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珈琲とミルクの交わり

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#体験記

青春プチロマン小説「女が日本一周する時」第15話 作/奈良あひる

加恵の隠し持っていたきれいな胸があらわになった。
浅田「きれい。あのときからずっと見たかったんだ」

加恵「そうなの?」

浅田「今僕が揉んでいるこの胸はもっときれいになるよ」

加恵「どういうこと?」

浅田は加恵の手をひいて、ベッドにたどり着くと、キスをして、加恵を横にした。
覆い被さるように、心地いい体重感を加恵は感じていた。

浅田「歴史かな、体の歴史」

加恵「歴史?」

浅田「この胸を

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青春プチロマン小説「女が日本一周する時」第12話 作/奈良あひる

第12話

加恵「はい、大丈夫です」

もう覚悟はできてるよね。
浅田は自信に溢れているようだった。

加恵はラブホテルがどこにあるかは知らないが、浅田が自然に歩いていくので、きっとそっちにあるのだろうぐらいで、一緒に歩いた。
浅田は、やや不自然なぐらいに、熱海のまちの雑学というか、うんちくを得意気に話、加恵は、きっと明るい雰囲気を作ろうと必死なんだと、ほほえましくそれをきいて
「そうなんだぁ」と

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青春プチロマン小説「女が日本一周する時」第9話 作/奈良あひる

加恵は、話がそれ始めていることに気づいている。

これから会えるのかという質問に答えていないのである。

加恵「これから会えるのですか?」
加恵は、浅田とその女性がそうことをしていて、このあと会える状況なのか、単純に聞いた。それでも心の中では、会える状態だからそういっているのだとも予想はついてもいた。

浅田「はい、大丈夫です。ぜひ会いたいです」

加恵は、なぜ会いたいのかは聞かなかった。それは、

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青春プチロマン小説「女が日本一周するとき」第7話 作/奈良あひる

カフェラテを半分ぐらい飲んだあたりで、加恵は私おのストーリーを思い付いたのだった。
今日の宿に買えったら、メールを送ってみる。それだけのことだった。
メールを返すだけでも、加恵にとっては大きな決断でもあるのだ。

加恵は、それ以上カフェラテを飲まなかった。席を立ち、会計を済ませて宿に向かった。
早くメールを送りたくなったのだ。心が弾んでいた。
おそらく予想のつく後半おカフェラテより、予想のつかない

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青春プチロマン小説「女が日本一周する時」第6話 作/奈良あひる

男がおいていったメモには、熱海市内にあるバーのショップカードで、裏のメモの欄には連絡先が手書きで書いてあった。そして、浅田と書かれていた。

何のメッセージかしら。
加恵は、学生時代、脚本家に憧れている頃があった。本の世界ではどこへでもいけて、何にでもなれて、どんなストーリーでも書くことができるからだ。そして、その内容は世になんて出なくてもいい。自分がその世界に酔えればいいという考えがきっかけだ

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青春プチロマン小説「女が日本一周する時」第5話 作/奈良あひる

青春プチロマン小説「女が日本一周する時」第5話 作/奈良あひる

私たちは店を出て、お互い今日一日のお礼を言って別々の方向へ歩きだした。普通に会社にいっていれば、こんなことはまず起きないなんて思った。

加恵はいままで平日休みの仕事をしており、今日という日がたまたま土曜日で、いわゆる土日休みというものは、どれだけ夢がが広がる世界なのかと、思い知るのだった。

加恵は、なんだかもう少し今日という日を引っ張りたいという気持ちになっていた。

加恵はもう一度あのお店

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青春プチロマン小説「女が日本一周する時」第4話 作/奈良あひる

ホテルを出てもまだ外は明るかった。

ホテルの中で、加恵は男とラインを交換した。
そして男のインスタアカウントの入った名刺みたいなものをもらった。

写真はセレクトしてラインで送ってくれるとのことだった。
わたしは、加恵は数時間前までの自分とは違う人間になったようでもあった。とはいっても、数時間前から変わったことと言えば、経験人数が1増えたということぐらいではあるが。

それでも、何か新しい自分に

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青春プチロマン小説「振り向いてキス」作/奈良あひる

渋谷の町が好き。人がいっぱいいる。人がいっぱいいれば、私ひとり何したって関係ない。誰にも関係ない自分になれる。

Twitterで少し話をした人と会ってみることにした。会ってみることにしたということはそういうことだ。

彼はTwitterに、会った女性との情事をアップしていた。
服をキスをするところ、胸を揉むところ、脱がせるところ、そして挿入。
顔をはみえないようになっているものの、みんなその時間

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奈良屋のデュエット官能随筆“ある朝のベッドの写真”

奈良屋のデュエット官能随筆“ある朝のベッドの写真”

作/奈良あひる
                        

女「え?入れちゃうの?」
男「え?なんで?」
女「なんかちょっと罪悪感が…」
男「ここまできて?」

私は騎乗位の体勢で男にまたがり、膝の力をぬいて腰を下せば入ってしまう状態にいた。

男は私の腰に手をあて、腰を下すことを促している。

女「まぁ、いっか…」
男「まぁ、いいよ…」

それは私の中へスムーズに入っていった。男の腰のリ

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