くだてと(Teto)

何者にもなれない、世界も救えない、運命も背負っていない、そんなとあるゆうしゃの冒険記録…

くだてと(Teto)

何者にもなれない、世界も救えない、運命も背負っていない、そんなとあるゆうしゃの冒険記録。普段は撮ったり製作したり踊ったりするナンデモや。現実の自分のこころと向き合う旅を、フィクションの力も借りつつ残してみるセーブデータ。冒険の中で書き残した雑多、乱文な記録。ゆったり更新。

記事一覧

ゆうしゃの独り言002

ーーー 今日は何となく、今の私からの独り言を呟くように綴ってみようかなと。少し前の記憶を呼び起こしつつ…な回です。 このノートは自分を残したくて、 過去、自分が…

私が私につきまとう

・・・now loading・・・ 私が私につきまとう ゆうしゃは日に当たり立ち尽くす 足元から常に伸びる影のように 日陰にいたら気づかなかった 日向にでたらそれは徐々に…

ゆうしゃの独り言001

うごかないSNSで ただ独り言のように 私を残してみる旅をする 誰に見て欲しいでもなく たくさんの目に触れて欲しいわけでもなく されど コンクリートの裂け目から 這い出て…

くだてと(Teto)
1か月前
1

ナンデモや始動

・・・now loading・・・ 世界は毎日活気があって 世界は仕事であふれていた ゆうしゃは何者にもなれない気がした 何者にもなれないと思ってしまう自分が虚しかった いっ…

くだてと(Teto)
2か月前

ログ*メモの切れ端

・・・入手:ログ*メモの切れ端・・・ 深夜の電車 目立ちたくなくて 誰の目にも入りたくなくて こわくて恐怖で 漂うのは換気でも消えない 酒のにおい 唯一目が合わせられ…

くだてと(Teto)
2か月前

ログ*写真詩⇆順不同⇆

・・・入手:ログ*写真詩⇆順不同⇆・・・ ばらばらになった物語 かき集めて並べてみる 起承転結なんて守らずに 目まぐるしい物語を生きている そんな私がそこにいた …

くだてと(Teto)
2か月前

アイテム:古いカメラ

一体いままでどうやって仲間に会っていたのか、 一体いままでどうやって話していたのか、 一体いままでどうやって笑っていたのか、 ゆうしゃには思い出せなくなっていた。 …

くだてと(Teto)
2か月前
5

ログ*写真詩「どっちもあるから、すてき」

⇆どっちもあるから、すてき⇆ 「おなじ」も、すてき。 「ちがう」も、すてき。 大切なのはきっと、認め合うこと。 ーーー お花を見て、思った、拙い記憶。詩。 こう…

くだてと(Teto)
2か月前
1

ジョブ習得:チューナリスト

・・・now loading・・・ ねえ、ゆうしゃ、 あなたは多分、チューナリストというジョブを習得していた。 相手に合わせて自分をチューニングすることのできる能力。 ただし…

くだてと(Teto)
2か月前
1

#8 変わることを受け入れますか ▶はい

セーブデータ8 どれくらい時が経っただろうか いつのまにか眠っていて イヤフォンは外れていた 鳥が囀る 人々が喋る 木々が騒めく 風が唸る けれど、たしかに、鮮やか…

くだてと(Teto)
2か月前
1

ログ*2022530

・・・入手:ログ*2022530・・・ 皆様、改めまして、はじめまして! 私、くだてと(Teto)は数年前からうつ病や過剰適応をはじめとした、いわゆるこころの病気たちと向き合…

くだてと(Teto)
2か月前
5

#7 アイテム:延命イヤフォン

セーブデータ7 カットが変わる映画のような、 暗転のある舞台のような、 そんなある日突然、 …なんて都合よいことはなく。 永遠のように長く感じるほどの時間の中で ノ…

くだてと(Teto)
2か月前
2

#6 状態異常:過剰耳

セーブデータ6 鳥が囀る 人々は喋る 木々が騒めく 風が唸る 全てがゆうしゃを取り巻いて それはまるでノイズのように耳障りで 鳥は唄い 人々は笑い合い 木々は風を纏っ…

くだてと(Teto)
2か月前
1

#5 変わ※&”ますか ▶︎いいえ

セーブデータ5 鳥が囀る 人々が喋る 木々が騒めく 風が唸る もう止んでくれ、静まってくれ。 私はたしかに“わたし”であったはずなのに。 そう信じて、そしてそうだと言…

くだてと(Teto)
2か月前

#4 迷いの森

セーブデータ4 いつのまにか踏み入った森。 正しい道を進まないと入り口に戻ってきてしまう。 ここが噂の迷いの森。 森を一生懸命に掻き分けて歩き進めていた頃、 正しい…

くだてと(Teto)
2か月前

#3 音楽中毒

セーブデータ3 世界はいろんな音で溢れている。 生活音、人の声、足音、車、電車、機械が動く音、風、鳥の唄、雨粒が落ちる音… 真っ暗闇にいると、 過剰なまでにその「音…

ゆうしゃの独り言002

ゆうしゃの独り言002

ーーー

今日は何となく、今の私からの独り言を呟くように綴ってみようかなと。少し前の記憶を呼び起こしつつ…な回です。

このノートは自分を残したくて、
過去、自分が自分に向き合っていた「今」を
現在、自分が自分に向き合っている「今」を
残してみたくて始めました。…というか掘り起こして再開してみました。

いっそ別名ならば、怖がらずに自分の極彩色な感情のことも書けるか、と転生しかけた過去もあります。

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私が私につきまとう

私が私につきまとう

・・・now loading・・・

私が私につきまとう

ゆうしゃは日に当たり立ち尽くす

足元から常に伸びる影のように

日陰にいたら気づかなかった

日向にでたらそれは徐々にくっきり現れて

日差しが強ければ一際大自分の背丈を超えて、もはや私よりも大きくのびている

ーもっとしっかりしなければ
もっと人並みに生きなければ
情けない、出来損ない、欠落品ー

私が私に付きまとう

私を追い込む声

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ゆうしゃの独り言001

ゆうしゃの独り言001

うごかないSNSで
ただ独り言のように
私を残してみる旅をする
誰に見て欲しいでもなく
たくさんの目に触れて欲しいわけでもなく
されど
コンクリートの裂け目から
這い出て陽を浴びようと小さく生きる
名も知らない植物さんみたいな

確かにそこで生を営んで
ネットの海の塩水にも
身を沈めてみたりして
何か見つかるだろうか
強い塩味の中に萎れるのが先だろうか
そんなことより
私は私でありたいから
もう少

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ナンデモや始動

ナンデモや始動

・・・now loading・・・

世界は毎日活気があって
世界は仕事であふれていた

ゆうしゃは何者にもなれない気がした
何者にもなれないと思ってしまう自分が虚しかった
いっそ運命を背負っていたのなら
道にも迷うことはなかったのだろうか
いやきっと、その時はその時で運命に抗いたがるんだろう
なんとも浅ましいけれど、それがきっと自分だった

何がしたいのか、何が好きなのか、
夢もたしかにあったは

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ログ*メモの切れ端

ログ*メモの切れ端

・・・入手:ログ*メモの切れ端・・・

深夜の電車
目立ちたくなくて
誰の目にも入りたくなくて
こわくて恐怖で
漂うのは換気でも消えない
酒のにおい
唯一目が合わせられたのは
窓に貼られた
広告の女優のまっすぐな目
それすら逸らしてしまうのは
自分にはできない目だと思ったから
空虚な自分を見つめられるのが
嫌だったから
ああ私も酔いの淵にいれば
このにおいにも
たくさんの目にも
疎くあれたのだろう

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ログ*写真詩⇆順不同⇆

ログ*写真詩⇆順不同⇆

・・・入手:ログ*写真詩⇆順不同⇆・・・

ばらばらになった物語

かき集めて並べてみる

起承転結なんて守らずに

目まぐるしい物語を生きている

そんな私がそこにいた

ーーー

過去に書きのこした記憶。詩。
思ったようにはいかない人生だけど、
いや
だからこそ
私は私なのかもしれない、と思います。

photo & lyrics by myself

ーーー

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アイテム:古いカメラ

アイテム:古いカメラ

一体いままでどうやって仲間に会っていたのか、
一体いままでどうやって話していたのか、
一体いままでどうやって笑っていたのか、
ゆうしゃには思い出せなくなっていた。

なにか、なにか、うまく会う口実が欲しくて、
そんなことを思える並みにはプライドがあることに苦笑いしつつ
ゆうしゃは必死にポーチを漁る

なにか、なにか、あってはくれないか
大切なものの、奥底、冷え切ったそれは小さく光る

≪アイテム:

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ログ*写真詩「どっちもあるから、すてき」

ログ*写真詩「どっちもあるから、すてき」

⇆どっちもあるから、すてき⇆

「おなじ」も、すてき。

「ちがう」も、すてき。

大切なのはきっと、認め合うこと。

ーーー

お花を見て、思った、拙い記憶。詩。
こういう作品たちもせっかくだからノートにも残していってみますのログたち。収集要素です。拾っても、拾わなくても。

同じ花が一面に咲いて美しく見える花畑もあれば、カラフルなお花が咲き誇って美しく見える花畑もあって。
どちらも互いに際立て

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ジョブ習得:チューナリスト

ジョブ習得:チューナリスト

・・・now loading・・・

ねえ、ゆうしゃ、
あなたは多分、チューナリストというジョブを習得していた。
相手に合わせて自分をチューニングすることのできる能力。
ただし、すこし過剰に、かもしれないけれど。

みんな自分の音を奏でて生きていて、それは素晴らしく美しいけれど、
でも自己満足な音たちだけが掻き鳴らされているだけでは、あまりに耳障りな世界になってしまって。

≪彼らは決して、自分と

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#8 変わることを受け入れますか ▶はい

#8 変わることを受け入れますか ▶はい

セーブデータ8

どれくらい時が経っただろうか

いつのまにか眠っていて
イヤフォンは外れていた

鳥が囀る
人々が喋る
木々が騒めく
風が唸る

けれど、たしかに、鮮やかで

鳥が唄い
人々は笑い合い
木々は風を纏って
風は色を運んでいて

それはとても受け入れ難いとはいえない、紛れもなく以前とは違う、不思議とこころに流れ込んでくる音たちで

季節が春と知り
もう一度大切な人に会いたいと思い

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ログ*2022530

ログ*2022530

・・・入手:ログ*2022530・・・

皆様、改めまして、はじめまして!
私、くだてと(Teto)は数年前からうつ病や過剰適応をはじめとした、いわゆるこころの病気たちと向き合っています。今日!はじめて!言えました!
文字に起こせばたった数文字。なのにとっても重かったそれが吐露できた今日が、なんだかとっても清々しい気がします。
ああああの!何も暗い話や、ご心配をかけたいがためではなく!!!どちらか

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#7 アイテム:延命イヤフォン

#7 アイテム:延命イヤフォン

セーブデータ7

カットが変わる映画のような、
暗転のある舞台のような、
そんなある日突然、
…なんて都合よいことはなく。

永遠のように長く感じるほどの時間の中で

ノイズは永遠となり続けて

「掻き消そう」

最初はそんな思いからだった。
懸命に手を伸ばしイヤフォンを手に取る。
耳につけて、音楽を流し込む。

止まっていた景色が、動き始めた気がした。

歩みに力がでる、目に光が宿る

音楽中毒

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#6 状態異常:過剰耳

#6 状態異常:過剰耳

セーブデータ6

鳥が囀る
人々は喋る
木々が騒めく
風が唸る

全てがゆうしゃを取り巻いて
それはまるでノイズのように耳障りで

鳥は唄い
人々は笑い合い
木々は風を纏って
風は色を運んでいる

ただそれだけなのに
きっとそれは美しいのに
ノイズのように騒めいて
言葉ととれてもそれは否定的で

≪状態異常:過剰耳≫

ゆうしゃにはまだわからなかった
自分が状態異常にかかっていたことに

ゆうしゃ

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#5 変わ※&”ますか ▶︎いいえ

#5 変わ※&”ますか ▶︎いいえ

セーブデータ5

鳥が囀る
人々が喋る
木々が騒めく
風が唸る

もう止んでくれ、静まってくれ。
私はたしかに“わたし”であったはずなのに。
そう信じて、そしてそうだと言われ、進んできたはずなのに
道を誤ってしまったのか、いやそんなはずは。

お前は森の奥深くに、深みにはまったのだと

声は、声たちが、言うのだ

いや、そう捉えてしまうわたしは、やはり…

「抜け出すには、変わるのだ」

口々に聞

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#4 迷いの森

#4 迷いの森

セーブデータ4

いつのまにか踏み入った森。
正しい道を進まないと入り口に戻ってきてしまう。
ここが噂の迷いの森。

森を一生懸命に掻き分けて歩き進めていた頃、
正しいかはともかく、自分なりの最大限を尽くして生きていた。
正しい道に微かに聞こえるこころの高鳴りに耳を澄まし、しっかりと道を選んで。
森では沢山の敵と出会った。
戦い方なんて知らないけど、大切なものを守るために、死に物狂いで盾を握りしめ

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#3 音楽中毒

#3 音楽中毒

セーブデータ3

世界はいろんな音で溢れている。
生活音、人の声、足音、車、電車、機械が動く音、風、鳥の唄、雨粒が落ちる音…
真っ暗闇にいると、
過剰なまでにその「音」が騒音に化けて耳に侵入していた。

朝が来たよと伝える鳥の唄には、
また何もない朝を生きて迎えてしまったと涙し。

賑やかに花咲く人の笑い声には、
楽しいって何だっけ、どうやって笑うんだっけと涙し。

何気ない生活音には、
何もでき

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