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育児日記1|ご機嫌斜めの理由

2歳になったばかりの娘、機嫌が悪かった。
夕飯の買い物に出かけた帰り道、公園に立ち寄ったまま帰ろうとせず、無理に連れ出そうとすると泣いて怒る。砂をいじりながら「おうちではできない」とボソッと言う。第2子が生まれ、先日家に迎え入れた結果、家に自分の場所がなくなってしまったと感じていて、それとなく伝えたかったのだと思う。

思い返せば、下の子と妻のお見舞いに産院に行っても、どことなくつまらなそうにしていた。下の子を見て「赤ちゃんだ!」と驚いてみたり、よしよしと頭をなでたりするのだが、自分より注目される存在が誕生したことへの漠然とした不安が湧き上がっていることが態度にありありと出ていた。

私自身は長男で、下の子の分の愛情も余計に受けて育てられたという認識があったから、子供ができたら下の子もしっかり愛情を注いであげようという気持ちが強かった。しかし、そんな簡単な話ではないことに気づく。上の子がへそを曲げてしまえば修復するのは簡単ではないし、上の子のストレスは下の子へ向かう気もする。

しかし、面白いと言っては語弊があるが、上の子も不機嫌な様子を露骨には出さないものである。下の子を叩いたり、幼児退行したり、激しく泣いたりしない。公園での遊び時間を延々と伸ばすことで、遠回しに訴えてくる。こちらもセンサーをしっかり立てておかないと、簡単に信号を見逃してしまうだろう。

下の子の誕生と同時に、保育園に行けなくなったことも大きい。たくさん愛されて、お友達の名前も覚えて、規則正しい生活リズムが身についたところだったが、両親の育休に加え、引っ越し予定もあったことで、退園を余儀なくされた。2歳での転園は早い方だと思うけれど、ストレスは少なくなかったはずだ。

とはいえ、自分も2歳の頃の記憶など殆どないし、将来的に深刻な影響が生じるような話でもない(?)だろうから、あまり難しく考え過ぎなきゃいいのだ。と、分かってはいるのだが難しい。眼の前のことでいっぱいになってしまうのが育児と思う。

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