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颶vol.2 「箴言の不在」を読んで
箴言(シンゲン)とはアフォリズムのことである。有名なものは芥川龍之介の「侏儒の言葉」などである。
この評論ではSNSでの短いコメントと、山本夏彦、エリック・ホッファー、モンテーニュなどを比較している。
確かに、アフォリズムと比較するとX(旧Twitter)などのポストには何か根本的な違いがあるように思える。私はアフォリズム詩を多く好んで読む。ルネ・シャールなどをよく読んだ。そこには決定的な違い
颶vol.2 「虚像は軈て」を読んで
今回、颶vol.2の感想を書いてみようと思う。
田村美奈作「虚像は軈て(やがて)」は奇妙な構造を持った詩作品だ。序文にあたるものが二つあり、(ひとつ〜むっつ)の章がある。それぞれが独立した作品であるが、一連の流れに読める。
作者曰く「官能と分断」をテーマとした作品である。
最初に読み始めて感じることは、文の表象感と漢字のニュアンスに絶妙な差異があるところだ。「おちて」と「あげて」の対比、「往
病と共存するためのポートレート
ここ最近、仕事中に気になったワードを検索して論文などを読んでいる。
例えば、「メンヘラ」という言葉。
元来は2ちゃんねるの掲示板に書き込みをしている人を示し、だんだんとその用例は広がっていった。近年は、〈病める主体〉としての自己表記としても使われている。
「私はメンヘラだ」ということで自己の問題や苦しみ、不安定さを言語化しているとも云える。その使用範囲は病的な傾向から、一時的な不安定さまで広範囲
メモ
現代と魂の隷属化
仕方ないから生きる人々と自殺の関係、差別…
空間と身体表現を言語的表象で置き換えるとしたら、それは言語という動作と建築になるだろうか?
事実は重く、表象と言葉は軽い。世界は益々軽薄になり、語るに堪える。私達は美しく生きることを望んでいるが、現実は卑劣で重い奪い合いである。「脳を騙すか、他人を騙すか、世界を騙すか」そういう話題ばかりになりかねない。
テキストで記事を書こうとしたけど間に合いませんでした。すみません、
優しい世界になる為に何を話すか考えよう。