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2023年12月の記事一覧

観てよかった映画2023

観てよかった映画2023

 今年最後はこれしかないでしょう。観てよかった映画BEST10です。

 2023年はたくさんの映画を観まして、その中でもほんとうによかったと思う作品しか挙げていませんので、是非観ていただきたいです。
 入れようか迷って漏れたのは『イコライザー THE FINAL』くらい。

【10位】ゴジラ -1.0 全く期待してなかったし、そもそも観るつもりもなかったです。怪獣映画やヒーロー映画を観るまでに観

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絶対に再配信して欲しいドキュメンタリー『実録 マリウポリの20日間』

絶対に再配信して欲しいドキュメンタリー『実録 マリウポリの20日間』

 アカデミー賞のドキュメンタリー映画賞と国際映画賞のショートリスト(ノミネーション候補)にWでリスト入りしている『実録 マリウポリの20日間』。

 日本では、BS NHKの「BS世界のドキュメンタリー」で放映され、NHKオンデマンドでもつい最近まで観れたのですが、また観ようと思っている間に配信が終わってしまいました。

 目を背けたくなる映像ばかりですが、この「20日間」は2022年の出来事で、

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『PERFECT DAYS』と『ブラッシュアップライフ』に見るかけがえのないルーチンの日々

『PERFECT DAYS』と『ブラッシュアップライフ』に見るかけがえのないルーチンの日々

 アカデミー賞の国際映画賞に日本代表としてエントリーしている『PERFECT DAYS』。それだけでなく現時点で9つの映画賞にノミネートされています。

 また主演の役所広司さんも、カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞するだけでなく、ボストン映画批評家協会賞、トロント映画批評家協会賞、オンライン女性批評家協会賞にノミネートされています。

 ただ『PEFECT DAYS』は、ヴィム・ヴェンダース監督によ

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『君たちはどう生きるか』はアカデミー賞を受賞できるか?

『君たちはどう生きるか』はアカデミー賞を受賞できるか?

 AMPAS(エムパス:Academy of Motion Picture Arts and Sciences)は、第96回アカデミー賞における10部門のショートリストを発表しました。

 なんと邦画は3作品がリスト入りを果たしています!おめでとうございます!

ショートリストとは? アカデミー賞は、2023年内に公開された映画のうち、一定の条件を満たしたものについて、まず部門ごとに各部門の会員が

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【後編】まだまだ授賞式に間に合う年末年始に観る第96回アカデミー賞有力作品

【後編】まだまだ授賞式に間に合う年末年始に観る第96回アカデミー賞有力作品

 公開中&レンタル中作品に続く【後編】です。

Amazonプライムビデオ×『AIR エア』

 公開早すぎた系。
 年末公開なら複数部門での候補入りできた可能性がありました。

▲『Saltburn』

 ロザムンド・パイクの助演女優賞候補はありそう。『プロミシング・ヤング・ウーマン』は何度も観たから期待していただけにちょっと残念。

 あ、配信は明日(2023/12/22)からです。

×『ジ

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【前編】まだまだ授賞式に間に合う年末年始に観る第96回アカデミー賞有力作品

【前編】まだまだ授賞式に間に合う年末年始に観る第96回アカデミー賞有力作品

 役所広司さんがカンヌ国際映画祭で男優賞を受賞した今週末公開の『PERFECT DAYS』、同じくカンヌで脚本賞を受賞した『怪物』、ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した『悪は存在しない』、先週見事北米ウィークリーチャートで一位を獲得した『君たちはどう生きるか』、視覚効果賞でのアカデミー賞ノミネートが期待される『ゴジラ -1.0』と今年は邦画がめちゃくちゃ豊作な年です。

 このうち国際長編映画

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『ウィッシュ』公開記念/数字で振り返るディズニー映画

『ウィッシュ』公開記念/数字で振り返るディズニー映画

 ディズニー100周年ということで超気合の入りまくっていた『ウィッシュ』が、批評家に酷評されてしもたという話は先日お伝えしたとおり。

 公開後これがどうなったかというと、観客のスコアは悪くない(良くはない)ものの、酷い数字のまま。
 興行成績のチャートも、デイリーこそ初登場1位だったものの、週末チャートは3位、ウィークリーチャートは6位というこれまでのワーストなんじゃなかろうかという燦々たる結果

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視覚効果賞の候補の候補になったので『ゴジラ-1.0』を観てきた

視覚効果賞の候補の候補になったので『ゴジラ-1.0』を観てきた

 『ゴジラ-1.0』の勢いがすごい。

 12/1に公開されると、一位こそ同日リリースのビヨンセのドキュメンタリーに譲ったものの、他の同日リリースの作品はもちろん、『ハンガーゲーム0』、リドリー・スコット監督の『ナポレオン』抑え見事2位!

 順調に興行成績を積んで、デイリーチャートでは3回の1位を記録。
 それを打ち負かしたのは『君たちはどう生きるか』であることがまた熱いですが、この快進撃の中、

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今季の外国語映画賞ダークフォース/アキ・カウリスマキ監督『枯れ葉』

今季の外国語映画賞ダークフォース/アキ・カウリスマキ監督『枯れ葉』

 アキ・カウリスマキ監督といえば「過去のない男」です。

 カンヌ映画祭でグランプリと女優賞を受賞し、フィンランドとして初めてアカデミー賞の外国語映画賞(現在の国際長編映画賞)にノミネートされました。

 自分はこの「過去のない男」しか知らなくて、正直ほとんど作品を存じ上げないのですが、日本では人気があり、大ファンだという『孤独のグルメ』の松重豊さんがトークイベントに参加するほど。
(俳優が自分が

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ダニエル・デッドワイラーのアカデミー賞落選と"多様性"の現在/映画『ティル』#試写

ダニエル・デッドワイラーのアカデミー賞落選と"多様性"の現在/映画『ティル』#試写

 昨年ニューヨーク映画祭でプレミア公開('22/10/1)されると大絶賛され、無名と言っていい知名度ながら、アカデミー賞主演女優賞のトップコンデンターに躍り出た「ダニエル・デッドワイラー」。

 彼女を時のひとにした作品が「エメット・ティル事件」を題材にした映画『ティル』です。

世界は変わっていない 日本では公民権運動というと、マーチン・ルーサー・キングやローザ・パークスが著名かと思いますが、そ

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