旅先での徒然　～蝶と反省～

神の島と言われる久高島は、虫天国だった。

宿泊施設のテーブルと押入れしかない部屋には、黒・ベージュ・緑の3種類の虫のどれかが常に滞在していて。（どれも1cm以上）

夜になると、網戸にはヤモリが数匹へばりつき。窓に向かって、ぶつかると音を立てる程度の大きめの羽虫が体当たりを仕掛けてくる。

自転車で島を巡れば、ぶんぶんと蜂だか何だかわからないものが飛び回っていたし…足元には気づけば7～8cmはありそうな、大きなバッタが跳ねていた。

それからあちこちで蝶がヒラヒラしていて、時々自転車ごとぶつかりそうになった。

田舎育ちで、見るだけなら抵抗がないぶん良かったものの…虫嫌いな人はここに滞在するとなったら一体どうするんだろう、と思うくらい虫が身近だった。

そんな沢山出会った虫の中で、唯一写真に残したのが蝶。
たぶんオオゴマダラ。

あまりにもあちこちで蝶に出会うので。
せっかくなら撮っておこうか…と思ってパチパチ撮った。

しかしこれがヒラヒラ優雅に舞っているだけのようで、意外と動きが速い。
しかも標準レンズしかつけていなかったので、小さくて捕まえにくくて。

ピントを合わせるのにかなり苦労したんだけれども…
帰ってきて、ハッと気がついたというか、ひらめいた。

（これ1点固定じゃなく自動選択に切り替えてたら楽勝だったんじゃ…）と。

ピントの自動選択は、自分の意図を反映できないのが嫌で。
別のとこ拾っちゃう事が多いから、滅多に使わなくて。

こういう便利な機能がある事、頭からすっ飛んでたよ…。

さっくりピント合わせられるなら、もっと撮りたい場面あったのに！
蝶が群れてヒラヒラしてるとことかも撮ったのに！

悔しい！もったいない！何のためのデジタルカメラか、と！！
帰ってきてから猛反省した…というお話でした。

普段撮らないもの、使わない機能。
もっとスムーズに引き出しから取り出せるように、しておきたいねぇ。

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