記事一覧
育児日記11|子どもが生まれてから、色んなことがどうでもよくなった
みたいなセリフがあった。
NHKBSで放送していたドラマ「老害の人」の最終回だ。不良とつるむようになってしまった友人について、弟が姉に相談するのだが、姉の態度はそっけない。なんで真剣に取り合ってくれないのかと、弟が姉に問いただしたところ、返ってきたのが表題のセリフだった。
姉にどんな背景があってこのセリフが出てきたのかは、ドラマを見る限りだとはっきりしない。原作小説を読めば、あるいはその理由がわ
育児日記10|昨日、きみは
珍しく殆ど昼寝をしなかったんだ。
だからすぐに寝てくれると思うだろう?
それがちっとも寝てくれない。
こっちが横になってると「パパ起きて!」と叩いてくる。
そんな可愛げのあることをしてくれるのは今だけだって?
わかってはいるんだ。
でも脳内が睡眠に向けてシャッターを下ろそうとしているときには、単なる妨害以外の何物でもない。
布団で横になって、1時間は寝なかったかな。
1時間なら早い方か。1時間位、
育児日記9|パンパンになってきた息子、もうすぐ2か月
息子、毎日お風呂に入れている。
4月から5月上旬は沐浴だったが乳児湿疹がひどくて可哀想だった。それが抗生物質の塗り薬をもらって塗布するうちにすっかりキレイなお肌になり、1か月の検診でも問題なくはれてお風呂デビュー。ツルツルになったお顔はその後巨大化を続け、二重あごは力士の貫禄さえ帯びている。もうすぐ2か月になるのだが、体重は既に6キロ超えた。
お風呂の中で、浮き輪のように首周りの贅肉を手で抑え、
育児日記8|「オハナ、アゴ、キタナイ…」の衝撃
「しょうがない」と頭で理解できても、心が、体が受け付けない。日頃鈍感であることを自負する私にも、そんな時がある。
昨夜、寝るときのことだった。
娘2歳1か月の娘のほっぺにお休みのキスをしたときのことだった。
「オハナ、アゴ、キタナイ…」
と、ボソッと言われた。ぶん殴られたかと思った。
ちょびっと髭が生えていたから、そのことかとも思ったけれど、それは事態を合理化するための自分の思考の悪い癖だとすぐ
育児日記7|娘2歳1か月、ジャンケンの存在を理解するがルールはよく分かっていない
「ジャンケン」と言って、自分の出す手によって、「グー」とか「チョキ」とか言ってキャッキャはしゃいでいる。勝ち負けがあることはどうでもよくて、それよりも父の手と一緒だと喜ぶ。ちなみにパーを出すときは「て~」と言う。お、おう、確かにそれは「手」であると思い、同時になぜ「パー」だけ習得できていないのか、面白く思う。
今週新聞で読んだ記事に、絵本を読んであげた時間が子供にとって将来的に幸福な思い出として
育児日記6|初めて娘2歳をしっかり叱った
理由はご飯ポイポイ。食事に飽きると、ご飯を握って「ポイポイっ」と言いながら、テーブルに床にぶちまける。これまではご愛嬌で、半ば微笑ましく見守ってきたけれど、丁寧に作ったご飯をぶちまけられると気分はいいものではない。トラウマにならん程度に叱ることにした。
とはいえ、叱るのって難しい。あくまでもこちらは「ご飯をお粗末にしてくれるな」ということを伝えたいだけなのだが、正攻法で諭したところで2歳娘がどこ
育児日記5|起きたばかりの娘2歳の顔面は血だらけだった
現在我が家は二手に寝床を分けている。授乳する妻と新生児の息子は移動を最小限にすべく1階で、私と2歳の娘は寝室のある2階で寝てる。私は娘より早く目覚めることが多いので、先に1階に行くか、寝室の隣の自室の掃除などして娘が起きるのを待っている。起きた娘は「だっこ〜」と言って、階段をおろしてもらおうとする。上ることはできるけど、下るのは1人でできないのだ。
今朝もいつも通り、階段から娘の声がする。「だっ
育児日記4|背中スイッチ
よくできてるなぁ。多分スイッチがないと、地面で寝転がったまま他の動物の餌食になっちゃう時代が長らくあったのだろう。スイッチを持つ遺伝子が淘汰を生き抜いたんだろう。それが現代の親たちに相当の寝不足を強いるだなんて、知ったこっちゃないだろう。
とにかく置くと泣いちゃうので、抱っこして歩いて寝静まるのを待つ。アイランドキッチンの周りを1周、また1周。10周したところで寝たっぽいので置く。泣く。20周、
育児日記3|娘2歳、最近の口癖は「お買い物」。意味は「家にいたくない」。
今日は初めてのカーシェアを使って、ニトリへお買い物に行くことにした。家から5分の近距離で借りられる場所がある。1時間220円と聞いて安いと思ったが、積み重なるとそれなりにかかる。とりあえず2時間半を見ておく。
カーシェアを借りている間にも、娘は私が「お買い物」に連れて行ってくれないと思い込んで号泣していたらしい。車を家に戻すと鼻水と涙でいっぱいである。私の帰宅に気づくと一転、るんるんしていて可愛
育児日記2|新生児の息子を抱っこしていると、2歳の娘がやってきて「よしよし」と頭を撫でた。
そのことを褒めると調子づき、手を息子の胴に乗せて全体重をかけてきた。私は咄嗟にその手を払いのけ、細かな説明もなく「駄目じゃないか」と怒鳴った。娘はえぐい何かを噛み潰したように顔にシワを寄せて泣いた。
娘の表情は、叱られたことへの怒りや辛さではなくて、自分よりも弟の方が大切なのだと悟ってしまったときのそれだった。そのことがすぐに分かって、私は何てことをしてしまったのかと、すぐに自責の念に苛まれた。泣
育児日記1|ご機嫌斜めの理由
2歳になったばかりの娘、機嫌が悪かった。
夕飯の買い物に出かけた帰り道、公園に立ち寄ったまま帰ろうとせず、無理に連れ出そうとすると泣いて怒る。砂をいじりながら「おうちではできない」とボソッと言う。第2子が生まれ、先日家に迎え入れた結果、家に自分の場所がなくなってしまったと感じていて、それとなく伝えたかったのだと思う。
思い返せば、下の子と妻のお見舞いに産院に行っても、どことなくつまらなそうにして
私的育休日記13 泣き声のこと
親になるとは一人前の大人になることだ。
親になる前はそう思っていた。
違った。人として、まだまだ未熟だということを突きつけられるばかりなのだ。というか、「大人」というのは幻想で、人間なんてどれだけ年を重ねようが、バカでダメな生き物だということを痛感する日々である。いくら偉そうなことを言ったり書いたりしても、楽しいことや美味しいこと気持ちいいことからは自由になれないし、不快なものは避けたいと思う。
私的育休日記9 おもちゃをつかむ娘
もう少し前のことになってしまうが、バウンサーに取り付けたおもちゃに娘が手を伸ばすようになり、それをつかめるようになったことに痛く感動した。生後3か月位だったと思う。1か月の頃は「おもちゃ」と認識していたか怪しかったのが、4か月を過ぎた今は、おもちゃを引っ張って取り外せるようになってしまったのだから、子どもの成長は一瞬のうちに過ぎてしまう。
おもちゃを手にした娘の姿を見たとき、成長の感動とともに私