見出し画像

育て直し 1986年 12月6日(土) 1歳2ヶ月 行動で意思表示をしたら、言葉にするように教える

【日記】
 本日、散髪屋さんに行った。梓は、生まれてから2回目の経験だ。普段の動き回る状態からすると、異常と言っていいくらいおとなしく頭を刈ってもらっていた。👍 
 最後にお金を払うときに「自分で、払いに行きたい」とお金を取ろうとした。それがなんとなく分かった(態度で、意思表示した)ので、払わせてあげた①👨‍🎓 
その後、散髪屋さん夫婦にバイバイをして、ようやくいつもの動き回る梓君にもどった。

大人しくしないと「危険」

 少し食欲がなく、あまり食べない。そんなことが、2~3日続いている。こんなことでも、少し心配。だから、自分がお腹がいっぱいで食べたくないと、自分のデザートのバナナを人に「食べて」と差し出してくる。②👨‍🎓 子どもが言ってきたことなので、仕方ないので食べてあげる。いらなくなったら、いらないと意志表示ができるようだ。

   👍 【解説】【セリフ】なし  「共感」で褒めてください    
   👨‍🎓 【解説】【セリフ】あり

     🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙

【解説】①
 子どもがお金を払いたがったら、親は喜んで「ありがとう」と言ってやらせてしまいます。このような親としては喜ばしい場合でも、実は凸凹タイプの場合は「やらせて欲しい」とお願いしているのか、「やらせろ」と命令しているのかをはっきりさせる必要があります。

 
そのためには、「想像」と「覚えて」でお願いさせる手続きをして、お願いにすることが必要です。

良いことでも、お願いさせる

【セリフ】① 
 子どもが、お金を払いたいと思って、お父さんのお金を引っ張っている。父「お金を急に取らないでよ。」
子「ばばび。(お金、払いたい)。」
父「お金払ってくれるの?払いたいんだね(「想像」)。」
子「ぶぶぶ(そうだよ)。」
父「分かった。それなら、払わせてあげるから『お金、払わしてください』
 と頭を下げてください(「覚えて」)。覚えてね。」
子「・・・’(えー、頼まないといけないの?)」
父「そうだよ。まだ言えないと思うから、一緒に言いますよ。いくよ。『お
 金を払わせてください』。」
子「たた、さい(これでいいのかな?」」
父「はい、よくできましたね。分かりましたよ。では、これで(お金を渡
 す)払ってきてください。」
子「・・・(頑張って、きます)。」

散髪屋さんは、基本親切だ

 この時期(言葉を話す前)ですので、何も言わなかったら無理やり少し頭を下げさせてもいいでしょう。

    🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙

【解説】②
 親が「子どもの行動を見ているだけで、子どもの考えていることが分かる」ということは、大切なことです。
 しかし、ちょっとした仕草で子どもの意思表示が分かって、その意志に沿って親切にしているだけでは、子どもは成長(発達)しません。実は、結果として、不親切な親になってしまいます。黙っていても、願いがかなってい待っているので、コミュニケーションが苦手な子になってしまうからです。

 「覚えて」で、意思表示の行動を言葉やコミュニケーションにつなげてあげましょう。これを地道にすることが、凸凹タイプのコミュニケーションを育てるためには大切です。

凸凹タイプは、行動で要求する子にしてはいけない

【セリフ】②
 バナナを、お父さんのように突き出してくる子を見て。
父「分かった。もうお腹いっぱいなんだね(「想像」)。
子「・・・(そう)。」
父「だから、バナナをお父さんにハイッしているんだね(「共感」)。」
子「そそおあ(よく分かってくれました、偉い)。」
父「でもね、それじゃ、何して欲しいか分かりにくいから、そういうときは『いりません』っていうんだよ(「覚えて」)。」
子「いいいいい(そんな風に言うんだ)。」
父「分かった?覚えてね。『いりません』だよ。」
子「・・・(いりません、と言うんだ)。」
父「そう。い・り・ま・せ・んだよ。」

凸凹タイプは、すぐ勘違いする

 凸凹タイプには「いらん」ではなく、「いりません」を覚えてもらいましょう。「いらん」では、凸凹タイプは偉そうな命令口で要求したのに相手が親切に要求を叶えてくれたので、勘違いして命令口調で要求する王様になってしまうからです。

本好きです。本を買います。余暇のための本ではなく、勉強のための本を買います。よろしくお願いします。