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Ⅱ 低学年で覚えて欲しい対人スキル 28 トラブルのときの対処法 その6

2️⃣ 自分で解決できないことは、先生に相談しにいく
  【育て方】

 今回も、具体的な事例と【セリフ】で育て方を書きます。

 川に落ちて、泥だらけになってしまった。自分でなんとしようとして、お風呂場で体を洗って着替えたら、廊下とお風呂が泥だらけになったという事例で【セリフ】を書きます。(これは、実際に、我家で起こった事例です)

この後、川に落ちた!!

【セリフ】お母さんと子どもの「やりとり」を使っています。

母「ちょっと、来てください。」
子「なに?」
母「これを見てください。この泥だらけの足跡と臭い匂いは、あなたです
 か?」
子「ちゃんと、自分で着替えたよ。」
母「着替えたかどうかを聞いていません。これをやったのはあなたです
 か?」
こ「やってないよ。通っただけ。」
母「でも、廊下が泥だらけになっています。」
子「知らなかった。」
母「どうしたの?」
子「自転車で、川にはまった。」
母「分かりました。自転車に乗っていて、川に落ちたのね。それで、自分で
 着替えたのね(「想像」)。」
子「そう。」
母「自分で全部やったのは、偉かったわね(「共感」)。でもね。川に落ち
 て泥だらけになったのは、初めてしょう。だから『どうしたらいいか』な
 んて、なにも知らないでしょう(「想像」)。」
子「・・・」
母「何も知らないのに、自分でなんとかしようと思ってもうまくいきませ
 ん。そいうときは、ママに相談してください(「覚えて」)。」
子「相談?」
母「そう。家に帰ってきたら、大きな声でママを呼ぶの。そうしたら、川に
 落ちたときはどうするか教えてあげるから。」
子「分かった。」
母「何が分かったの。」
子「困ったときは、ママを呼ぶ。」
母「そうよ。そしてどうするか学んだら、次からは自分で解決すればいいの
 (「覚えて」)。川に落ちたときは、どうするか教えるね・・・」 

 この後「川にと落ちたら、どうしたらいいか」を教えます。結構たくさんあって、子どもは「そんなにたくさんのことをするの?」と驚くことでしょう。次に、書いておきます。

   ⑴ 外の車庫の水道で、体の泥をできるだけ落とす
   ⑵ 車庫においてある雑巾で、水分を取る
     足らない場合は、人を呼んでバスタオルを持ってきてもらう
   ⑶ さっと、風呂場に行き、服を脱ぐ。泥のついたものは、バケツに
     入れて水につける。泥がついていないものは、洗濯機に入れる
   ⑷ 体を、シャワーと石鹸できれいにする。頭が汚れていたら、頭も
     洗う
   ⑸ 新しい服に着替える
   ⑹ 廊下の汚れを雑巾で拭く
   ⑺ ママに報告する

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