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#57 住民が『ちゃんと』生きている、そんな村に引っ越した

(793字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)
 
 また引っ越しをした。
 
 理由は、弊社の移転。
 工場自体を丸ごと別箇所に移す、ということでやむを得ず。
 
 
 ここ3-4年間、平均1年に1回は引っ越しをし続けてきたので、本当は動きたくなかった。
 
 新幹線通勤も考えたが、便がかなりぎりぎり。
 どんなに頑張ったとしても、出勤時間には絶対に間に合わないのを知って断念し、渋々荷物をまとめることに。
 
 
 ところが。
 
 今回の引っ越し、それはそれは大正解だったのである。
 
 
 辺鄙な場所にある、こぢんまりとしたな工業村のせいか、家賃がもう安い安い。
 以前住んでいた家より断然広く部屋数も多いのに、管理費込みでさえも前より安い金額で借りられるのである。
 
 食べ物や日用品もかなりお得価格だ。
 更にジムの会員費でさえも超破格である。
 
 暮らしにあまりお金かからない、そんな地域なのだろう。
 
 
 給料は変わらないまま固定費と基本生活費がぐんと下がることによって、
 私は自然とより豊かな生活を送れるようになってしまったのだ。

 
 
 そして大都市のようなストレスが無いせいか、ここの住民達は皆リラックスしているように見えた。
 表情がとにかくゆったりしているのである。
 
 レストランで注文をとる時も、お店で買い物をする時も、店員さんの気持ちに余裕がある分、サービスも丁寧だ。
 実に気持ち良い笑顔で話しかけてくれる。
 
 
 公園や団地、道ばたで賑やかに遊び回っている子供。
 
 水辺で静かなひとときを楽しんでいる釣り人。
 
 夕方、仲間と肩を組んで談笑しながら帰路につく働き者達。
 
 
 色んな所を回り、様々な地域で暮らしてきたけど、こんな場所は初めてだ。
 
 
 村全体が「生きている」。
 
 皆、『ちゃんと』生活している。
 『しっかり』暮らしている。

 
 誰もが一度が追い求めたことがあるだろう「平凡な幸せ」が、ここにはある。
 
 
 そして私はこれから、しばらくここで住まわせてもらうのだ。
 
 村人にとっては「当たり前」であり、私にとっては「有り難い」生活感溢れる日々をお裾分けしてもらいながら。

📚こんな生き方、あったんだ

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