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育て直し 1986年 7月4日(金) 9ヶ月 困ったときは、言葉で頼む『頼み力』をつけるために、今からしておくことがある

【日記】
 ピンチ把握ができるようになたので、紙などを細かく破って遊ぶようになった。① 特に、テッシュは細かく破る。かなり熱心にやる。指先がうまく使えている。今の所、破るだけで、破ったら終わりだ。もったいないので「いつか、紙吹雪でもしようかな」と、みかん箱に全部溜めていっている。

楽しそう

 「今やっていることを、もっと続けてもらいたい(もっと、やりたい)」「やめて欲しくない(やめたくない)」ときに、泣いて知らせるようになった。だから、やってあげると、すぐ泣き止む。② 大きな声で泣いていると、泣き止んで欲しいので負けて、ついやってあげてしまうこともある。これは、良くないうような気がする。

 最近、服を着るときに、自分で袖を通そうとして手を伸ばして協力してくれる。③ これは、ありがたい。たいへん着せやすい。親子で協力している感が出るのもいい。

協力的

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【解説】①③
 ①と③は、今後増えて欲しい良い行動です。だから、「想像」「共感」で毎回きっちりと褒めてあげましょう。
 特に①は、指先の動きが進んできて「捻る」もできるようになったことを意味します。捻らないと、紙はちぎれないから。
 ③は、着脱の自立の入り口です。もう少しで、自立する印とも言えます。だから、このことも、最大限の気持ちを込めて褒めてあげましょう。

 「紙を破る」のを褒める【セリフ】を書きます。

【セリフ】                           
父「すごいね。紙を破れるなんて。指をうまく使っているんだね(「共
 感」
)。」
子「ぐぐぼ(そうでしょう)。」
父「どう、もっと紙が欲しい(「想像」)?」
子「ちょ、ちょ(たくさん頂戴)。」
父「じゃあげるね。たくさん千切ったね。ちぎった紙が溜まったら、紙吹雪
 して遊ぼうね(「覚えて」)。」
子「かかかか(紙吹雪???)。」
父「紙吹雪のやり方は、また、教えるね。とっても、楽しいよ。」
子「たたたあ(楽しみ)。」

紙吹雪は、最高

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【解説】②
 行動で要求する(泣いて要求する)ことを「まだ、話せないから、仕方がないではないか」と思ってはいけません。ここを「仕方ないですまさない」のが、平均タイプと凸凹タイプの子育ての大きな違いでなのです。

 凸凹タイプは、親の方が「想像」だけを使って相手の望んでいることをやってしまうと、それ以後はやって欲しいことを「同じ行動」を使って知らせるようになってしまいます。この場合は、泣いて知らせるようになります。
 一旦、泣いたことで要求を叶えてしまうと、その後はすべての思いを実現するために、泣いて泣いて泣きまくるようになってしまうのが凸凹タイプです。「親のやさしいおもやりの気持ち《想像》」などその他の情報は受け取らないで「泣く→望みが叶う」という単純な事実だけを、都合よく学んでしまうからです。
    注)平均タイプの子は、なきながらも「親は、僕のことを
      思いやって親切にしてくれているんだ」ということを
      感じます。だから「ありがとう」に繋がっていきます
      
 当面は、「共感」と「覚えて」で要求を言葉にすることを教えていきますが、最終目標は「頼み力」をつける、つまり「すみません」が使えるようになることです。

何でもかんでも、こんな顔で要求してるようになる

 具体例が日記に書いてないので、色々なことに使えるように、一般例で書いておきます。つまり、何にでも使える【セリフ】の原型です。

【セリフ】
父「『何かして欲しい』と言って泣いているのは分かるよ(「共感」)。」
子「・・・(~して欲しい)」
父「でもね、泣いていても何をして欲しいのか分からないよ。~して欲しい
 のかな(「想像」)?」
子「・・・(そうだよ)。」
父「そういうときは、『~して。』と言うんだよ。そうすればすぐ、~して
 あげるからね(「覚えて」)。分かった?覚えてね。」
子「・・・(そう言えばいいのか)。」
父「本当は、もっと大きくなったら、丁寧に『すみません。もう少し~して
 ください。』と言うんだけどね(「覚えて」)。」
子「・・・(それは、もっと先のことだね)。」

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