蛛は、ダニとか食べてくれるいい虫なので、ほっておいてあげてね
(「覚えて」)。」
子「ぐぐぷぴう(分かった)。」
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【参考】「指差し」は、次のようなものがあり、より複雑なものへと発展し
ていきます。
・「興味」の指さし:子どもが興味を抱いたものを指さす。
・「要求」の指さし:欲しいと思うものを取ってと相手に要求する
・「共感」の指さし:自分が気になったものを知らせ、相手も
見たり共感したりすることを求める。
・「応答」の指さし:相手からの質問に対して答える
これらの段階の中で、もっとも重要とされるのが「共感の指さし」です。自分と物と相手という三つの関係性が、理解できていることを意味します。
これは、子どもの社会性の発達(対人面)がうまくいっているかどうかの指標にもなります。つまり、愛着がうまく形成されている証拠になるのです。
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