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#モラハラ
「あなたが子育てを失敗したから、不幸になった」目の前で、元妻は私の母を罵倒した。
■42
自分が主張していることの矛盾や、傷ついている人の気持ちに気付かないでいられるというのは、もはや特殊能力だ。
拉致妻は特殊能力者で凶悪な犯罪に手を染めているのだが、それにあらがう取り組みは、みっともない夫婦喧嘩にしか見えない。
頑張って戦っていても、立ち向かうことに誇りを持てる相手ではないから、こちらは異様に疲れてしまう。
状況は極めて不利にできている。世間は、女性は全員か弱いものだ
あなたは可哀想だ。もっと幸せになる権利がある。今日もラチベンが、不満妻の手引きをする。
■41
新しく恋人ができた。彼は夫とちがって、わたしを愛してくれる。子供に暴力をふるうことはあるけれど、しかたがない。だって、この子は前の夫に似ているから。多少荒っぽくても、しっかり教育してくれる方がいい。
そう、逆に子供のことを思うからこそ、厳しくできるんだ。だいたい前の夫が子供を甘やかしすぎたから、こうなったのだ。
わたしは前の夫に騙されたんだ。
あの人は口だけで、わたしを幸せにしてく
子供との再会は果たしたが、今も私は元妻の掌で踊らされている道化師に過ぎない。
■31
息子との再会を果たした日のことが、頭をよぎった。元妻の実家の玄関での攻防、そのやりとりがフラッシュバックする。
「子供たちのことより、おまえと話がしたい」。そう言う私に「何の話をするの?」と返す元妻。
「おまえに謝りたいんや」
「もう謝ってもらったよ。ほかに話が無いなら、お引き取りください」
あのときの「ほかの話」というのは、「このこと」だったのだ。一気につながった。
「どんな仕事をしているの?」元妻がそれを聞くのは、仕事を辞めさせようとするときだ。
■30
「そっか……。じゃあ、まずいっしょに暮らすのは、現段階では難しいな」とつぶやいた。「現段階では」に、ほんの少し力をこめた。
元妻は冷静に、私の仕事について「尋問」してきた。また辞めさせようというのだろう。
前述したが、いっしょに暮らしていたころ、私は彼女の「アドバイス」によって、何度も仕事を辞めさせられた。「その仕事は向いていない」「あの社長はろくな人間じゃないから、関わらないほうが