元妻の私への扱いは、どんどん粗くなっていった。哀しいかな「予想通り」である。

■32
「経過をみながら復縁を考えたい」と言ったのは、完全にその場逃れの方便というわけではなかった。
にわかに甲斐甲斐しくなった元妻を前にするうちに、「もしかしたら良い関係がつくれるのではないか」との淡い期待も芽生えていたことも事実だ。だが、それは長くは続かなかった。

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