私的育休日記12 離乳食のこと

先週から離乳食を始めた。
自治体が離乳食教室を開催しており、娘を連れて参加。場所は隣駅の健康福祉センターなのだが、私の自宅も健康福祉センターも、駅からの距離がそこそこあるので、最短距離を歩いた方が楽と判断。結果、30分くらいベビーカーを押してようやく到着。1番乗りだった。到着早々担当者から案内をうけるのだが、会場は2階でエレベーターはないので、抱っこで上がってくださいとのこと。講義中はずっと抱っこをし、娘が泣くときにはあやさなければいけないから、不便極まりない。メモもとれず、これならYou Tubeで流せばよかったのでは?と首を傾げたくなる設営だった。内容自体も、調理実習があるわけでもなければ、試食もおかゆ一口だけ。調理師さんに質問できた点は辛うじて良かった。また、会場に運んだことで、自分が離乳食を作らねばという機運は上昇した。

いざ、10倍粥を茶こしで濾す。様子をみていた妻が「ドモホルンリンクルの一滴みたいだね」と言う。水が少なかったためか、殆どこせないのだ。1合炊いたが、離乳食用にできたのは、大さじ5杯分程度。それでも1週間分くらいはもった。残った大量の「しぼりかす」は鶏粥にして美味しくいただいた。米の10倍粥離乳食だが、娘はとにかくパクパク食べる。味も食感も新鮮に違いない。スプーンにぱくついたら全く離さず、確かな握力で握りさらに口奥へと進めようとする(おかげで1度吐きそうになっている)。授乳をできない私は、妻への申し訳無さと、娘の愛情が離れていく不安に苛まれてきたが、離乳食は1つこの解決策となるかもしれない。我が子が積極的に食う姿は、親の本能を満たしてくれる。

離乳食デビューから1週間が経った昨日、新たに人参がメニューに加わった。赤ちゃんはどの食材にアレルギーがあるかわからないので、食材を増やすときは、1品目ずつ、そして最初は一匙だけである。離乳食教室で繰り返し言われたことだ。そして、もしアレルギー反応が出て通院する必要が出たときのために、午前中に食べさせるのが理想だ。お米同様に人参も食べてくれるだろうか。茹でて濾した。これも1本丸々つかったら、8日分ほどできてしまった(妻が見つけてくれた離乳食アプリによれば、2~3日後にはもうかぼちゃを食べ始める予定なのだけど……)。10倍粥と違って、「しぼりかす」は全く出なかった。

結果的に、娘は人参をものすごく嫌がった。「何を口に入れてくれたんだ」という表情をした。顔をクシャクシャにして歪めた。米で好スタートを切っただけに、先が思いやられた。大丈夫かね?と隣で見ていた妻にきくと「自分でも食べてみれば?」とのこと。何の味付けもしていない人参の濾し取りは、正直あまり気が進まない。そんなことを妻に言ったら、「自分が食べたくないものを子供に食わせるんかい」と当然のしっぺ返し。泣く泣くたべると、ほんのり甘い人参の風味はあるものの、少しモサモサしていて進んで食べたいとは感じなかったこれで娘のしかめつらにも合点がいった。食べづらさだろうか、好き嫌いだろうか。私はスティック野菜の人参や、カレーに入れた塊の人参は好きである。というか、味付けや調理された殆どの人参は嫌いではない。離乳食用に出汁で味付けすることもできるようなので、自分でも食べたいと感じられるように、試行錯誤してみるか。全く食べない、となったら真剣に考えよう。

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