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育児日記9|パンパンになってきた息子、もうすぐ2か月

息子、毎日お風呂に入れている。
4月から5月上旬は沐浴だったが乳児湿疹がひどくて可哀想だった。それが抗生物質の塗り薬をもらって塗布するうちにすっかりキレイなお肌になり、1か月の検診でも問題なくはれてお風呂デビュー。ツルツルになったお顔はその後巨大化を続け、二重あごは力士の貫禄さえ帯びている。もうすぐ2か月になるのだが、体重は既に6キロ超えた。

お風呂の中で、浮き輪のように首周りの贅肉を手で抑え、体をプカプカ浮かせてあげるとまぁ可愛い。何でこんなに太っちゃったんやろう。まぁ飲むからだろうね。あげてもあげてもすぐに泣く。メインは妻の母乳だけど、私もミルクをよくあげる。本来なら3時間は空けなければいけないのだが、待っていられず2時間くらいであげてしまうこともある。激烈な泣きに、息子も私も耐えられない。

つい今しがたも、寝ている妻に代わってミルク160をあげたのだが、一気に完食した。哺乳瓶が空になるのは料理を完食してもらえるのと同じ喜びがある。それにしてもとてつもない量を飲みやがる。体重は私の10分の1以下なので、自分に換算してみれば1.6リットルを一気飲みするのと同じボリュームになる。そりゃ飲んだ後にうぅうぅ唸るわけである。そして、肥るわけである。

ごくごく飲み進める息子の顔をしげしげと見つめながら、高校のときに生物で習った「原口生物」なる言葉を思い出した。ぼんやりとした記憶だが、多くの生き物は、栄養をとるための口が進化して、肛門と口の1本の管の構造をしているというものだ。人間も、大雑把に捉えれば1本の管。栄養を取り入れる口と、吸収後の老廃物を出す口と。それが生物としての出発点なんだということが、高校生時代になぜかしっくり来たのを覚えている。眼の前の息子は、今まさにそんな感じがする。ただごくごくミルクを飲んで、糞尿を出す。とりあえず、それでどっこい生きてる。ミルクを飲む以外、何もできない人間の赤ん坊は、そりゃ他の哺乳類に比べれば最弱クラスなのだろうけれど、「食って出す」を地でいっているだけあって、「生き物」であることをリアルに感じさせる。

一気飲みして肥えた息子、げぇげぇ言って寝苦しそうである。

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