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育て直し 1986年 7月15日(火) 9ヶ月  コンビラックから勝手に降りるのは、いいことなのか?

【日記】
 運動能力が上がってきたのだろう、散歩などしていると、急にコンビラックから勝手に降りてしまうようになった。① 大変困る。でも、バンドで締め付けて降りられなくするのもな~。どうしたらいい?  

勝手に降りないで

 なぜか分からないが、お箸やスプーンで、私達のおかずや御飯を突きまわす。偶然うまくすくえると、ロに持っていって食べてしまうこともある。②
これにどういう意味があるか、全然分からない。

 夕食後、梓がテーブルの下に潜り込んで遊び始めた。私も付き合って覗きあって、にらめっこをしていた。梓が、なにかの拍子に頭をテーブルで打ってしまった。痛いので泣きながら立ち上がったら、さらにきつく頭を打ってしまった。当然、更に、大泣きした。そうしたら、バランスを崩してこけて膝を打ってしまってまた泣いた。「泣きっ面に蜂に」の上に蛇に噛まれた感じだ。

地震用の頭巾でも被せて置けばよかった

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【解説】①
 これは、叱るか褒めるか難しいところです。これは、「コンビラックから降りたい」と行動で要求していることになります。いつも言っているように、これはいいことではありません。
 しかし、「想像」すると、子どもが意味もなくコンビラックから降りようとするわけはないはずです。降りて、何かしようとしているに違いないのです。周りに面白いものを見つけて、それを触りに行こうとしているのかもしれません。それに、自分でコンビラックを降りられるようになることは定着してしてもよい行動です。
 となると、降りられるようになったことは「想像」「共感」で褒めて、「覚えて」で「コンビラックからの降りるためには、言葉での許可が必要だ」と教えるのがいいでしょう。

お話しようね

【セリフ】①
父「どうしの。何か降りてしたいことでもあるの。面白いものでも見つけた(「想像」)?」
子「ば、ぶぶ(そうだよ)。」
父「なにか見つけたら、そばに行って見たいよね(「共感」)。」
子「・・・(見たい)。」
父「でもね、黙って降りるとお父さんはびっくりするし、コンビラックがヒ
 ックリ返るかもしれないよ。危ないよね(「覚えて」)。
子「・・・(危ないんだ)。」
父「そんなときは、かってに降りないで『降りたいよ』と言ってね。そした
 ら、お父さんが『いいよ』と言ってあげるからね(「覚えて」)。」
子「・・・(そう言えばいいんだ)。」
父「覚えてね。『おりたい』だよ。言ってみて・・・」
子「おおおおお(頑張って、覚えます)。」

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【解説】② 
 これは、「想像」すると、お父さんやお母さんのおかずが欲しい、食べたいと要求しているのです。美味しそうに見えるのでしょう。これも、①と同じように行動で自分の要求を出している姿です。
 しかし、この場合は①と違って「食べ物が欲しいと、人の食べ物を突く」は、定着すると困る行動です。(凸凹タイプの子どもは、一旦行動の要求が通ると、それをすぐコミュニケーションの方法と思い込んでしまいます)だから、この場合は言葉で要求(「お父さんのご飯が食べたいよ」)できるように、「想像」「共感」「覚えて」で行動を修正する必要があります。

横取りです

【セリフ】②
父「お父さんのおかずを突いてどうしたの?」
子「たたた(食べたいんだよ)。」
父「分かった。お父さんのおかずを食べたいんだね(「想像」)。」
子「ああああ(あたり)。」
父「いいよ、あげてもいいよ、美味しそうだものね(「共感」)」
子「・・・(そう)。」
父「でもねお箸で人のおかずをついても欲しいとは分かりません。そういう
 ときは『ちょうだい』と言ってください(「覚えて」)。」
子「ちっちち(ちょうだいというの)。」
父「分かった?『ちょうだい』だよ。1回、言ってみてよ。」
子「・・・(まだ言えませんが、そのうち頑張ります)。」

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